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セルナの暴走。そして物語が狂い出す。

今回ちょっと詰め込みすぎたかも、書きたいことが多すぎて焦ったのかもしれないですが次回からは少しスローペースになります。

あのクエストから1週間、俺たちは王都から出る準備をしていた。

何故1週間も行動しなかったのかと言うと。


「全く、お前が筋肉痛にならなければもっと早く旅立てたのに……」

「仕方ないだろ!第一あそこで俺がやらなかったら

お前らここにいないんだぞ!逆に感謝しろよ!!」


そう、俺は魔力剣を使った後久しぶりすぎてメッチャ

筋肉痛になった。

めっちゃ痛かった、そのせいで俺は四日間程動けなかった。三日あるじゃんだって?アホか!俺がそんなに早く行動できるか!


「全く、もう少しセルナ達を見習えよ」


セルナ達はせっせと準備を進めていた。


「先輩!早く!てかゼクス!あんたも働け!」

「いや、セルナ、俺も一応年上なんだけど」

「でも私の先輩じゃないですもん!」

「た、確かに、」


ゼクスは、俺とセルナが居たギルド、そう、あのクソギルドには居なかった。ゼクスは元々ギルドではなく王城直属兵団、いわゆるエリート集団にいた。

クソ、イケメンでスペックも良いなんて、俺に勝てる要素がないじゃないか!


「何話してるの?もう少しで準備できるわよ!」

「レン達働いてよー!」


そこでプンスカしてるのは我らがパーティーの美少女姉妹、リエルとフレイである。

可愛いなー


「あぁ、すまん」

「ごめんね」

「ごめんなさいっす」

「もう!」

「あはは!面白い!」



まぁいつも通りの朝だな、こうして俺たちは王都を出た。




〜王都付近の森〜



「あ、暑い!暑すぎる!」

「確かに強烈な暑さだな……」


この森はとにかく木が生い茂っていて雨が降った後だと湿気がすごい。今回は雨が降らなかっただけましだが、熱気がこもった森はサウナ並みだった。


「あっついわね〜」

「暑いよーもう汗びっしょりだよー」

「無理っす、自分ネコ科なんで暑さには弱いっす」


いや確かに猫みたいな性格だが、ネコ科である前に

お前は紛れも無い霊長類ヒト科だからな!


「なんでこんな森進まないといけないんだ!」

「騒ぐな、余計暑くなる。それに仕方ないだろ、リエル達の家の人たちから離れるにはこの森を通るのが一番良いんだ」


そう、俺たちが王都を出たのはあのクソギルドから遠ざかる為ではなく、リエル達の家の人から逃げるためである。断じて俺がクソギルドから距離を取るためじゃ無い、断じて。


「あっついよーお姉ちゃん」

「あっついって言わないの!余計暑くなる」

「でもさっき言ってたよね?」

「………言ってないわよ」

「その間は何すか?」


あっちではガールズトークが繰り広げられてるってのに!それにしても汗かいた女の子ってなんかエロk


「全年齢対象!」


ガツン!


「イッテェェェエ!」


「レンうるさい!」

「レン、うるさい」

「先輩、うるさいです」


「ごめんなさい……」

「ザマァ見ろ、全く」


まぁ、いつもの日常です。

なんで俺が怒られるのがいつもの日常になってるのかは謎である。




〜隣国、プラメラ〜



「あーやっと着いたー!」

「ここまで結構かかったな」


俺たちはあのジメジメした森を歩いておよそ8時間、

やっと隣国であるプラメラにたどり着いた。


「もうすっかり夜ね」

「どこに泊まるの?ていうかお金あるの?」

「あぁ!金なら王都で稼いだからな!」

「お前が寝てる間にな!」

「もうそのことはいいだろ!」

「まぁいいじゃないっすか、お金はあるんだし今日はゆっくり休みましょう」


こうして俺たちは深い深い眠りについたとさ!



〜翌日〜



「さて、どうするんだ?レン」

「そうだなー、取り敢えずクエスト行くか。資金も貯めないとだし」

「そうね、お金はあればあるほど良いもの!」

「お、おぉそうだな」


まぁクエストといっても簡単なものにしよう、今日は取り敢えずまたは見て回る時間も必要だし。


「センパーイ、クエスト持ってきましたよー」

「おぉさんきゅー!えぇっと、エルフの討伐……てちょっとマテェェエ!」

「な、なんスカ?」

「何スカ?じゃねえよ!なんでこんな大変そうなの持ってきたんだよ!」

「だ、だってあのジメジメした森を抜けてきたんですもん!ストレス発散したいんです!」

「俺は休みたいんだよ!簡単なやつにしてくれ」


みんなもそう思ってるはずだ!ほら見ろみんなの顔を


「そうね!ここは一つストレス発散といきましょう」

「わーい!頑張るぞー!」

「……まぁいいか」


オーーマイガーー!!

ゼクスお前も、まぁいいかじゃねえんだよ!

どうやらこのパーティーには俺以外脳筋しかいないらしい。俺は参謀タイプだから!



