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10話 怪しいやつら

「ふーん、ライターの実力はこんな感じね。」


 そのとき。ライターとハサミの戦いを遠くから盗み見ていた怪しい二人組がいた。


 一人はなんかパンクロッカーみたいなチクチクの頭してる男で、もう一人は白いワンピースに銀髪の女だ。


「ねぇデンチ。この状況、どう見る?」


 白い女は男に問う。


「この状況? うーん、ヘッドホンとライターは人間にやられて力奪われちゃって、その人間二人が手を組んだんだろ? ならアイツらはバトロワには関係ないんじゃね。」

「不正解。ライターは確かに脱落したけど、ヘッドホンは違う。ヘッドホンは人間と手を組んだんだ。」

「……え? ヘッドホンってアレでまだ生きてる判定なん?」

「そうっぽいね。何企んでんのか得体が知れない。」


 この二人はシングが人間に擬態した姿である!! 男の方は『デンチ・シング』!!! まあ電気系のアレですね。そしてもう一人の女は……


「ま、今回もアンタの言うことに従いますよ。前回優勝者のホレイザイ様には……。」


 そう!! この女は六千万年前のバトロワ優勝者『ホレイザイ・シング』やで!!! 優勝ってことは当然ヘッドホンを一度倒してる強敵やでこれ。


 *


 ☆翌☆日☆(キートン)


「モモモ! 今日は映画観にいくぜ!!!」

「えいが!? あの頭悪いカズサが映画なんて高尚なものを観るのか!?!?」

「そりゃあ観るよ。一応アレだから。頭悪そうに見えるけど実はそんなバカじゃないみたいな主人公目指してるからね。遠藤守みたいな『アレはただのサッカーバカじゃねぇ』的なのをやりたいのよ。」

「バカじゃねぇの?(直球)」


 というわけで今回は映画観に行く話です。ちなみに俺は昨日チェン○ーマン映画観に行ったぜ!!!! まあ作品に影響出るかもしれんけど気にすんな。


 ちなみに感想は「ばとるしーんすごかった!!!!!!!!!!れ!!!!!れ!!!!!!!!!!!!」です。レゼ編って漫画で読んだときも思ったけどマジで映画みたいな構成してるよなこれ。


 そして話は変わって二人は放課後に制服のまま映画館に行った。


「カズサ! ポップコーン食べる?」

「いや食べない。」

「えぇ!? おいしいのになんで!?」

「作者はポップコーンに苦い思い出があるらしいから二の舞にならないために食べないよ^^」


 高校の頃彼女と映画観に行ったときにポップコーンばりばり食ってたら若干嫌われました^^ 今は孤独だからいくらでも食えるぜ!!!


 そうして二人は映画を観た。二人が観てるのは最近話題の邦画アクション映画やで。


 まあ特に何の変哲もなく一時間ぐらい観たあたりで、カズサはキモくもじもじし出した。


(……あー、トイレ行きたくなっちゃった。)


 カズサはそっと席を立ってトイレに向かった。


「あぁあぁあスッキリしたぜ!!! ジップ!!(高音)」


 いやそこ!! うふ!! スッキリ〜(高音)じゃないんかーーーーい!!! ってツッコミを待ってるぜ。


 まあそんなこんなでスッキリしたカズサはシアターに戻ろうとした。そのとき!!! 映画館のホールで何かが爆発した音が聞こえた!!!


「何だ!?」

「フッフッフ、この俺様は『バッグ・シング』だぜ!! おいヘッドホン! 俺と戦え!!」


 バッグシングは間違いなくカズサの方を見て言っている。


「ぎゃー」

「やだー」

「しんじゃうー」


 周りの人たちが恐怖に畏怖したこの世のものとは思えない悍ましい叫び声をあげながら逃げていく。そしてホールに残ったのはカズサ、ホン、バッグの三人だけになった。


「のんびり映画も観てらんねぇな!! おいホン起きろ!!」

「んえ? 寝てたわ。」


 ホンは映画観ながら寝てたみたいである。


「ヘッドホンシネェエェエエ!!!」


 バッグはなんかハンマー投げのハンマーみたいな武器を持ってる。バッグはハンマーでいきなり殴りかかってきた。


「うお!? すげぇハンマー!!! 変身するぜ!!」

「寝起きで変身かよ。」


【turn on】


 ヘッドホンの電源ボタンを押して、機械音声が出た。それと同時に、ハンマーがカズサに直撃した!!!! なんか地面が割れて土煙が出る!


