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ヘッドホン男マン  作者: 小説家ますぅ
軍編

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38/52

38話 軍編の終わり。三人衆のへいわなにちじょう♡

 桜年町に滞在していた軍が壊滅したことにより、一連の騒ぎは収まった。



 だからと言ってシングの動きが活発になるわけでもなく、しばらくは鳴りを潜めていた。



 よって一ヶ月も経てば戒厳令は解除され、カズサ達はようやく普通の生活を送れるようになったわけである。



「あ〜、やっと学校に通えるのか。嬉しいような悲しいような。」


 カズサは学校が始まったことをめんどくさがってるよ。こんな状況で学校なんかどーでもええやろって思うけど、カズサはそういうヤツである。


「カズサ、しばらく会ってないけど平気だった?」


 一緒に登校しているモモモが問いかける。


「なにがですか。」

「シングは襲ってこなかった? 私んとこはなんもなかったけど。」

「あぁ全然大丈夫だったよ。一ミリたりとも襲われんかった。」


 この一ヶ月間、ホントにシングは全く動きを見せなかった。するとカズサの首にかかってるヘッドホンの、ホンが


「シングは残り九体。多分みんな人間に擬態して潜伏してるんだろう。あんまり妙な動き起こして、また軍が来ると面倒だからね。」


 ここで一旦整理しとくか。残りシング九体についてね。


 ・ヘッドホン

 ・デンチ(田中)

 ・ホレイザイ(森岡)

 ・センス(町田)

 とあと未登場なのが五体ですね。ヘッドホンを抜けばあと八体だからもう折り返しですよこの物語も!!

 

 

「お前ら、これからは利口で狡猾で、尚且つ強いヤツらが襲いかかってくる。用心しとけよ。」


 ホンが「お前ら」と言ったのには、カズサとモモモの他に、もう一人含まれている。



 それは! 何を隠そう! バスターナイト山田さんですよ!!!



「……分かった。」

「バスターナイト山田ァ! 前までのあのクソブサイクにならないのか!? アレの方が接しやすいんだよ!」

「もうあの変装をする理由がない。」


 今の山田は、カズサ達と一緒に登下校をしていた。


 あの軍壊滅のあと、山田は責任取らされて軍を去った。そんでカズサ達と同じ高校に通ってるんですよ! やっぱ学ランが似合うね! すっかり忘れてたけどコイツイケメン設定だからな。 



 で、軍やめたからクソブサイクになる理由もないってわけですよ。


「まあ私は今の山田の方が好きだわ。なんかこの顔の方が怪しい三人衆感が出ていい感じですよ。」

「怪しいとは何だ怪しいとは。バカが。殺すぞ。」

「お前ウチワのときの凶暴さ抜けきってないやんけ。」


 バスターナイト山田はあの殴り合い以降、だいぶ心を許すようになった。今では、冷静に暴言吐くマンである。


 だが、ヘッドホンに対しては未だ冷ややかな目を向け続けている。この前こっぴどくやられた恨みと、普通にシングで信用できないっていうのでまだ警戒してるのだ。


「山田この前は悪かったって。だから俺にも優しくしてくれよ。」

「うるさい。死ね。」

「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )」


 ホンがそんな茶番をやっていると、やがて学校についた。





 *



「ふぇえ……漢字テスト最悪だったよぉ……頭が悪い……」


 昼休み。カズサ、モモモ、バスターナイト山田の三人は屋上で弁当を食っていた。モモモは、国語のテストでの漢字テストが散々で補習くらったらしい。


「バーカ! お前は馬鹿!w」

「うるせぇ! なんで逆にお前らはできたんだよッ!」


 モモモができなかったテストは、カズサも山田も難なく解けた。


 まあ山田はともかく、カズサは異常である。あんだけ色々あったのに、漢字テストの予習なんかできるわけないだろ普通。


「それはそれこれはこれなのよ。」

「……カズサの切り替えの速さは異常だな。モモモ、あんまり気にするな。」


 山田は茶色ばっかりの弁当を食べながら、モモモを慰めてやった。


「できてるヤツに慰められても嬉しくねぇわッ!」


 モモモはブチギレながら、なんかオシャレな弁当を食っている。そこにホンが会話に入り込む。


「まあカズサのこういうとこを見込んでヘッドホン渡したわけだしな。」

「ん、ホン。それどういうことやネン。」

「まあつまり、お前の『シングとしての才能』を見つけた俺が凄いってことやで。」

「へー。」


 そんなこんなで、カズサもおにぎりいっぱい弁当を食べた。






 *




 下校時間になる。三人はまた談笑しながら帰っていた。


「ほな、マタノォ〜^イヤ!」


 カズサはモモモ、カズサと別れて自分の家に一人で帰っていた。


 カズサと二人っきりのとき、ホンはよく喋る。いつもカズサと同じようなクソふざけ言葉で喋っているのだ。


「ホンってもしかして俺にめっちゃ似てる?」

「フッ! 違うな! お前が俺に似てるんだよ。」


 ホンが似せてるというわけでもない。なぜなら、最初に会ったときからずっとこの喋り方だった。


 まあもしホンが人間だったら、めっちゃ気が合う友達になってただろうなあとカズサは思う。


「あーあ、あともうちょっとでホンともお別れか。」

「マジか。ホントにやめちゃうんか? マジで? 不法投棄ですよ。」


 そう、カズサは親父との約束で、山田のことが解決したらもう戦いをやめると言った。まあでも軍が去ってもまだシングが襲ってくるかもしんないから、ちょっと様子見をしてからホンを捨てることになっている。


 モモモもそれには賛同して、カズサと一緒のタイミングで彼女もライターを捨てることになってる。ダブル不法投棄ニキだわ。



 バスターナイト山田にもちゃんとこのことは話している。山田曰く「シングぐらい俺だけでも全滅させてやるわ」だそうです。コイツ味方になるとちゃんと心強いんだよな。



「まあ明日か明後日には捨ててあげますからそっからは一人で頑張ってくれよな!」

「まあ、仕方ないか……」


 ホンがため息をついたそのとき!!


「……見つけたぞ。」


 カズサの目の前に、和服を着こなすセンス町田が現れた。

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