〜プラメラ近くの渓流〜



俺たちが発注したクエストはエルフの討伐、メッチャ疲れるクエストだ。ほんとなんでこんなクエストやらなきゃいけないんだよ!

エルフの戦闘力は高く、身体能力が高い。

奴らにもレベルがあり、冒険者にもエルフがいる。

だが今回のやつみたいに自分の力に溺れ、犯罪に手を出しているやつも珍しくない。


「先輩!ワクワクしますね!!」

「しないよ、もう帰りたい、」

「まぁ、元気出せレン。お前は休んでても……」

「何言ってんですか?先輩はこの中で一番強いんだから、バリバリ働いてもらいますよ!!」

「おい!レン!戻ってこい!逝くな!」


はっ!危なかった!危うく昇天しちゃうとこだった!


「レン今本当に死んじゃうかと思ったよ!」

「ほんと、今の顔は少しヤバかったわよ」


そうか、そんなにヤバかったのか。

こうなったのは誰のせいでしょうね!


と、その時。

俺の目の前を剣が通過した。

ビュン!つって!


「アッッッブネェェェエア!!!」


ガサガサ


「おいおい、こんなとこに何の用だぁ?」

「てか、お前何外してんだ!」

「悪かったって、まぁいいだろ?どうせやる事は変わらねぇ」

「それもそうだな」

「さっさとやっちまうか」


出てきたのはガラの悪そうなエルフ、ダークエルフだった。どうやらクエストの奴らっぽい

てゆうか!メッチャ危なかったんですけど!もう少しで死んじゃうとこだったんですけど!


「危なかったなレン、大丈夫か?」

「大丈夫だと思うか!?あ?!お前にはそう見えるのか!!」

「ほんと危なかったすねぇ先輩」

「他人事か!!」

「三人とも前見て!」


「「「え?」」」


俺たちが言い合ってる間にフレイとリエルが捕まっていた。まぁ仕方ないね!エルフにはそんじょそこらの人間じゃ勝てないからね!


「おいおい、こりゃ上等な女じゃねぇか」

「こっちのチビもなかなか良いぞ」

「こいつら片付けて楽しい事しようぜ!」


「あーあ、セルナザンネーンえらばれ……」

「うるさいです死んでください」

「ごめんなさい!」

「お前はそうやって肩身を狭くしていくんだな……」

「なんで私が、この美少女が選ばれなかったのかは謎すぎますがこいつらをぶっ殺してから考えることにしましょう」


完全にブチギレモード入りました!

もう止められませーん!

本当に怒ったこいつを止めるすべはない、怒ると爆発的に強くなるってゆうありがち設定持ちなのがセルナである。

その凶暴さからギルドでは「狂犬」と呼ばれていた。

俺はそれを聞いて吹き出した。その夜、セルナにバレてマジで殺されかけた。


セルナはこれまでに無いくらいにこやかに笑い、ダークエルフに言い放った。


「では、死んでください!」

「「「「「ヒィィ!」」」」」


全年齢対象なのでここから先は語れない。

というか、語るまでも無いだろう。




「全く、まだおさまらないっす!あいつらマジでムカつく!」

「おい、もうやめろ、あいつらが可哀想に思えちまう」

「確かにあれはかなり過激だったな……」

「私も少し引いたわ…」

「うん、僕もちょっと怖かったな…」

「取り敢えず、早く帰ろうぜ。俺は何もしてないし特に疲れてないけどさ」


そう、結局何にもしなかったから全然疲れてない

実に良かった!もしあそこでセルナがアイツらをぶっ⚫️してなかったら俺もやらなきゃいけなかった。

だから良かったんだ。そう思わないとアイツらの最後が頭から離れない。


いや、マジでやばかったからね!全年齢対象だから詳しくは言えないけど……


めちゃくちゃ酷かった


俺たちはセルナを少し避けながら森を歩いた。

その時前方に一筋の光が射した。

それはまるで隕石でも落ちたかのような赤い光だった


「何だあれ?行ってみようぜ」

「そうだな」


今思えばこの時、無視するべきだったかもしれない。

でも仕方ないだろ?だってなんか空から落ちてきたら近付くだろ?


俺たちが近づいてみるとそこには……



「おいあれ、卵じゃね?」

「卵だな」

「卵っすね」

「卵ね」

「卵だね」


赤と黒の模様が入った奇妙な卵があった。

一瞬美味しそうだなとか思ったけどよく見たら模様がヤバ目だった。


そしてその卵が俺たちの目の前で割れた。


「ん?ここはどこだ?人間どもの街に落ちるつもりだったんだが、まあいいか………ん?」


「へ?」


バッチリ目があった!

中から出てきたのはまるで神話に出てくるような天使の羽を持つ少年。


だが、その翼は真っ黒だった。


俺たちのほのぼの冒険譚は、この少年のおかげで、めちゃくちゃに引っ搔き回されることになる。


だがこの時の俺たちはそんなことを知る由もなかったんだ。


ありがとうございました。

彼らのほのぼの冒険譚がどのように変わっていくのか、期待して待っていてください!

これからもよろしく!!

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