48話 最近料理にハマってる
作者は今料理にハマってるぜ!! 週末しか作らんけどな! 昨日一昨日は豚の角煮と野菜炒めを作ったぜ!!
そんなんはどうでもいいからあらすず。カズサが新フォームを獲得したぜ。
「ふぅ。これでやっと変身できるようになったわけだ。」
桜年山でのパイプシングとの激闘が終わった後、三人はテキトーにその辺の木の根っこに座って休憩していた。
「……さっきのカズサの変身、アレは何だ?」
山田がなんか神妙そうにそう言う。
「カズサのそのヘッドホンに、もうホンはいないんだろ。なら何でまだヘッドホン男マンに変身できる。」
「確かに。」
本来はあの単三電池を使ってデンチ男マンになるはずだった。だが、なぜか電池とヘッドホンが合体してヘッドホン男マンになったのよ。
「アレじゃない? ホンの肉片が若干残ってたとかそんなんじゃない? 私は知らんけど。」
「それやな(適当) 知らんけど。」
まあそういうことで(適当)
「でもさっき戦ってみて分かったことがある。ヘッドホン男マンの見た目ではあるんだけど、前までのイヤホセイバーとかヴァイパースピーカーが使えなくなってるわ。」
カズサは自分の手を見ながら言う。その代わり、デンチシングの電撃の力の方がよく使えるようになった。多分今のカズサはヘッドホンよりもデンチ寄りの能力が強いね。
「……妙だな。」
「おん?」
「ホンは完全にカズサのことを裏切ったんだろ。なんでカズサのヘッドホンに肉片が、つまり『戦う力』が残ってたんだ?」
そう山田に言われて、二人も確かにと首を傾げた。
偶然たまたまホンが肉片を忘れてった可能性もある。でも、そうじゃなかったら。ホンはわざわざ、裏切った相手に戦う力を与えたとも見てとれる。
「なんでやろな。そこんところを聞くために俺は戦いに戻ったんやで!!!」
「私も戦い継続するぜ!!!!」
「ほなとりま残り五体のシングを倒しちゃうやで!!」
「おぉーッッ!」
そんなわけで戦いは超佳境にきてるぜ。
残りシングは六体。ホンを除くと五体。
人間サイドの三人が気合いを入れていたそのとき、シングサイドでも動きがあった。
*
(あ〜暇だな〜)
一人の痩せ細った男が、桜年町を歩いていた。
この男は人間に擬態したシングだぜ! しかも分身のシングである。このシングの主人は、もうカズサ達に倒されてやられてしまっていた。
(暇だから人間ぶっころそっかな☆)
シングというのはこういう生き物である。マジで人を殺すのにあんま理由がない。
しかも、主人を亡くしているから生きてる目的もなんもないのだ。だからコイツはテキトーに人ぶっころしてテキトーに軍とかに倒されるのを待つだけである。
そんとき!!
「おい。」
路地裏から、この分身シング男を呼ぶ声がした。
「ん?」
男は声の方を見る。
薄暗い路地裏の中に、一人の男が立っていた。
歳は高校生ぐらい。服はボロボロの布切れでできたローブを纏っている。
「何だお前?」
「俺だよ俺。」
分身シング男は、見た瞬間に気がついた。コイツが主人を殺したやつであるとッッ!!
「ッッ! 一ノ宮カズサッッ!!」
そう、路地裏にいたのはカズサである。別に主人を殺された恨みとかそういうのがあるわけじゃないが、とにかくカズサはシングにとって脅威な存在だ。シング男は擬態を解いて飛びかかる!!
「俺様はムシヨケ・シングッッ!! デンチ様の分身だァアァアア!!」
ムシヨケですコイツ。手から霧出しますよ(適当)
ムシヨケが飛びかかった刹那。カズサは一瞬でムシヨケの間合いに入り──
「ッッ!」
顔面と溝落ちと股間に瞬く間にすごい一撃をいれた。
「クソッ……、さすがは一ノ宮カズサだな! だが分身の俺を殺しても何もねぇぜ! 残念だったなヴァーカ! 死んで死ね!」
説明しよう!! シングは痛み感じないから、死ぬの怖いだの死にたいだのそういう感情は一切ないのだ!!
「……お前何勘違いしてんだ? あぁ、そゆことか。」
というと、カズサの姿をした男は擬態を解いた。
「ッ! お前は!」
よく見ると、カズサの髪は赤みがかっていた。正体は、ヘッドホン・シングだった。
「バトロワのルールではな、主人が死んだ分身は自由に使っていいことになってる。まあそういうわけだからお前は俺に協力してな。」
「……御意!」
ムシヨケは本能的に、ヘッドホンに服従した。




