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レベルアップクエストとチートスキル達

よろしくお願いします。

テストが近づいてきたので、間隔が空くかもしれません。


「さて、どうするんだ?レン」

「いや、どうするも何も……」

「凄いですね!」

「ヤバイっす!」

「凄ーい!」


マジですごい

俺たちは、ある研究者の家の中で呆然としていた。

俺たちの目の前には、大金が置かれていた。


この金は、この前受けた

エレメントフェアリー捕獲クエストの報酬だ。

とはいえ、あの時のやつはゼクスとセルナが消し炭にしたせいで捕獲し損ねたが……


でもあの後もう一匹近くにいたらしくそれを捕まえた

あいつ程デカくは無かったが、それでも十分だった。


「いやー、有難うございます!こいつが欲しかったんですよ!」

「いえいえ、仕事をしただけですから」

「こんなにでかいのは、久しぶりですよ!」

「気に入っていただけて良かったです」


ちなみに受け答えしているのはゼクスだ。

俺がこんなにしっかり受け答えできるわけがないだろ


「それにしても、こんなに頂いていいんですか?」

「はい!どうぞどうぞ」


俺たちの目の前には、本来の報酬の三倍近い金が置かれていた


「おい、貰っとこうぜ。遠慮するこたねぇよ」

「いやでも」


これだから真面目ちゃんは


「いいか?くれるって言ってるのに貰わないのは逆に失礼だと思わないか?古川貰っておくのが正解だ」

「お前、そういうとこだぞ」


ちなみにこの話はこっそりやってる、流石に大きな声ではいえないだろう。それくらいは弁えている。


「では、遠慮なく貰いますね!」

「あっおいレン!」

「どうぞどうぞ!」


というわけで俺たちは大金を手に入れた。

めっちゃ嬉しい!!




「それで、これからどうするんだ?」

「ああ、取り敢えず明日リエルとフレイのレベルアップクエストを受ける」

「じゃあ今日はどうするの?」

「自由行動という事?」

「その通りだ、今日は一日好きなことをやろう!」

「マジっすか!やったー!」

「お前にしては気が効くじゃないか」


皆んな賛成のようだ。

俺も休みが欲しかったし丁度いいだろう。


「それじゃあ、各自自由行動開始!!」

「おぉー!!!」



〜王都〜



「それじゃあ、俺は新しい武器でも買うかなー」


金は5人で分け合っている。

それでもかなりの額だ、買い物には十分だろう。


「で?なんでお前らもいるんだ??」

「いや、俺も装備を一式買おうかと」

「私も」

「ボクも」

「自分もっす」

「け、結局自由行動の意味ねぇじゃねぇかーー!!」


俺たちは装備と武器を買うことにします。


「俺は剣買うけど?リエルとセルナどうする?」

「私も買うわ」

「自分も!」


もうだいぶ使い込んでいるから、剣もだいぶ痛んできた。


「おっさん!なんか見繕ってよ!」

「ああ!坊主か、なんだ別嬪さんなんか連れて

お前がモテるわけねぇだろ!」

「俺を自然に傷つけんじゃねぇよ!」


この俺より強そうなおっさんは、俺の行きつけの店の店長だ。実際俺より強いかもしれない。

なんたって俺がまだ12歳の時におっさんは俺に剣を教えてくれたんだ。

結局、俺は15歳になるまで一撃も当てられなかった。

レベルは聞いたことがない、聞いたら心が折れそうだ


「まあいいさ、そこのお嬢ちゃんたちのも見繕ってやるよ」

「サンキュー!予算はこれで」

「なんだこの大金、おい坊主お前何したんだ?」

「なんで俺がなんかした前提なんだよ!」


いつもこんな感じの雑談を挟むんだが、飽きないのが不思議だ


「どうだ?この剣は良いぜ!」

「おお!そうだな!かなり良い品だ」

「凄い!こんな穴場にお店があったなんて!」

「ずるいっすよ先輩!こんなお店があったなら教えてくださいよ!」

「穴場なんだから教えたらダメだろ……」


全く、そう言えばゼクスとフレイはどうしたんだ?


