第九十六話 飛び入り
第九十六話 飛び入り
サイド 剣崎 蒼太
金欠である。
黒薔薇男子高校の一件から月日は経ち、現在六月。相も変わらず自分は『お金』という現代社会に不可欠な物に苦しんでいた。
月々の生活費もあるが、阿佐ヶ谷先輩に借りたお金も返さなければならない。となればどうするか。新しいバイト先を探さなければならない。
いやね、正直いわゆる『裏の業界』とやらに踏み込めば、あっという間に億万長者になれるんじゃないかとは思うのだよ。
新垣さんや宇佐美さんのリアクションからして、自分の作る魔道具は血を使わずとも中々の性能ではあるようなのだ。そして、戦闘能力も彼ら基準で見てかなりのものがあるらしい。なんせメイドイン邪神なので、この体。
そういった理由もあり、自分が本気で怪異や魔術師相手に傭兵稼業をやったり、魔道具の職人として働けば楽に儲けられるとは予想できる。
ただね、さっきも言った通りメイドイン邪神なんすよ、このチート……。
力の貴賤を言っているのではない。単純に、これを仕事として乱用して大丈夫なのかと不安なのだ。いやだぞ、知らないうちに地雷が設置されるの。
普段怪異とか辻斬りしているのはいいのかって?あれは緊急避難的な行動だからセーフ。それまで制限するとそれはそれで大変だし。主にストレスが。
あの邪神は十二月の戦いを自分が勝ち抜いたから、もうあちら側から試練を与える事はないと言っていた。たぶんそういう約束は守るタイプだとは思う。神格の考えなんぞわからんが。
だがだ。『自分から』というのが怖すぎる。まさか、こちら側から赴かないといけない事態にしようとかないよな?けど邪神だしなぁ……バタフライ伊藤とか、その中でも頭ぶっ飛んでる方だからなぁ……。
ついでに言うと、怪異とか魔術師とか絡む事件ってメンタルに凄いダメージがきそうだし……仕事として付き合いたくねぇ……。
ではどうするか。鎌足のように犯罪者になる?魔瓦のように宗教でも立ち上げる?どちらもNOだ。今生の家族や友人に迷惑をかけたくない。
結果、自分は真っ当に働く事にしたわけだ。
そう、真っ当に。
「いらっしゃせー!」
覆面で声がくぐもった状態で、入店してきたお客様を出迎える。
『喫茶マスカレイド』
自分の顔になんらかの人を狂わせる効果があるのを学習した俺は、顔を隠して出来るバイトを探した。
高校に通いながらという条件も含めて探した結果、この喫茶店……喫茶店?に行きついた。
「コーヒー味プロテインお待たせしましたー!」
「チキンステーキ二つでーす!」
「逆水平チョコどうぞー!」
喫茶マスカレイド。そこで働く従業員は全員覆面をつけて接客をする。仮面舞踏会でつけるような顔の上半分を、というのではなくプロレスのアレだ。
そう、名前は凄くおしゃれな喫茶店なのに、その実態は半裸のマッチョ達が徘徊する異空間である。
制服は下半身だけ隠すパンツやズボンとブーツ。そして覆面のみ。当然のように男ばかりなので凄くむさくるしい。
なんでもオーナーが元全日本プロレスの看板選手だったらしく、興行だけで食っていけないレスラーを中心として経営を開始。それが思いのほかヒットしたらしく、全国で三十二店舗にまで広がった。
結果意外と店員が不足したらしく、こうしてプロレスに全く関係ない自分もバイトとして採用されたわけだ。
最近はプロレス女子なるプロレス好きの女性もいるらしいが、うちの店に女性客が来たのを見た事がない。ちなみに、女子プロレスの店は別にある。
だが時給はそこそこだが栄養豊富な賄いが出る。しかもマスクの下を強引に知ろうとするのはマナー違反という店なので、自分のバイト先としてはうってつけだった。
それはそれとして女体が恋しいです。誰かおっぱいをお恵みください。雄っぱいではなく。
