44話 猫の子の子猫、獅子の子の子獅子
タイトルはちょいかっこいいけど適当やで!! 小野篁っていう平安時代の人の言葉だぜ。
前回はカズサが戦う決意を固めた。そのことを、次の日教室で山田とモモモにも話しているとこだぜ。
「……嘘だろ。嘘つけよ。」
「ホントだって!!」
山田は、カズサが素手でデンチシングに勝ったことを疑っている。戦いに復帰したこと自体は驚いていない。なんかそんな気はしたから。
「ホントだってばよ!! ほら!!」
カズサは昨日の戦利品である単三電池を、ポッケから取り出した。それを見て、山田はめっちゃ渋々信じることにする。
「俺がまったく歯が立たなかったデンチを、人間の状態で……。」
「いや、俺も信じられんよ。デンチには俺もモモモもこっぴどくやられたことあるかんな。」
まさかラスボス候補が最終章初っ端でやられるとは思わなかったっしょ。俺も行き当たりばったりで書いてるかんな。
「そんでよ、モモモ。これについて話があるんよ。」
「ん?」
モモモは突然話を振られて、カズサの方を向く。
「お前のライター、俺にくれんか。」
「え?」
「お前が戦うことはもうないんよ。もうそろお前を危険な目に合わせたくないからねこれね。」
この前モモモがピンチになったとき、赤い姿になったホンに助けてもらえた。でも、もうホンはいない。もしモモモが危険な目にあっても、カズサはワンチャン助けられない。
だから、モモモのライターを貰ってカズサが戦力アップしちゃえばいいということである。
「……。」
モモモは迷っていた。
カズサを補助するためにモモモはライターガールとして今まで戦ってきたのだ。だが、このまま自分がいても足手纏いになるんじゃないか的な悩みを持っている。
「ちょっと、考えさせて。」
「おん。」
下校時間、モモモはカズサ山田を置いて先に帰った。
☆一方その頃☆
「あーあ。なんか今回のバトロワは複雑だなぁ。」
桜年町の外、どっかの山の中で黒い怪人『メガネ・シング』がため息をついた。
メガネは予知能力があるので、軍が来るのを見越して先に桜年町を抜け出していたのだ。そしていつ帰ろうかと悩んでいた。
「それにしても、人間に憑依か。なかなか面白いこと考えるな、ヘッドホンのやつも。」
桜年町を離れてたとはいえ、大体の情勢は把握している。
そこでピッきゃーんって感じで閃いた!!!(バカ)
「せや! めっちゃ強えやつに憑依すればバトロワ楽勝じゃねッッ!? なら、アイツに憑依すれば……」
そうしてメガネは、山奥へ向かった。
*
「はぁ〜、私、足手纏いかなぁ。」
一方モモモはまだ悩んでいた。
モモモはなぜ足手纏いになることを恐れているのか。いつもの頭悪いモモモだったら「カズサがライターの力使いこなせるわけないだろ!!!!れ!! 頭おかしいやろバーカ!!!!! しね!!!」と言っているところだろう。
モモモの自信がないのは、理由がある。
「……もう、私の身体は保たないのかな。」
それは、ライターガールの白い皮膚のことだ。
ライターガールは白い皮膚を全身に纏った、割と人間に近い感じの見た目をしている。
その皮膚が、ずっと前からヒビ割れているのだ。
いっちばん最初(多分4話ぐらい)の方に戦ってから、ずっと白い皮膚は傷ついていた。そしてなぜか、回復の炎でも治せないのだ。
(もしかして、回復の炎で自分を治すことはできない的なそんな設定あったっけ?)
それもない。何回か自分の身体を治している。
まあつまり、なぜか白い皮膚のヒビだけが治せないって状況なんですね。ホントはかなり前から描写しようと思ってたけど忘れてたわ☆
そんなことでモモモが悩みながら歩いていた。するとッッ!!
「びゃー」
「うわー」
「おっほーん」
「びゃあ゙ぁ゙゙ぁうまひぃ゙ぃぃ゙ぃ゙」
突如、恐怖に畏怖したこの世の者とは思えない破邪を催す叫び声(一人だけガチ)が上がった。モモモは叫び声があった方に走り出す!
「おい! お前! ちょっと落ち着けって!!」
「グオォオオ!!!」
そこには、メガネをかけた三メートル越えのクソデカい猿がいた。
さっきの前置きで分かる通り、メガネシングはこの猿にわざと殺されて憑依した。だが、猿が凶暴すぎて制御が効かず、困ってるとこだ。
通称、コンギョ。コング・オブ・びっくり仰天の略称である。
「また頭悪そうなシングだねぇえぇえ!!! よし決めたァ!! これが最後の戦いよォオ!!」
モモモはライターをシュボッと付け、ライターガールに変身した。




