第三章 設定
第三章 設定
キャラクター
剣崎蒼太
主人公。高校一年生。転生者。
従姉の『花園麻里』がやらかした痴漢(痴女?)事件をきっかけに、『岸峰グウィン』行方不明事件へと巻き込まれていく。
いわゆるチート転生者。詳しくは一章を参照。
中学時代生徒会長をしていたのだが、本人の知らぬところで『ガチホモハーレム生徒会長』『幼馴染の男妻を転校生に寝取られた人』『お尻ガバガバさん』など、かなり不本意なあだ名をつけられていたノンケ。
宇佐美京子
三章ヒロイン。女子大学生で二十歳。宇佐美グループ会長の孫という、日本有数のお嬢様。この歳でグループ傘下の会社を一つ任されている。
金髪碧眼の爆乳美女。普段から紺色のスーツ姿。
一見冷静沈着な『できる女性』を演じているが、内心はいつも不安でいっぱい。
現在任されている会社も経営が順調なものの、自分の肩に従業員千人の人生がかかっている重圧を感じている。また、そこに宇佐美グループの父の次に会長として受け継ぐことを目されている事もあり、常に『私は正しいの?』『間違っていないの?』と悩んでいる。
いつも不安を覚えているだけあって、非常に勤勉。だが偶に空回りする。
行方不明となった『はとこ』の岸峰グウィンを見つけ出す事。そう現当主から指示された事で幼馴染らしい剣崎蒼太に協力を要請する。
※宇佐美一族
古くから魔術師として日本の裏で活動。他の家が戦後GHQによって没落していくなか、海外の血を積極的に取り込んでいた事もあって生き残る事に成功。
宇佐美京子の魔術師としての実力は上の下ぐらい。現当主は間違いなく日本最強の魔術師とされている。具体的に言うと入念な準備と時間があれば、固有異能のうち二つが修理中の今の剣崎にホームグラウンド内なら追い返すだけならワンチャンあるレベル。
九条黒江
宇佐美京子の専属メイド。色々謎な自称完璧系メイド。
顎のラインで切りそろえられた黒髪は、左右で一房ずつ外側に跳ねている。どこか日本人形を彷彿とさせる女性で、かなりの童顔から一見女子学生に間違われる事も。
常に無表情で感情が読み取れない顔だが、その分言動がアレな人。
実はメイド服の下は改造忍者服を着ている。デザインは本人がした。
格闘技を含め多数の技能に精通している。料理炊事洗濯は当たり前。武器弾薬の整備製造にサバイバル技能まで。ただしハイテク技術は苦手。
※その正体は『ショゴスの先祖返り』である。実年齢は百を軽く超えているのが確定しているが、内臓以外が全てスライム状のなにか。内臓も時間と養分があれば自力で再生可能。
姿を変える事で何代も宇佐美家に仕えている。なお、理由は『戸籍とか用意してくれるから楽』『給料がいい』『偉そうにしているかつての部下を顎で使うの楽しい』とは本人の談だが、真偽は不明。
花園麻里
剣崎蒼太の従姉。オープン過ぎるガチレズ。カス。女子大生で二十歳。
腰まで伸びた栗色の髪にクリクリとした瞳。黙っていれば清楚系美女。だがチェシャ猫みたいな笑みを浮べており、胡散臭い印象をよく人に与える。
オープン『過ぎた』と評されるだけあり、ある意味性欲に正直な人。美女美少女なら誰にでも手を出す。時には同時に七人の女性と付き合っていた事も。
現在左目に眼帯をつけているが、彼女を知る人間には一目で『痴情のもつれか』と納得される。
彼女が聞き込みのため動いていた宇佐美京子にわいせつ行為をしたのが、剣崎がこの一件に関わるきっかけとなる。
岸峰グウィン
男子高校生。男の娘。同性愛者。剣崎蒼太の幼馴染。宇佐美京子のはとこ。
長めの金髪に碧眼の天使みたいな美少女――に見える少年。小柄で華奢な体をしており、声変わりがしていないのか口を開いても男性とは思えない。服装が喉・肩・腰のラインを隠す物を多用しているのも一因となっている。
剣崎の幼馴染で彼と付き合っているように周囲へと振る舞っていたが、中学時代に転校生の『大泉ランス』と恋仲になってしまう。それが原因となり、剣崎政権の転覆、学校の二分化という事態を引き起こす。
ランスと一緒に剣崎とは別の高校に進学したが、その少し後に行方不明となってしまう。
進学先の高校では、阿佐ヶ谷龍二という生徒に惚れられていたという噂が流れており……?
