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ヘッドホン男マン  作者: 小説家ますぅ
佳境編

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50/52

50話 今日めっちゃ綺麗な三日月やんけ(10/28)

 月が綺麗ですね……(イケボ)


 告白に使うのって星が綺麗ですねだっけ?


 あの星は君より劣ってる……(イケボ)(ダサい確定)


 まあ今回もシングサイドの話が続きますよ。今回はセンス町田の回ですね。


「……。」


 夜。シングの一人、町田は扇子で自分を仰ぎながら夜桜を見ていた。なんかカッコつけてるぜコイツ!!

ばぁか!!(プレミア)


「ヒャッハーー!!! D゛I゛E゛ッッ!!」


 そんなカッコつけてる町田に、突如シングが襲いかかった!


 なんかジャケットみたいな形の鎧をつけたシングですねこれ。


「ふんッ!」


 シングの覆い被さるような攻撃に、町田は超冷静に身をかわした。襲いかかってきたシングは不意打ちが失敗したので、またどっかに隠れる。


「俺に不意打ちは効かないぞ、ジャケット。」

「んなこと言ったってもう特攻するしかねぇだろッ!」


 このジャケットというシングは、もう捨て身でも特攻するしかないのだ。


 何といってもコイツの能力は『乗っ取り』だからだ!


 シングの身体を乗っ取って、そいつの能力を使うことができる力である。だが、シングはコイツを除いて残り五体。しかもみんな強くて乗っ取る隙がない。故に、コイツはこのバトロワではほぼ勝ち目がないのだ!!!!


「クソ……全部あの人間どものせいだ! 余計な真似しやがって……」

「なあ、ジャケット。こっからお前が一発逆転する方法、一つだけあるぞ。」

「ッ!?」


 ジャケットはつい隠れていた桜の木の上から飛び降りてしまった。


「ん! いや、その手には乗らねえ。大体お前がそんなことを俺に教えて何になる。」

「俺の性格はお前もよく知ってるだろ。俺は強いやつと戦って自分を研鑽したいのさ。」


 センスは立ち上がり、ジャケットに向かって言った。


「下手なシングよりも強い人間がいる。ソイツを乗っ取ればヘッドホンだって倒せるかもしれないぜ。」






 *



 一方その頃、バスターナイト山田は廃工場で修行をしていた。


(……未だに疑問だ。)


 山田は最近の自分に悩みを持っていた。


 この前、この廃工場でカズサと殴り合いのケンカをした。そのときは、一応山田が勝った。だが……


(アレは『心意気』ではカズサが勝っていた。)


 そう、山田は殴り合いではカズサをKOして勝ったものの、心意気で負けたと思ったから「俺の負けだ……」的なことを言ったのだ。


 山田は自分の強さに疑問を持っていた。


「カズサに心意気で負けている。いくら身体が、戦闘技術が優れていても、俺はカズサ以下だッッ!」


 と言いながら山田は蹴りで鉄骨をへし折った。間違いなく最強なんですけどねこれね。


 そんとき!!!


「ゔッッ!」


 山田は何者かに不意打ちをくらった。後ろから首に一撃をもらい、気絶した。


「……ホントにコイツか?」


 山田を不意打ちしたのは、ジャケットシングだった。少し後ろでは、センス町田が見ている。


「あぁソイツだ。」

「簡単に倒せたけど?」

「悩み事でもあったんだろ。」


 ジャケットはバスターナイト山田の実力を疑いながらも、自らジャケットに変身して山田に着られた。


 そして! 山田の身体が起き上がる!


「……はは! なるほど。確かにコイツは強いな。」


 山田の身体は、ジャケットシングに乗っ取られてしまった。


「へっへっへ。じゃあ早速試してみるか……!?」


 センス町田はわくわくした感じの表情で、山田を乗っ取ったジャケット(略称ジャケ山田)に対面した。


「よっしゃあ! この身体ならセンス! テメェも倒せる……あれ?」


 そのとき。ジャケ山田の身体は勝手に歩き出した。


「……ん、何をしてる。戦いたくないのか。」

「いやちょっと、身体の制御ができないッッ!?」


 ジャケ山田の身体は勝手に走り出した。

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