「なぁおっさん、ゼクスとフレイは?」

「あぁ、なの男前と可愛子ちゃんか?それなら…」



「ようレン、どうだ新装備は?」

「レン!見て見て!可愛いでしょ?」


よし、先ずはイケメンをどかそう。


「あぁ!いいんじゃないか?なぁ?」

「えぇ、とても似合っているわ」

「バッチリっす!フレイちゃんお持ち帰りっすー」


2人は魔法使いだから、基本的には何をきても問題はない。自由にオシャレできるとも言える。

だから結構魔法使いは、派手だったりするわけだ。


ゼクスの装備は黒を基調としたローブだ。

でも黒一色ではなく所々に黄色や赤と言った色も入っている。

杖はロングタイプでゼクスの背丈ぐらいある。


クソ、オシャレなイケメンなんて勝ち目ないじゃないか。



フレイの装備は赤や白など明るい色を基調としている

ローブだが胸の下辺りまでしかなく動きやすそうだ。


可愛いとしか言えなくて困る。



俺たち前衛の装備もリニューアル完了だ!


リエルは、フレイと同じ柄の装備だリアルの剣は両手剣だから邪魔にならない程度にしか金属は付いていない。


可愛いというより綺麗だな!大いに結構だ!



セルナは、赤と青を基調にしている。

前衛なのに金属の防具はなしという珍しいタイプだ。

武器は二刀流で、片手剣より少し短い剣を二本装備している。



そして俺だが、俺はもともと派手なのはあまり好まない性格なのであまりこいつらと比べると派手さがない


黒とグレーと黄色といった、つまらない色合いだ。

武器の剣は、片手剣ともう一つ持っている。


魔法剣と呼ばれる類のもので、自分の魔力を込めて

剣にするタイプ。好きな形にできるので人気の武器だ


だが使ってるやつはあまりいない。

この武器は魔量の消費が激しいからだ。

俺はマジの一撃必殺でしか使わない。


だって一回使ったらめちゃくちゃ疲れるからね!

その分強力だけど……


「よし!装備は整ったな!」


もう装備が輝きまくってヤバイ!


「明日、頑張るぞー!」

「「おーー!!」」




〜翌日〜




「おい!レン!起きろ!!」

「ふぁ?」

「ふぁ?じゃない!行くぞ!」


行く?どこにだっけ?

てか誰だよお前?

そんな冗談はさておいて、いよいよ今日だ。



〜王都〜



俺たちはクエストカウンターの前にいた。


「それでは、皆さんのライセンスを提示して下さい」


言われるがままにライセンスを渡す。


「はい、受諾しました。それでは頑張ってください」

「よし!行くぞー!」



〜鬼の洞窟〜



俺たちの決戦の舞台は鬼の洞窟と呼ばれる、王都の外れにある洞窟だ。

ここのモンスターはレベルが高いことで有名だ。

俺たちが相手取るのは、オーガキングと呼ばれる

ここの主人でめっちゃ強い。

俺やゼクスなら問題ないが、レベルアップクエストは

あるクリア条件がある。

それは、レベルアップする冒険者がラストアタックを

決める事。つまりリエルとフレイが同時に攻撃して倒す必要がある。


「なんでよりによってオーガキングなんだ…」

「仕方ないだろ、このパーティーだとそれぐらいになるんだろきっと」

「確かにこのチームめっちゃ強いっすよね!」

「あぁ、なんてったって百鬼夜行のNo.10がいるからな」

「へぇー、レンってやっぱりすごいんだ!」

「凄いわね!」

「別に、俺の上にはまだ9人も居るし俺以外は全員

レベル50いってたしな」


俺は確かにあのギルドで10位の番付だった。

ちなみにリーダーのアイツは7位だ。

5位から上は化け物もいいところだったが……


「レン、出たぞ!」

「ん?」


「ギシャァァァア」


「あれがオーガキングっすか?でかいっすね!」

「大っきい!!」

「確かに大きいわね!」

「よし、それじゃあやるぞ!」

「「おぉー!」」


こうして俺たちの戦いが始まった!

ストレス発散だーーー!