※アプリキャラ:ギネヴィア
大泉ランス
男子高校生。金髪イケメン。後天的同性愛者。フランス人とのハーフ。グウィンの交際相手。
金髪を短く切りそろえた美丈夫。成績優秀眉目秀麗。スポーツ万能の完璧超人。そんな彼が、日本に転校してきた事で運命に出会う。
グウィンと許されぬ恋に落ちてしまう事で、結果的に恩人であり友人でもある剣崎を裏切ってしまった事を強く後悔している。
また、剣崎が学校の争いを治めるためわざと無様な負け方をしたと知っている事もあり、その事に強く罪悪感を抱いていた。
剣崎に対して『真面目に戦わない事で母との絆を汚した』と恨んでいる反面、彼の人となりに惹かれるものもあり憎みきれずにいるのも心を病んだ原因である。
高校はグウィンと同じ『黒薔薇男子高校』に進学。
グウィンが行方不明となったのに不自然なほど静観の姿勢をとっており……?
※イメージ:ランスロット
日向晴夫
男子高校生。熱血漢。アメフト部期待の星。
黒の短髪にザ・スポーツマンという顔立ち。日本人離れした恵まれた体格の美丈夫。
剣崎と同じ中学に通っていた元生徒会メンバーであり、生粋の『剣崎派』。グウィンの裏切りが発覚した時、真っ先に怒りをあらわにしたのが彼である。それは、ランスの親友で会った事も激昂した理由の一つだったがそれ以上に複雑な家庭環境も影響していた。
正義感が強く曲がった事が大嫌い。よく言えば実直で素直。悪く言うと空気が読めない脳筋バカ。
グウィンの一件以来ランスとグウィンを毛嫌いしているが、まさかの同じ高校に。完全なる偶然で頭を抱えている。なんせ、剣崎がここに入学してくると思っていたからだ。
なお、剣崎が男子校に進むと勘違いしたのは完全にこいつのポカ。あげくそれを周りに広めていたので、かなりの割合で同中が集まってしまう。
同性愛者ではない。というか、未だに女子と遊ぶより男子と遊んでいた方が楽しい派。だが紳士ではある。
弟妹たる黒木と白木とは種違い。その事でかつて周囲から偏見の目で見られ、それに対抗するため暴力に走っていた事がある。
※イメージ:ガウェイン
日向白木
男子高校生――に偽装した女子高生。手が白くて綺麗。日向晴夫の妹。
左目に髪が少しかかった中性的な美少年に見える美少女。兄、晴夫が四月生まれで彼女は片割れである双子の兄と共に三月生まれ。
かつて命と貞操を助けられた事もありランスに恋心を抱いているも、岸峰グウィンの存在により恋仲となる事は諦めている。しかし、せめてお傍にと思い男装して放課後学校に紛れ込んでいる。
晴夫は知らないが、双子の兄『日向黒木』は彼女の行動と理由を知っており、校内への侵入を手助けしている。
※イメージ:ガレス
日向黒木
男子高校生。影が薄い。無口無愛想。
右目に髪が少しかかった中性的な美少年。体育会系な兄や妹とは逆にインドア派。
尊敬していた会長、剣崎蒼太を裏切ったランスもグウィンも嫌っているが、妹の思いも知っているため公に批判はしない。
三次元の恋愛はクソだと思っている。主に両親が不仲で別居しているため。そのせいかは定かではないが、二次元に恋する様になった。
三次元にまったく欲情しないわけではないが、絶対に恋愛とか嫌だと思っている。最近動画投稿を始めた。
親戚の『阿久津弁蔵』に習い機械類に強く、学校で流行っている謎のゲーム、『円卓創世記』の謎を追っていた事がある。
※イメージ:ガヘリス
阿佐ヶ谷龍二
男子高校生。黒薔薇男子高校の生徒会長。二年生。ぶっちゃけ今回の一件ではほとんど被害者。
正統派イケメン。性格もやや大雑把なところはあるが、概ね善良。
入学してきた岸峰グウィンに一目ぼれし、彼にアプローチをかける。元々は女性が恋愛対象だったのだが、以来男の娘でしか興奮できなくなった性癖を破壊された人。
ランスとグウィンとの関係は知っているが、最近二人がよそよそしいので『ならば俺が』と突っ込んできた。
グウィンが行方不明な事に不安を持っており、ランスを疑っていた。
※イメージ:アーサー
盛岡岩息
ナイスミドル。私立黒薔薇男子高校の理事長。独身。蛇人間。
白髪をオールバックにした、体格のいい初老の男――に見えるよう偽装した白い蛇人間。戸籍上は六十八歳だが、実際は八百年以上生きる怪物。
イギリスの本拠地が『アバドン』により潰されて日本に移住した魔術師。
世界を『ブリテンがあった時代』に巻き戻し、蛇人間の栄華だった時代に戻す足がかりとする事が今回の目的だった。
見立てとして『円卓の騎士がいる=ここはブリテンである』という状況を作り出すため、校舎をキャメロットとしてモードレッドに阿佐ヶ谷龍二を殺させてアーサー王伝説を完遂する予定だった。
