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短編集(詩やSSなど含む)

桜の下  remake 

作者: 藤谷 K介(武 頼庵)

見本みたいなものです。

今更ですが、タグ、バナー確認のための作品です。


リメイク作品なので内容はちょっと違います。

桜が咲き始めた時

僕は独りきりだった

自分の中を通り過ぎていく

空っぽな日々に疲れていた


荒む心に当然飛び込んできた

一陣の風と共に

淡い色した花が咲く頃

出会いなんて呼べるモノじゃないけど

僕は偶然君に出会えた


彼女とただ読んでる本が同じだけ

それだけで嬉しかった

名も知らぬ君がいる

ただそれだけの空間が

只の日常を非日常に変えた


ハズレくじを引き続けた僕は

何もできない 風景の一部で

それでも何かしたいと変えたいと 

願ってやまない心の奥で

勇気が出ないまま時を重ねて


淡い彩の花が咲いたら

彼女の方から声を掛けてきたんだ

「この本面白いよね」なんて

すごく優しい笑顔をしながら

声すら出せない僕を見て

君はただ笑って隣に座った


この時から僕の隣には君がいて

非日常が日常になった

ハズレばかりだった僕に

とうとう一番が回ってきた

恋に落ちるのは簡単だ

スイッチなんてないんだから


それからも僕の思い出にはいつも彼女がいる

隣で笑ってるすごくいい笑顔で


桜が香り立つ時

僕は幸せだと思っていた

自分の中に刻まれゆく

記憶の中には君がいる

満たされる想いに

未来はまだ見えない


夏が過ぎ秋を迎えて僕らは

少し大人になった気になっていた

冬が来て寒くなるたび

君との事を思い出す

それだけで心の底から温まるんだ


またあの花が蕾になって

春の訪れを感じる季節

二度目の季節に僕は独りになった

隣の席にまだ冷たい風が吹いた


それからも僕の思い出にはいつも彼女がいる

隣で笑ってるすごくいい笑顔で

この世界にはもう君はいない

寂しくても君は戻らない


本当それは突然に

僕には隠されていた事

知らなかった君の事

僕といる時も君は闘っていたんだ

そして今はもういない


淡い彩の花が咲いたら

思い出の花の下で君に言うんだ

「あなたが好きです」

それだけを それだけなのに

君はもういない


桜の下で 想いを伝えたら

またあの時の笑顔を見せてくれるかな

自分の心に刻まれた

景色の中には君がいる

笑顔のままの君がいる








後書きまでお読みくださり感謝です!!


一応この作品は企画開始まで載せておきますが、評価・ブクマなどはしなくて構いません。


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