「口ほどにもねえやつだぜ!!!」


【connected】


「ッッ!」


 バッグは嫌な予感がして後退した。そして土煙の中から、黒いロボが現れる!!


「ホン!!! 寝起き変身でも問題ねぇよなあ!!!」

「問題ねぇ!! コイツは雑魚!!!!」

「何だと……ッッ! コイツをくらえッッ!」


 バッグは再びハンマーを振り回してきた。


「うぉお!? 危ねぇ!!」


 カズサは間一髪んとこで避ける。


「あやっぱ雑魚じゃないわ。これ当たったら消し飛びますよ。」

「雑魚ちゃうやんけゴミうんこが。死ね。」

「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! (断末魔)」


 茶番は終わり、カズサは手の甲からイヤホセイバーを出した。それでハンマーを弾こうとする。


「オラァ!!」

「クッ……、なんてパワーだ! 流石はヘッドホンシング!!!」

「俺はヘッドホンシングじゃねぇ!!!」


 イヤホセイバーはバッグの顔に思いっきり傷をつけた。


「ぐはー」


 バッグはその一撃で吹っ飛んだ。


「やったか!?」

「いや傷が浅いですね。もっと頭に深く傷つけないとダメですよあーた。(デヴィ)」


 その通り、バッグは普通に起き上がった。


「よくもやったな……! 俺は怒ったぞ!!!」


 バッグは激情して、手からもう一つの鉄球ハンマーを出した。そしてそれを亜音速で振り回した!


「速っ!?」

「これ、結構ヤバいかもな。」


 二対の鉄球が超高速で移動し、なんかブォオンっていう異音も聞こえてくる。隙がない。


「まずいぞカズサ。モモモはまだ映画観てっから、俺たち今欠損しちまったら回復できねーぞ。」

「ヤバいっすねそれね。多分あの鉄球ちょっと当たっただけで腕とか吹っ飛びますよ。」

「まあとりまイヤホセイバーは両手についてるんで二つ出して戦ってもろて。」

「二つあったの!?」


 カズサは言われた通りもう一つのイヤホセイバーを出してみた。これで二刀流!!! 戦えるぜ!!


「よっしゃーーーこれでぶちころころ!!」


 IQ3以下のセリフを吐きながらカズサは突撃してった。


「うぉおおダブルイヤホンスラッシュ!!!」


 ゴミみたいな技を叫びながら剣を振るう。すると


「えぇえぇえ!?!?」


 イヤホセイバーは二本ともぶち折れた。めっちゃ綺麗にパキーンって割れた。


「クソ! こうなったらヴァイパースピーカーや!」


 カズサのメカの口が大きく開いて、そして超デシベルで叫んだ。(いちいちクソうるせえ叫び声書くの面倒いから割愛だよ♡)


 だが、それでもバッグの攻撃は止まらない!


「鉄球が速すぎて音が弾かれてる……!? おいホン! なんか他に武器ねぇのか!!」

「(武器は)ないです。」

「終わった!!!!!!!!!!!れ!れ!!」


 いつの間にカズサは壁に追いやられている。絶対絶命!!


 そのときだった!!!


「困ってるみたいだね、ヘッドホンシング。」


 シアターの方から一人の男が歩いてきた。


「ッ! 何だお前!」


 コイツはこの前学校でカズサとモモモが逃げ去るのを不敵な感じで見ていたちょいイケメン設定の軍の隊長である。今日もこの前と同じく学生服を着ている。


「君には気になることがある。僕の質問に答えるなら助けてあげるよ。」

「助けてぇえ!!」

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