円卓の騎士を作る為にゲーム『円卓創世記』を作り、適性の高い者を『任命』して騎士とし、夜間校舎に現れる怪物たちを倒させる事で『実績』をたてさせて円卓の騎士とする。
何故この場所で、このタイミングだったか。場所は『島国で地脈のいい所だった』と言うだけの理由。なんせメインのイギリス拠点はアバドンに滅茶苦茶にされたので。
そしてタイミングは『星辰』。魔術がより強力に扱える星の巡りがこの年だったので、彼は凶行にうってでた。
※イメージ:モルガン
アルヴィオン
アーサー王伝説に登場する白の竜。今作では盛岡理事長が作り出した生物兵器。
本来ならモードレッドとして盛岡理事長が出産する予定だった。蛇人間が本気を出せば性別とか無視できるので。
だが『謎の少女』の襲撃により命の危機に瀕した彼が、暴走させる事で新たに『アルヴィオン』としての役を与えた結果。
怪獣映画における前座ぐらいの強さ。本来ならもっと強いのだが、実は初手で剣崎が杖の最大火力叩き込んだせいで術式が損傷。本編中では弱体された状態で現れる事に。ある意味不憫枠。
七三先輩
黒薔薇男子高校の三年生。本名は『七尾三鷹』。
七三に黒縁メガネと言う旧時代の委員長ルックながら、実態はエロに生きエロに死す生粋のエロイスト。父親は作詞家。上に兄弟が二人いる。
剣崎を風紀委員の魔の手から逃した後もレジスタンスとして活動。理事長が『交通事故』で亡くなったため臨時で学校の全権を手に入れた教頭が生徒会や風紀委員の権力を削った。その時を好機とし、無血革命に打って出る。
結果として、『性癖不可侵条約』の締結に成功。互いの性癖の押し付け合いを禁止する校則をうちたてた英雄である。
黒薔薇男子高校の教頭
権力が欲しかったが臨時理事長に就任して一週間で胃薬のお世話になりだした。
某公安の人
今日も胃薬が手放せない。そろそろ胃が溶け落ちる。
中学時代の剣崎に女性が恋をした場合
第一関門
『グウィンの正妻ムーブ』
A●P17の美少女に見える人物が基本的に隣にいる事で大抵の人は諦める。更に彼の性別を知ると余計にメンタルダメージを受けて脱落する。
第二関門
『花園麻里の横槍』
第一関門を突破した者のうちAP●13以上は『私親戚だから相談にのれるよ』と甘い言葉で誘導して狙ってくる危険人物。ノンケでも関係ない。
第三関門
『生徒会メンバーによる面接』
「会長にご興味があるのですね。少々お時間をください」
「ちょっとしたアンケートにお答えください。ほんの一時間で終わります」
「このアンケートへの回答ですが、なぜ会長のこの行動についてそう解釈したのかを教えてください」
「では会長の素晴らしい所を百個、三分以内にお願いします」
第四関門
『義妹のうざ絡み』
「貴女、兄に近づきたいんですか……?やめた方がいいですよ。焼け死んでしまう。ええ、そうです。アレは、地上で人間みたいに生活している太陽です。あんなの一緒にいたら、日陰でしか生きていけない。歩み寄ろうとしても、存在としての差を見せられて焼かれるだけです。私は、私は……っ」
※もしも剣崎がこの四つの関門を知った場合生徒会メンバーは今度こそ縁を切られます。義妹は親に相談されます。
もしもこの四つの関門にこれまでの登場人物が遭遇した場合。
第一関門
某自称パーフェクト美少女
「私の方が綺麗ですね!なんせパーフェクト美少女ですので!」
某サメ系家臣志望
「問題ありませんね。剣崎さんの視線はわかりやすいですから、あの金髪の人は彼の対象外です」
ダイス運がマイナスなお嬢様
「う……で、でも私だって」
胃痛持ち
「いや、僕は娘もいる身なんだがね」
第二関門
「……貴女、どういう人ですか?」
「あ、そっちの趣味はないので」
「黒江、蹴散らしなさい」
「初対面なのに顔を見るなり舌打ちされたのだが……」
第三関門
「は?なんでこのパーフェクト美少女の貴重な時間を貴方達に?他人ですよね?」
「……あの、剣崎さんともっときちんとお話しした方がいいと思いますよ?」
「え……黒江、この子達はなんなの?」
「君達は、うん。一度親御さんときちんとお話しした方がいいと思うな。お節介かもしれないが」
第四関門
「「「「誰か精神科医を呼んで」」」」
読んでいただきありがとうございます。
感想、評価、ブックマーク。いつも励みにさせて頂いております。今後ともよろしくお願いいたします。
明日、『エピローグ 下』と第3.5章のプロローグを投稿させて頂く予定です。




