1st
「好きですっ!付き合って下さい!」
「え…?」
男勝りな自分にもやっと
彼氏が出来るのか…?
と、思った矢先…
「…っ男同士でも構いませんっ!」
「…は?」
「…っダメですか?」
「…」
人生で初めての異性からの告白は……ダメでした。
「…?先輩?」
「…俺は……俺はっ!
女だーっ!!」
そして俺は告白してきた
男を殴り飛ばして
その場から逃げました。
「「キャーッ///真崎先輩!///」」
この声は
俺、真崎 琉嘉を呼ぶ声。俺は正真正銘“女”ですよ!?
男より女にモテる俺って何!?
叫ぶ女の子達に
一様手を振りながら
溜息を着く
「おーい!真崎ー」
「何?」
「…?何キレてんの?」
「別に…」
「ふーん…」
今話し掛けてきたのは
クラスメートの男子達
「なぁ真崎!
バスケしない?」
「…やる!」
ダムダムダムダム…スパ
ダムダム……スパ
コロコロ……
「…」
「なんでだー!?」
バスケを始めて10分
広がる点差
俺から全くボールを奪えない男達。
「も、もう一回!」
「…」
ダムダム………ダン!
コロコロコロ……
いつまでも
諦めない男子に疲れて
俺はダンクをした
「…」
リングにぶら下がる俺
「お前っ普通にダンク決めすぎだー!」
「…飽きた」
すたすたと歩いて
体育館をでようとする俺に
「ま、真崎っ!待ってくれっ」
そう言われ一度振り返る
「…?」
「ッ///」(かわっ!///)
「?何?」
「っ!ゴホンッ
えっと…あ〜バスケ……そう!
バスケ部入んない!?」
「…俺、女」
「い、いや…そうじゃなくて……んと…」
「…?」
「……何でもないデス」
「…?んじゃ」
俺が体育館を出た後
男子達が
落ち込んだのは知らない
「…」
教室に戻る為廊下を歩く
が、周りが煩い
「「キャーッ///せんぱーい///」」
騒がしい
「///」
「…?」
俺の目の前まで来て
黙る女の子
はっきり言って
邪魔だ
「…何?」
「あっあのぉ///」
「…」
「っ///」
いつまでも
もじもじしている女の子
俺が言葉を発するのを
待っていると
逃げてしまった
「…?」
何だったんだ?
「るぅーかぁー!」
「…?」
いきなり自分の名前を
呼ばれ振り返る
「…ゆりっ」
俺が相手の名前を呼んだら
そいつは俺に抱き着いて来た
「もーっいきなり
居なくならないでよ!」
この今俺に
文句を言っているのは
黒沢 ゆり
俺とは正反対の可愛い子で俺の幼なじみ
「悪い……」
あの変な告白を受けるまで
俺は学祭の時にやる見世物の応援団の手伝いをして
俺も団服を着ていた
ゆりに本当に悪かったと思っていると
「っ///やっヤダな〜///
そこまで怒ってないからいいよっ///」
ゆりは何故か
顔を真っ赤にして否定し始めた
「…?」
「あっ///そっそうじゃなくてっ……」
「ゆり?」
「…ブツブツブツ」(嗚呼っダメ///そんな可愛い顔しないでっ///)
「ゆーりー?」
「「キャーッ///琉嘉先輩っ///」」
また女子達が増えて
葵の声を掻き消した
いつまでも自分の世界から
戻ってこない
ゆりを置いてまた何処かに
行ってしまう琉嘉だった
.
「……」(暇だ…しょうがない食堂に行ってケーキでも食うか…)
「っせっ…先輩!」
「…?」
不意に自分を呼ばれ
疑問に思い、首を傾げながら
声のする方を見る
「ッ///……///」
「…なに?」
振り返ってみたら
遂さっき
自分に告白をしてきた奴だった
「あっ///あのさっきはすみませんでした…;;」
「えっ…」
予想していなかった
言葉にちょっと焦る…
「まっ…まあ、
いつもの事だし……
別にいい……」
「あっでも言った事は
本気ですからっ!」
「……」
バキッ…
バタ…
「………フン」
何なんだよッ
俺は女だって言ってんのにっ
わざわざ謝りに来るから
ちょっと良い奴かもって
思った俺が馬鹿だった
苛々しながら
ケーキをバクバク食べる
琉嘉にまわりは
全く声を掛ける勇気もなかった
「るぅーかぁー!」
「…?」
「もう!一度ならず二度までも置いてく何て酷いよぉっ」
「…悪い……;;」
「//困った顔もかっこいいよぉ///」
「?何か言ったか?」
「ハッ!なんでもないよっ;;
ちょっとした独り言だからっ;;」
「?」
「そぉいえばぁ
聞いたよ?また、告白されたんだって?
お・と・こ・の子に!」
「…;;」
「もぉーダメじゃんっ
ちゃんとOKしなきゃ!」
「いやっけどなッ?
相手は俺の事を………」
さっきあった事を
全部ゆりに話した
謝りに来たことも全て
「…;;その子馬鹿?」
「だと思う」
「ハァ〜;;
だとしても殴る事ないじゃん」
「…」
「相手がもっと馬鹿に
なったら大変でしょ?」
心配する所間違っていると
思うのは俺だけか?
「兎に角!一様見てきて!」
ゆりの場合は
見に行く理由が違う気がするんだが……;;
だが
ゆりには逆らえず
仕方なくさっきの
BLヤローを見に行く俺
奴を殴った所に
行く
「…ハァ;;」
殴った所まで行くと
奴がまだいた
だが
木に乗っかかり
寝て居るようだ。
「……」
俺
見に来た意味なくね?
全然平気そうだし;;
無言で
奴の近くまで行く
良く見たら
結構綺麗な顔してるな…
「ジー…」
「…スウスウ…」
「ジー…」
「…あんまし
見つめないで下さいよ…///」
「…?」
「……照れますから///」
いきなり口を開いたと
思ったら
変な事を言い出す
コイツ
頭やっぱり
もっとダメになったみたいだ;;
「さっきは殴って悪かった…」
「そっそんなっ
謝らないで下さいっ
悪いのは俺なんですから…っ」
あれ
言ったこと後悔してたのか?
まあ、何回も殴られたら嫌でもそう思うか
「……今度は最後まで聞いて下さいね。
確かに最初は間違えて仕舞いましたが、俺は…先輩が男だとか「あ゛?」だから最後まで聞いて下さいよっ;;
ゴホンッ
えーと……
性別は関係有りませんっ
先輩のバスケしてる時の真剣な眼差しに惹かれました!
好きですっ」
「……それだけか?」
「え?」
「…それだけかと言ったんだ」
「それだけって……
俺の愛の告白聞いてました?;;;」
「嗚呼」
つまりだ
結局こいつは男が好き何だろ?
だから俺には関係ないな
「……返事とかないんですか?」
「する必要はないと思うが?」
「…なんっ…
「るかー!」
話しを遮れ、声の方を見るとゆりが走って来ていた
「もう!まだ話し終わってなかったの!?」
「…いや
今終わった」
「えっせんぱっ……」
その場を離れ様と歩き出す
あいつが何か言っているが
知らない
もう
会うこともないだろうし
まあ良いか
「…良いの?」
「……何が」
「あの後輩君よ」
「いいんじゃないか?」
「はぁ……」(可哀相に…相手がこの子じゃあ…しょうがないか;)
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