「ゼクス!スキル使え!」

「えっ!こんな早く?」

「早く!」

「分かったよ、やればいいんだろ!」


この世界には人それぞれに「スキル」と呼ばれる

能力がある、冒険者の強さはスキルの強さといっても過言ではない。


「雷電!」

「ギャァァァァア!」


オーガキングを無数の落雷が貫く、ゼクスのスキルは

災害級と呼ばれる圧倒的制圧力を持つスキルだ。


「ナイス!セルナ、リエルやっちまえー!」

「まーかーせーろーっすー!」

「行くわよ!」


感電して動けないオーガキングに2人が切り込んでいく、かなりのダメージだろう。


「離れろ、フレイ!畳み掛けろ!」

「いっくよー!」


そう言って、少し間が空いた。

と思ったのもつかの間。


「フレアランス!」


三番の炎の矢が顔面を襲う、顔面狙うの好きだな!


「いやお前何やってんだよ」

「ん?俺?」

「何もしてないだろ!」

「そんな事ない、しっかり見てた!」

「お前な……」


俺の視界の端でオーガキングの目が光った。

ヤバイ!!


「避けろ!」


「「!!」」


オーガキングの口から炎と雷が放出された。

あたりは一瞬で吹き飛び、ついでに俺たちもぶっ飛んだ。


「「うわぁーーあー!」」


「いってー」

「痛いっす!」

「お前がぼーっとしてるからだ!」

「失礼な!俺はいつもぼーっとしてるんだぞ!」

「ヤバイ、なんでキレられたのかわかんない」

「レン!そんなこと言ってないでなんとかして!」

「こっち来たよ!」


ドシン!ドシン!

オーガキングが歩いてきた、ヤッパリつえぇ!


「しゃーない、俺がなんとかしてやるよ!伊達にあのクソギルドで鍛えられてないからな!」


特別に、滅多に見せない俺のスキルを見せてやる。

このスキルは俺が魔法剣を持っていることにつながる


実は俺は魔法が苦手なのだ。魔法には術式と言う物がある。

俺、これを覚えられなかったのである。

だってしょうがないだろ!あんなごっちゃごっちゃなの覚えられないだろう!


ちなみに、魔法を使うときはよほど使い慣れた魔法じゃない限りこれを唱える。

つまりさっきフレイが使ったのは使い慣れた魔法だったのだろう。


そして、俺のスキルは。


「魔力増大!!」


瞬間、俺から魔力が湧き上がる。

もうわかる奴は分かっただろう。

俺が魔法剣を持っている理由を……。


「やっぱりスゲーな!アイツの剣」

「剣ってよりあのスキルっすけどねー」


「す、凄い!レン凄いよ!」

「あんなの見た事ないわ」


俺の魔法剣は超高密度の魔力の刃が出来上がっている


「いや…でもこれ…きついぃ」

「頑張れー」

「おい!もっと気持ち込めてくんない!?」

「早くやっちまえよー」

「分かったよ!!」


俺はオーガキングに思い切り魔力の斬撃をぶちかました。

だがその後、俺は疲れて崩れ落ちた。


「リエル…フレイ…いまだ、やっちまえ」

「ありゃ、こりゃあ相当きてんな」

「大丈夫っすか?先輩」

「行くわよ!フレイ!」

「う、うん、そうだね」


リエルがスキルを発動したようだ。

疲れでめっちゃ眠くてほぼ見えないけど……。


「スキル、魔力外套!」

「お姉ちゃん!」


あっ!フレイがリエルを燃やした!

と思ったが、次の瞬間。


「うわ、リエルちゃんのスキルもすごいな」

「なかなかっすね」


リエルのスキルは、自分以外の人の魔力を纏うスキルのようだ。

リエルの剣はフレイの放った炎でつつまれていた。


「はぁぁぁあ!」


ズバッ!

あ、オーガキングが真っ二つだ。

あっけないなぁ、まぁあそこまでボコしたの俺たちだけど……。


フレイの炎の剣でリエルが切った。

2人でとどめを刺したってことになるだろう。


その後、無事に2人のレベルアップが完了した。


そして俺は筋肉痛で動けなかった、リエル膝枕してくれないかなー。





ありがとうございました。

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