今日も半裸の男達に囲まれて働くという苦行を終え、普通のマスクと伊達メガネを装着して店を出ようとする。
「おーい『フレイムブレイド』!」
「はい?」
凄く痛々しい名前だが、自分のリングネーム……という名のあだ名だ。この店は全員リングネームで呼ばれる。
ちなみに自分を呼び止めたのは『メガトン松山』さんでここの店長だ。でかいし分厚い。真っ黒なマスクの元悪役レスラーだそうだが、気のいいおっちゃんである。
「なんですかメガトン松山さん」
「リングネームにさん付けはせんでいい。それより、来週の土曜日空いてないか?臨時で入ってほしいんだが……」
「土曜ですか?空いていますけど」
「よかった。店じゃなくプロレスのイベントの方なんだが、実はスタッフが一人季節外れのインフルにかかっちまってな。土曜のイベントで午前中だけ会場のスタッフに入ってほしいんだ」
「あ、わかりました。大丈夫です」
「すまんな!給料は色をつけるから」
「はい!ありがとうございます!」
バイト代大事。切実に大事。先週ようやく阿佐ヶ谷先輩にお金を返せたのだが、無理してでも早く返したかったので現在家計が火の車である。
高校の一件で『迷惑かけたから返さなくていい』と言われたが、それはあの後メシを奢ってもらったからいい。というか、金の貸し借りでそういうのは本当にまずいので。
ぶっちゃけ、自分は下手をすると力で色々踏み倒せてしまうのだ。だからこそそこはしっかりしないと闇堕ちする気がする。
* * *
「うん?」
家に帰って夕食を終えた後、新調したスマホに着信があった。なんと明里からである。
「はいもしもし蒼太だけど。どうした?」
『あ、蒼太さん。パーフェクト美少女です』
それが名乗りなのか。そしてそれで通じちゃうのがなんとも。
『実は美国の改造について相談があるんですよ。調整でうちの設備だと用意できないパーツがありまして』
「マジか。どのパーツ?」
『魔力格納機能の二番です。そこがどうにも上手くできなくて』
「あー、そこか」
ようは『いつでも持ち運べる収納機能』である。特撮の変身アイテムとでも言えばいいのだろうか。普段自分が指輪から剣を出しているのがそれだ。
海原さんの時は直接自分が作ったし、時間はともかく設備と予算には余裕があったのですんなりできたが。今回のはちょっと大変かもしれない。
「じゃあこっちからパーツを用意して渡そう。あ、けど郵送はちょっとまずいかも……」
なんせそのパーツ、自分の血を使うのである。簡単な構造の物体なら血を使わなくともできるのだが、美国はかなり複雑な構造をしているうえにかなりの魔力量を誇る。自分の血液なしでは不可能だろう。
一応明里にも俺の血は渡してあるのだが、彼女の腕では難しかったか。
『このパーフェクト美少女たる私が作れないとは……!屈辱です。絶対に自分で出来るよう鍛えます……!』
「お、おう」
電話越しの声から鬼気迫るものを感じる。なにその執念を越えて怨念混じってそうな声。
「とにかく直接会って渡したいから、どこで待ち合わせするかだな」
……あ、これ恋人同士の待ち合わせっぽくない?こう、デートの準備的な。やっべテンションあがってきた。
「こ、こちらから東京に行こうか?ほら、最近物騒だし」
『いやぁ、むしろ東京の方が物騒かもしれませんね。この前路地裏でサブマシンガン売ってるの見ましたよ』
「サブマシンガン!?」
待って日本の話だよね?アメリカじゃないよね?いやアメリカの銃の販売事情知らんけども。
それにしても鉄砲が路地裏で撃っているのがビックリ過ぎる。そしてそんな路地裏に行っているこの中学生にもビックリである。
「とりあえずそんな危ない路地にいくなよ……」
『いやその路地には入っていませんよ?表通りから見えるぐらい浅い路地で売っていただけで』
想像以上に東京が危険地帯になっていた件について。外国のスラム街かな?
