37話 バスターナイト山田
カズサとの殴り合いは、なぜかいい勝負だった。
本来、二人の実力差はめっちゃあるはず。だが、バスターナイト山田がなんかラリってるおかげで、結構いい勝負になっていた。
「ぶべ!!」
山田のパンチがカズサの顔面に入る。鼻血を出して痛そう(小並感)
「こういう痛みは久しぶりだで!!」
カズサも負けじとパンチを繰り出し、山田にぶつける。
「ゔぅッ……!」
一方、精神世界では。
「どうしたァア! そんなヘナヘナパンチ、俺には効かないぞ!!」
「まだまだァ!!」
ウチワと山田の激闘が繰り広げられていた。
山田はさっきは挫折して全然だったが、今度は違う!
不屈の精神で食い下がるぜ!
「うぉッ……さっきまでと全然違え。」
ウチワも顔にパンチをくらう。ヘナヘナと言ったが、そこそこ強い。
だがウチワもウチワ。今まで蹴り技ばっかりだった山田のパンチなど、全然効いていない。
「たかが人間ごときに負けるかよッ!」
「ぼぶぼべッ!?」
山田の腹に拳がめり込んだ。
*
「はあ……はあ……」
現実世界。
こっちでも、カズサの強烈なパンチが山田の腹に減り込んでいた。
「はぁ……ゔ……どうだッ! 俺のパンチ強えだろ!!」
カズサの方がいっぱい攻撃をもらっている。だが、カズサもすごい精神力で立っていた。
「どうしたッ! お前はめっちゃ強えんだろ!! 俺なんかに負けていいのかァアアッッ!?」
と叫びながら、カズサは渾身の拳を山田の顔面にぶち込む。
山田は、いっぱい鼻血を出しながら倒れた。
「……そうだ。俺は、強いッッ!」
もう互いにフラフラである。年頃の男子二人が全力で喧嘩したら、そりゃこうなる。
山田は息を整えて、そして、カズサ目掛けて走る!
「俺は! バスターナイト山田様なンだァアアアアアァアァアア!!!!」
現実と連動するように、精神世界でも山田はウチワ目掛けて走っていた。
「ウォオオオォオオオォオオオ!!!」
拳を握り込んで、山田はウチワに必殺の一撃を放つ。
迷いも、後悔も、挫折も、全て振り切った一撃ッッ!!
「ビッグ・パンチッッ!!!」
すんごい一撃が、ウチワの頭部に入る!
「う、う、うぉお!?」
ウチワの全身にヒビが入って、そして──
「ギャアァアアああァアアアアアァアァアアオオオアアアア!!!!??!!!」どごーん☆
ウチワは爆発四散した。
*
現実でも、山田のビッグパンチがカズサの顔面に入った。
さすがのカズサも、立ち上がれないほどのダメージが入る。
「うぅう……、痛い。普通に痛い。」
「カズサ!」
見てられなくなったモモモが、ライターガールに変身してカズサを治す。
「おいモモモ! ケンカはまだ終わってねぇぜ!!」
「もう終わりだよ! 山田ももういいで……」
もういいでしょ、と言おうとモモモが山田の方を向くと、山田も地面に仰向けに倒れていた。
今の山田は、ウチワの影響で凶暴だった心が、すごく穏やかになっていた。そんでどっと今までの疲れが出てきて倒れた的な感じである。
「……カズサ、お前の勝ちだよ。」
かくして、バスターナイト山田は正真正銘、風の力を手に入れたのだった。
廃工場には、夜明けをつげる朝日の光に包まれていた(なんかこういうのエモっぽいよね。小説ってこういうの書きがちよねなんかね。多分この技術名前ついてると思うわ)
エモ゛エモ゛ッ゛゛ッ!!(エモンガの真似)
メガスターミーは申し訳ないがNG




