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東方白銀狼 (旧白狼物語)  作者: 水城野
一章 「白銀誕生之章」
10/14

第十話「話して、ツッコンで、苦笑して」+α

スイマセン、リアルの都合で1ヶ月近く更新していませんでした。

私は今年、受験なのでこれからこれ以上に不定期になるでしょうが、この白狼物語を宜しくお願いします(`・ω・´)

太陽が大分高くあがった時間、私は修行を終えた私は青葉達と談笑している。

汗かくのって気持ちいいよね。

場所はバカ父と修行をしていたあの近くに崖がある高台だ。

私にとっては因縁の場所だし、正直また落ちる可能性もあるので、本当は居たくないのが修行場としては地味に一番やりやすい場所だったりするのでこうして使っている。



「てことは、姉さんはその紅葉さんっていう妖怪ひとに修行を見てもらっていたのね」

「そうよ。紅葉には色々なことをたくさん教えてもらったわ」



青葉の質問に私はそう返す。

修行を終えて休憩していると「姉さんは向こうでどんなことやっていたの?」と青葉が聞き、一緒について来て、修行をしていた他の妹たちにも興味があるように言っていたので、私が稲守神社であったことを説明した。

「私もあってみたなー」とつぶやきながら、話終えた青葉は他の妹、弟たちを連れて先に群れに戻り始め、私もそれに付いて行く。


二カ月ぐらい前から妹、弟たちも一緒に修行している。

私は危ないからとか、彼女たちに迷惑をかけてしまっていたこととか、色々事情をつけて彼女たちを修行に参加させることを断っていたが「自分たちも修行がしたい。もう姉さんや父さん達を困らせたくないし、姉さんとももっと仲良くなりたい」と言ってきた。

私は前世の知識があるせいで大人びてしまっているが、本当なら私も彼女たちも子供なのだ。

正直涙がでそうになった。

それから彼女たちの気持ちが分かった私はそれかは彼女たちが修行に参加することを拒否しなかった。但し、危険がないように最新の注意を払いながら。






修行についてはだいぶ良くなってきたが、相変わらず「~程度の能力」はまだ獲得できてない。

紅葉が言っていたことによると、私は何らかの能力を得ているがまだ気づけていない、またはまだ能力が開花していないかららしい。

確かに、私の前世知識から推測だと「~程度の能力」というものはそのモノの存在を表すものだったり、そのモノの生きる目標であったり……などある意味アイデンティティーの一つだと思う。

更に、紅葉は能力があるものは力を持った者にとくに多いし、ごく稀に複数持っているモノもいると聞いたことがある。


あれ? これって二次創作作品だけだっけ?


そのなことを考えていると、ふとバカ父のことを思い出す。


いやそれより、ということはいつの間にか群長となったバカ父はやはり強いのかな? 

どの位応用があるかはわからないけどバカ父は『予知する程度の能力』という能力を持っているし、私に霊力の使い方を教えてくれてたし……


そんなことを考えていると、すぐに群れがある場所に着いた。


バカ父と他の狼たちが何か話しているのが見えた。

話している内容はわからないが、何やら興奮しているようだ。


喧嘩かな? それとも、何か大切な話し合いかな?


気になった私は青葉たちと別れバカ父たちに近ていく。そのとき、本気で興奮しているのだろうバカ父や周りの狼の声が聞こえた。



「だーかーら! 木葉や青葉たちが可愛いし、その中でもやっぱり木葉が群を抜いて可愛いんだぁぁあああ!!!」

「何言ってるんだ東! うちの藤が一番だ!!」

「うちの子だぁぁあああ!!」

「ただの親馬鹿討論だったんかい!」



思わず変なツッコミを入れてしまった。

このバカ父が群長を務めている現在、群は二十匹ぐらいで構成しているメンバーもバカ父や母の血縁者だったりするので全員家族みたいなものである。

だからこそであろうか、自分の子供に対してとても愛情を注ぎ、互いの距離が近いゆえにこうやって子煩悩と化し、親馬鹿討論会を開く親狼(特に父親側)が多いみたいである。近頃私の悩みの種だったりする。

母親側は皆可愛いで済ませているのだが、なぜか父親側は自分の子供が一番可愛いと思っている。


まぁ子供を愛しているという点では良いことなのだが……



「姉さーん、お父さん達は放って置いてお昼にしましょー」

「わかったわ。すぐ行く」



未だに楽しく言い争っているバカ父達を放って置いて私は青葉達のところに歩いていった。











皆様こんにちは、マコトです。

木葉さんが山に帰ってもう二か月がたちました。本当に時間がたつのはアッという間です。

最初こそは落ち込んでいた紅葉様ですが、現在は普段の落ち着きを取り戻していらっしゃるようです。

僕も最初こそは落ち込みましたがいつまでもウジウジしているのは、男としてそして次期神官となるものとして駄目なので頑張って立ち直りました……それでも空元気なんですけどね。



「……真和さねかずここにいたのか」

「あ、爺様。何でしょうか?」



今日の修行が終わり母屋で紅葉様の夕餉を準備していると、祖父でこの稲守神社七代目神官(宮司)の神崎明日香かんざきあすかが土間にやって来た。

あ「真和」は僕の本名で「マコト」は幼名兼渾名であったりします。



「……紅葉様への夕餉の準備の様子と修行の進歩を見ようと思っただけだ」



そう言うと爺様はそそくさと本殿の方へ行ってしまった。



「はぁ……」



いつも道理の形になって思わずため息が出る。

本当はもっとこう霊力のことについての話とか聞いてみたのですが、爺様は基本的に必要とすること以外喋らない……寡黙や無愛想だと言われるそうな性格なのでよくこのように平行線を辿ったりしてしまいます。


