4話 お線香
二人のシングは教室の壁をぶち破って廊下に飛び出るほど激闘を繰り広げた。
「ハハハッ! 最強のシングがこんな程度か!? なぜ弱くなっているッ!?」
ホンは人間相手に油断してて死んだのだが、そんなん恥ずかしくて言えない。
そして言葉通り、カズサは押されていた。
「流石に片手じゃ無理だったぜ!! どうしよっかな!! アイツ武器持っててずるいしッ!」
そう、センコーシングは武器を持っているのだ。カズサの左腕をぶっ飛ばしたのも、あの緑色の剣『センコーブレイド』だ。威力がヤバい。
「それっ☆」
センコーは剣を振るい、カズサの腹に直撃した。
「うっ!」
「その腹、今にも上と下にちぎれそうだな!」
昨日くらった風穴と合わせて、胴体がちぎれそうになっている。いくらダメージがないとはいえ、さすがに胴体泣き別れはやばそうである。
「く、くそぉお……」
カズサは距離を取るために飛び退く。一旦センコーと距離は取れたが、カズサは思わず膝をついてしまった。
「ハハハ! 勝負あったな!」
「カズサ……。」
モモモが心配で教室から出て様子を見に来た。
「バカ! モモモさっさと逃げろ!」
「……!」
そんなとこにいたら、センコーに人質に取られてしまうかもしれない。
「安心しろ! この神聖な戦いで人質なんてとらないさ! それにお前はもう人質なんていらんぐらい虫の息だからな!」
センコーは剣を持って近づいてくる。
「……。」
カズサは全く動かなかった。そのうちにモモモは逃げていく。
(……逃げたか。)
「死ねぇえええーーー!れ!!!!」
そしてセンコーブレイドが振り下ろされた!!
だがカズサにトドメが刺されそうなそのとき! センコーシングの足がぶっ飛んだッッ!
「ゑ?」
センコーが足元を崩して地面に倒れる。何が起きたのか理解できてないようだった。
「……ありがとよホン! 脳内で俺に教えてくれてよ! 俺の右腕に、超最強の武器が隠されてることを教えてくれてよ!!!」
カズサの右腕から、ライト○ーバーみたいな剣が飛び出していた。
そう! この武器は一話でヘッドホンシングが使っていた武器。その名も『イヤホセイバー』ッッ! イヤホンがモチーフの武器やで。
あまりの威力にそこら辺の壁とかまでスパッと切れてしまった。これが危険だからモモモをさっさと逃したのである! よう考えとるわ!
「さて、じゃあ必殺技で倒しますかね。」
シングは痛みを感じないが、頭を潰せば死ぬらしい。カズサは拳を握りしめて、渾身のパンチを放った!!!!
「エニシングヘッドバーストッッ!」
「ぎゃあぁあああ!!!」どごーん
センコーシングは死んだぜ! カズサの勝利!!
二日酔いが治った!