「えっと……引っ越したら?」
『美国が警備しているうちが一番安全では?他にも色々要塞化してますし』
「それは……まあ、たぶん」
アレの戦闘能力は遊びなしでガチ強化していった結果、異能抜きなら自分でも正面戦闘で苦戦するかもしれない。更に言えばセンサー系も強めにしているので、家から半径十キロなら登録してある明里に危険が迫れば自動で発進。狙撃モードでカッとんでいく。欠点は二メートル以上のサイズだから引っ越しの時困る事だが。
うん。我ながらやり過ぎたかとも思う。けどただでさえ狙われやすい容姿しているのに自分から危険地帯に突っ込む明里の性格的にこれでも不安な気もする。
『ただまあ、勘ですが今蒼太さんが東京に来ると世界大戦がはじまる気がするのでやめてください』
「んな大げさな」
俺個人が何かをした所で世界に影響があるわけもないだろうに。政治家でも大富豪でもないんだぞ。チート以外はただの一般人だ。
……あれ、なんか自分も嫌な予感してきた。俺自身が何かをするというより、連鎖してよくない事が起きるような。
『ですので私がそちらに行くので。来週の土曜日でいいですか?パーツ代や授業料は出しますので』
別にこっちが好きでしている事だし相手は中学生だから金はいいのだが、『私に借りを作れと?対等の関係ですが?』と半ギレされたので受け取るとしよう。あと家計のためにも。いやほんと、マジできついっす……。
だが土曜日かぁ……。
「すまん。土曜は午前中バイトがあるのだが……」
『あー、じゃあ午後に集まる感じでいいですかね。私も一応受験生なので他の日はちょっと』
デート時間は半日になってしまったか。いや、この口ぶりからして日帰りなのか?であれば夕方もあまり一緒にいられないのでは?
これは……いかに楽しいデートをできるか。俺の(黒木に借りた)恋愛シミュレーションで鍛えられたデートプランの作成能力が試されるな……!
『あ、言っておきますがデートではありませんからね?』
「 」
『私ほどのパーフェクト美少女とのデートは高いですよー』
そんな感じの事があり、土曜日。予定よりも早くバイトは終わり、駅へと向かう。
いやぁ、初めてプロレスって見たけど思った以上の迫力だった。今まで『結局は台本のある八百長では?』と思っていたのだが、あの戦いはつい手に汗握るものがあった。やっぱ生って違うわ。スタッフとして行ったから詳しくは見てないけど。
予定より少し早いが待ち合わせ場所に行って、『ごめーん、待ったぁ?』『HAHA、今きたばかりだよ☆』『あーん、優しいぃ』作戦が出来るな。
ホテルインまではいかずとも、き、キッスまではいけるのでは……?
素晴らしき未来を予想してマスクの下で笑っていると、妙な感覚を覚える。第六感覚に違和感があった。
……なんとなく。なんとなくだが乗る電車を一つずらすか。途中まで地下鉄で、乗り換えで普通の電車を使う予定である。その地下鉄のを方をずらすとしよう。
結果。
「ビックリした……」
突然脱線事故が発生した地下鉄。咄嗟に魔道具で障壁を展開して各車両の乗客や運転手さんを保護したが、間に合って本当によかった。流石に負荷をかけ過ぎて魔道具は壊れてしまったが。
それにしても、普通の事故とも思えない。まさかどこぞの怪異か魔術師がやらかしたか?