そうこうしているうちに料理が出来上り、味見をしてみる。

うむ。今日もいい出来だ。

僕は出来上がった夕餉をお盆に乗せて本殿に持って行く。本殿の廊下までたどり着いたとき、話し声から中では爺様と紅葉様がなにか話をしていらっていることが分かった。

聞き耳を立てるのもアレなのでいつものように廊下に座り、話の切れ目ぐらいに話しかけよう。

廊下に座って機会を待って話しかけた。



「では、来年の冬頃ということにしとくわね」

「……かしこまりました」

「紅葉様。夕餉のご準備が出来ましたので持って参りました」

「ええ分かったわマコト。ここに持ってきて」

「はい。かしこまりました」



障子を開けると其処には相変わらず無表情の爺様と本を読んでいらっしゃている紅葉様がおられました。

僕は木葉様の前に夕餉を置く。そして置いた後部屋から退室しようとする。



「マコトと少し待ちなさい。この話はあなたにも関係あるわよ」

「は、はい」



そう言って慌てて二人の方向を向いて座る。

紅葉様は「うん。やはりマコトが作る料理は美味しいわね」と言ってある程度お食べになる。そしてある程度食べ終わったところで話を始められた。



「さっき話していた内容聞こえていたかしら?」

「……いえ、機会を伺っていただけなのであまり」

「そう。なら最初から話さないといけないわね。マコトも今年で十八になって、だいぶ大きくなってきたし霊力の修行も大体板についてきたから、今後のことを明日香と話し合ったの。それで決まったことなんでけど」

「……真和。来年の冬頃には『神官交代の儀』を行う」

「え!?」



爺様の言葉に耳を疑う。そしてすぐにそれの情報が頭の中に浮かんでくる。


――『神官交代の儀』それは自分たち神崎家の中で特に大切な儀式の一つに入るものであって、詳しい内容は分からいが事が「神崎家と各神様とを結ぶ大切な儀式」ということである。そしてその名の通り神官が交代する儀式――



「! とういことは!?」

「ええマコト、彼方が考えているように」

「……当主の座をお前に譲る」

「そ、そんないきなり」



僕が二人の言いたいことに気付き驚いた顔になると一緒に二人は真剣な顔つきでそう答えた。

しかし、僕はいきなりのことに本気で驚いていた。

確かに先ほど夕餉を作ってくるときに次期神官として頑張っていこうとか考えていたが、実際爺様はまだ十分神事を行えるほど体調も良く。逆に自分は自虐でもなくまだ自分は未熟である。

そんな状況下で代替えを行うのに自分は疑問があった。



「マコト。実はこの儀わね。先代の神官と今代の神官が健康なときでなければ行うことができないの」

「しかし爺様はまだ元気です。まだその機会ではないのでは?」

「……真和。儂はお前が言う程長くないぞ」

「え」



爺様が「こいつは何を言っているんだ」といいたそうな表情をしていますが、今は僕がその表情をしたい気分です。

そんな僕の気持ちを知ってか知らずか爺様と紅葉様は話を続ける。



「マコトは卑下しているけれど、彼方の霊力自体は初代神官で巫女の『神崎伊依かんざきいよ』に準ずるものよ」

「……逆に儂自身が持っている霊力もだいぶ弱っている。紅葉様の補助がなければ神事にも支障が出そうなほどだ」

「そんな……」







話を終えた後、食べ終わった紅葉様は僕を本殿の外に連れ出した。

整理がついてない僕の為に修行をしてくれるそうといった。

僕はいつも修行用に使っている樫の木の棒を母屋から持って来て、紅葉様と一緒に修行場に向かう。



「マコト。ちょっと待ちなさい」



急に紅葉様が立ち止まった。そして狐耳は細かく動いている。

その感じから何か階段の下の方――村の方を紅葉様は凝視しなさった。

僕は鳥居の方に歩いていき、鳥居の所から村の方を見た。神社は村から見ると少し高台にあるので見渡すことが出来るのだ。



「何にアレ?」




今は月が雲の中に隠れ居るのでよく見えないが、二十~三十人の人影がまだ少し距離があるが確実に村の方へと近づいていた。さらに全員松明を持っていない。

明らかにおかしい。単純にそう思った。

それは紅葉様も同じらしく、すぐに手をたたいて爺様を呼び寄せた。

すぐさま爺様はやってきて紅葉様から事情を聞いている。

ちょうどその時、隠れてい月が顔を出した。当然のようにその月明かりは見えにくかった人影達をはっきりと浮かび上がらせる。


あれは!?


思わず目を見開く。爺様も同じ、ただ紅葉様は考えがあったと険しい顔で呟きなさった。

そこに映し出した人影たち……それは武装した男たちであった。さらにその身なりは汚くボロボロである。

僕の中に二か月近く前、アツシが言っていた情報ことが浮かびった。



「大変だ! 山賊だ!」



男たちは気づかれないように慎重に近づいているのか、まだ村の方は誰も気づいていないようである。

これは非常に不味い!

頭の中にキクさんの顔が浮かぶ。彼女が危ない!!

僕は村に向かって全力で走り始めた。


そろそろ一章の終わりが見え始めました。これからも宜しくお願いします!


アドバイス、誤字脱字指摘、ご感想待ってます(≧∇≦*)

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