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幻龍戦記  作者: 京鳥 枠
第一章 灼眼の鬼
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蓮の親友たち①

 サイバレー討法学園……次代を担う子供達に自衛出来るだけの戦闘能力を与え、魔物に対抗する戦士や対魔物兵器の研究者を育て上げる目的で設立された、ギルド『レッドアイズ・ハンター』の下位組織。

 奴隷階級を除く子供達は6歳になったら強制的に入学させられ、魔物の弱点や戦闘方法を学ぶことになる。

 初等部で6年、中等部で3年、高等部で3年学ぶことにより、どんなに才能の無い者でもゴブリン1匹くらいなら単独で狩れるようになるらしい。


成績は大きく分けて2つ。1つは戦闘技術、もう1つは座学だ。

戦闘技術は闘技場で測定される。全学園生およそ1200人が強制的に参加させられ、上位100人はランカー、上位10人は十傑と呼ばれる。

実力至上主義のこの学園らしく、十傑には特別な権限があるのだとか。

一方の座学成績上位者は、称号などは特に無いが、一部の禁書の閲覧が許されるそうだ。


戦闘技術に優れた者はギルド専属の戦闘員になり、座学が優秀な者は兵器開発に携わる。そして、どちらも取り柄の無いその他大勢は酒場や武具屋、道具屋などで働いたり、故郷の自警団に入ったりして平凡な一生を終える。

俺達の将来を決める場であると同時に、未成熟な俺達を独り立ち出来るまで護ることで人間の生存率を上げる、先人達の知恵の結晶らしい。


……とまあ、長々と論じてきたが、俺達からすれば面倒なだけだ。

出来ることなら家でゴロゴロしていたいのだが……


「わーい♪おにいちゃんと学校だぁ~♪」

「鈴だけ先に行けばいいだろうに、毎朝起こしやがって……ふぁ…眠い……」

「だって放っといたらおにいちゃん絶対サボるでしょ?」

「だったらサボらせてくれよなぁ……はぁ」


元気一杯な合法ロリ妹にナイフでお願い(という名の脅迫)をされては逆らえない。


ちなみに、鈴の闘技場順位は十傑入り目前の11位。

481位の俺が勝てないのも道理だった。


いつの間に覚えやがったのか、ナイフと人気で他人を動かすようになってしまった妹。せめてこいつの弱みを握れたら、少しはわがままに歯止めが掛かるのかもしれないが……

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