嫌な予感を感じて周囲の乗客が混乱しているうちにドアを開けて外に出る、念のため開けたドアはちゃんと閉めておいた。
すると、一番先頭の車両で微かにだが魔力反応。鎧を身に纏って駆けだせば、暗がりにゴムみたいな皮膚をした生物が窓ガラスを割って中に入ろうとしているのを目撃する。
「ぎゃあああああああああああ!?」
それに恐怖した運転手さんの声が聞こえる。怪物がその犬面を中に突っ込んだのだ。
「ば、化け物!くるなぁ!助けてくれぇ、誰か!く、食われ、いやだぁぁああ!」
『ぐひっ……』
「おい」
異形――グールの首を掴み、運転席からひっぺがす。
「お前は人命救助をしようとしたのか?それとも人を食い殺そうとしたのか?人語は……わかるようだな」
『ぎ、ぎえぇ!?』
驚いて暴れるグール。振りほどこうとしているようだが、力の差は歴然だ。
「ああ、うん。答えなくてもわかるわ」
気配でわかる。臭いでわかる。何より第六感覚が告げている。
こいつ黒だわ。
力を少し込めて首をへし折ったあと、地面に落として念のため頭蓋を踏み砕く。
「ば、化け物ぉぉぉぉ!?」
「えっ」
なんか俺まで怖がられていない?助けたんだが……いや、怖がられる要素しかないわ。誰だって暗がりで化け物に襲われた後それを片手でくびり殺す全身鎧とか怖いわ。
「落ち着いてください。とりあえず乗客たちに冷静な行動をとるようにアナウンスを」
そこで第六感覚に反応があったので振り返れば、車両から降りてきた乗客と目が合った。
「ひ、ひぃいい!?」
そんなビビる……?魔力は最低限に抑えてるんだが?
……あ、グールの返り血あったわ。滅茶苦茶血まみれだわ、今。
そこから間をおかず、更に四方八方からグールたちが電車にやってきた。その数およそ百。随分と多い。
幸いなのは先ほどの乗客が乗っていた車両以外は扉を開けなかったようなので、中への侵入は最低限で防げた。
ただそのドアが開いている車両に七三先輩がいたとは。中に侵入したグールの首を刎ねたら彼が血まみれで倒れていたので凄くビビった。どうやら意識を失ってもグールの足にしがみついていたらしい。
どうにか死者なしでグールを殲滅。怪我人を治療して近くの駅まで護衛。その間やたら恐怖や興味の視線をあびたが、まあ仕方がないと諦めよう。話しかけられる事もなかったし。
ホームの明かりが見えてきた辺りで乗客たちだけ先に行かせ、自分は後からタイミングを見計らって駅に上がるつもりだった。しかし、何故か七三先輩だけ戻って来た。
「どうしました?忘れ物の類でしたら今は危ないので、電車に戻るのはやめておいた方がいいかと」
一応初対面を装って問いかけるが、七三先輩の表情は硬い。
「すみません。これを貴方に頼むのは心苦しいのですが、実は同じ車両にいた乗客が二人ほど見当たらないのです」
「えっ」
「僕も先ほど目が覚めたばかりで周囲の把握が遅れたのですが、女学生百合カップルが見当たりません。もしかしたら人の少ない方にはぐれてしまったのかも……」
そう言えば一番重症だった七三先輩の目が覚めたのはついさっきで、それまで運転手さんと他の乗客が肩を支える感じで運んでいたのだった。
だが車両の中にいた人は全員ここへ誘導したはず。となるとあの状況で外に出たのか?なんて無茶な。
「わかりました。救助に向かいます」
「本当にすみません。僕も一緒に……いえ、足手まといですね。駅員さんにも話しておきます」
「そのお気持ちと行動だけで十分です。では」
正直面倒くさいという感情はある。だがここで見捨てるのも寝覚めが悪い。これがとんでもない強敵ばかりならまだしも、そういう気配もない。いやな気分のままデートはごめんこうむる。
会話を切り上げて踵を返せば、背中に声をかけられた。
「助けてくださって、ありがとうございました!」
少しだけ心が温かくなりながら、電車が脱線した所に戻ったわけだが……。
「七三先輩の言う女の子達って、どこだよ……」
電車の方にまた来ていたグールを斬り捨てて周囲を探すのだが、落ちていたスマホと空薬莢を二つ。そして銃弾を二発胸に受けたグールの死体を発見しただけ。
これは……待ち合わせ時刻に間に合いそうもないかぁ。
* * *
サイド 海原 アイリ
「き、来てしまった……」
着慣れない洋服を着て、スマホの地図を何度も確認しながら歩く。
うう……着物以外を着ていると変な気分だ。足元も草履や下駄以外だと踏ん張り方がよくわからない。なんで踵だけ上げ底しているのだこのサンダルは。スマホの地図機能も初めて使った。
お婆ちゃんに『いい加減腹くくりな』と蹴り飛ばされて洋服屋に連れていかれた後、剣崎さんが住んでいるという街まで来てしまったのだ。
事前にこういう時はどうするのかは、一応予習はした。流行っているらしい漫画では『来ちゃった♪』とヒロインが突然やってくるのだ。そこからなんかいい感じに話が進む。
別に自分がヒロインとは思っていないが、そこは、ほら。家臣候補としてのサプライズというか、なんというか。
何故かお婆ちゃんに『あんた、本気で言っているのかい?』と驚愕した様子で聞かれたけど。
だが、なんだか緊張してきた。ここにくるまで途中二回ほど変な灰色のカエル人間みたいなのや影から飛び出して来た変な鬼を斬り捨てて気を紛らわせたものの、こうして異性の所を訪ねるのは初めてである。
深呼吸を二回。大丈夫、滅怪流の基本たる精神の統一を行うのだ。異形との戦いは心の戦いでもある。心頭滅却し冷静なる狂戦士となるのだ。
……よし!
「今日は帰ろう!」
そんな焦らなくっても大丈夫だよね!よく考えたら途中怪異と二回も遭遇して戦闘になったんだから、一度帰る理由には十分だよ!
いやぁ、そう決めたらなんだか心が軽くなった。ちょっとそこのおしゃれな喫茶店にでもはいろう。なんか隣に『喫茶マスカレイド』と言う店もあるが、なんとなくやめておく。
懐かしいなぁ。お母さんが人だった頃、お父さんも含めて三人で近所の喫茶店で外食するのが贅沢だった……。
少しだけしんみりとしながらも、喫茶店のドアを開ける。カランコロンと上についている鐘の音が店内に響いた。
「てめぇどこ中ですかこらあぁん?お嬢様みたいな乳しやがりましてよぉ」
「はぁああ?このスーパーパーフェクト美少女様を他の女で表現するとか礼儀ってものがないんですかぁ?」
凄く美人だけど無表情なメイドさんと、もの凄く美人だけどやけに火薬の臭いがする女の子がメンチをきっていた。
あと傍で金髪のすごく胸が大きい女の人がオロオロとしていた。
……本土の喫茶店って、しばらく見ないうちにこうなってたんだなぁ。
読んでいただきありがとうございます。
感想、評価、ブックマーク。いつも励みにさせて頂いております。今後ともよろしくお願いいたします。
今話のネームドキャラ
剣崎蒼太
主人公。チート転生者。最近こじらせた童貞が悪化している気がする。
新城明里
一章ヒロイン。自称パーフェクト美少女。最近東京で『魔弾の射手』なる謎のロボットが現れると裏の住民たちが噂をしているがたぶん無関係。黒髪ロング巨乳。
海原アイリ
二章ヒロイン。自称剣崎蒼太の家臣候補。最近裏の住民の間で『サメ頭の辻斬り』『堅気を襲っていると突然現れるバーサーカー』が噂されているがたぶん無関係。赤毛ロング巨乳。
宇佐美京子
三章ヒロイン。金髪爆乳お嬢様。最近ゲームのやり過ぎで黒江にゲーム機を取り上げられたあげく二十歳なのに親から説教された。金髪ロング爆乳。
九条黒江
宇佐美京子の教育係兼護衛兼お世話係の忍者メイド。自称できるクールなメイド。黒髪ボブカットスレンダー。実は先祖返りのショゴス混ざり。
バタフライ伊藤
剣崎蒼太を転生させた邪神。邪神界きっての快楽主義者。
七三眼鏡先輩
たぶんこれで顔が出るような出番は最後。趣味は仲良さげな少女達を遠くから眺めること。ある意味性癖に対する狂信者。




