メカニック紹介4(ルナサリアン2)
このページではルナサリアンが運用する艦艇及び超兵器を紹介しています。
ネタバレは可能な限り伏せていますが、意地でも避けたい場合はブラウザバックしてください。
スペックシートに出ている数値は他作品のメカや実在兵器との比較用にどうぞ。
ちなみに、キャラクターと違い兵器類の性能は開発メーカーの公式情報です。
【更新履歴】
2020/12/30 全体的に加筆修正
2022/2/16 全体的に加筆修正
2023/8/7 全体的に加筆修正(最終版)
ヤクサイカヅチ
英語表記:CVN Yakusaikadsuchi
地球側コードネーム:アリス級(ALICE)
開発:アマツヒコネ造船会社
全長:396m
全幅:50m
カラーリング:白+紫+金
機関部:アメノホアカリ・コカ-06核融合炉×2
推進装置:5基
重力制御装置:3基
カタパルト:サキモリ用射出機×4
航空機用射出機×4
速力:350km/h以上(大気圏内飛行時)
乗組員:780+1030人(乗組員+航空機運用要員)
艦載機:64~128機(サキモリと固定翼機の合計)
運用者:ルナサリアン軍事武門
武装:15.5cm速射砲×2
6連装誘導弾垂直発射装置×6(36セル)
対空光線銃×20
30mm対空機関銃×20(CIWS)
近接防空墳進弾発射機×6
防御兵装:光学防壁「ショウマキョウ」
特殊兵装:動力炉直結式外装型艦隊決戦砲「アメノハバヤ」
ルナサリアン艦隊の総旗艦に位置付けられる超弩級航空母艦。艦橋は地球製空母とは逆の左舷側に配置されている。同型艦を持たないこの艦はアキヅキ・オリヒメの座乗艦とされており、主に戦闘の視察などに用いられてるという。また、艦内には謁見室や危機管理室の存在が確認されていることから、有事の際にはオリヒメを脱出させ政権崩壊を防ぐ”方舟”としての運用も考慮されているようだ。
シオヅチ型戦艦
英語表記:Shiodsuchi Type Battleship
地球側コードネーム:ブリジット級(BRIDGET)
姉妹艦:1番艦「シオヅチ」
2番艦「イソタケル」
3番艦「ヤサカトメ」
4番艦「シタハル」
開発:アマツヒコネ造船会社
全長:395m
全幅:48m
カラーリング:白+赤+銀(シオヅチ)
灰色ベースの月面迷彩(2番艦以降)
機関部:アメノホアカリ・セカ-03核融合炉×2
推進装置:5基
重力制御装置:3基
射出機:サキモリ用可動型射出機×2
速力:340km/h以上(大気圏内飛行時)
乗組員:1120人(サキモリ運用要員は含まず)
艦載機:サキモリ2機
運用者:ルナサリアン軍事武門
武装:46cm3連装砲×6
15.5cm速射砲×6
6連装誘導弾垂直発射装置×12(72セル)
超長射程巡航誘導弾発射機×2
対空光線銃×20
30mm対空機関銃×16(CIWS)
近接防空墳進弾発射機×8
防御兵装:光学防壁「ショウマキョウ」
ルナサリアン艦隊の主力を担う宇宙戦艦で、その中でもネームシップの”シオヅチ”はアキヅキ・ユキヒメの座乗艦として運用されている。地球側が運用中のあらゆる戦艦よりも巨大な超弩級艦であり、船体に満載された各種武装による攻撃力は極めて高い。また、合計36基の対空兵器による防空能力も大変優れており、航空攻撃を行おうにも接近さえ難しい強敵である。
ミヅハノメ型軽空母
英語表記:Midsuhanome Type Aircraft Carrier
地球側コードネーム:エイミー級(AMY)
姉妹艦:1番艦「ミヅハノメ」
2番艦「セオリツヒメ」
4番艦「ハニヤスビメ」
6番艦「ウワハル(特別改造型)」
7番艦「アヅミノイソラ」
15番艦「イワナガヒメ(後期型)」
16番艦「スミヨシ(後期型)」
開発:アマツヒコネ造船会社
全長:337m
全幅:41m
カラーリング: 灰色ベースの月面迷彩
機関部:アメノホアカリ・コカ-06核融合炉×2
推進装置:4基
重力制御装置:3基
カタパルト:サキモリ用射出機×4
航空機用射出機×4
速力:300km/h以上(大気圏内飛行時)
乗組員:690+770人(乗組員+航空機運用要員)
艦載機:56~105機(サキモリと固定翼機の合計)
運用者:ルナサリアン軍事武門
武装:15.5cm速射砲
6連装誘導弾垂直発射装置×5(30セル)
対空光線銃×20
30mm対空機関銃×20(CIWS)
近接防空墳進弾発射機×6
防御兵装:光学防壁「ショウマキョウ」
備考:艦橋は左舷側に配置
ルナサリアン艦隊の主力を担う宇宙空母。正規空母相当のサイズでありながら分類は"軽空母"とされているが、これは本艦型から発展したヤクサイカヅチだけが”正規空母”を名乗ることを許されているためである。空母を本艦型に一本化するため大量建造を想定した設計が為されており、地球製正規空母と同等の能力を3分の2の建造費で生み出せるという。その生産性を活かして揃えられた20隻の内14隻が地球侵攻作戦に投入され、緒戦の快進撃に貢献した。局地戦用宇宙戦闘艇の運用能力が付与された6番艦ウワハル、俗に後期型と呼ばれる15番艦以降など同じ艦型でも建造時期などによる差異がある程度見受けられる。
アメノトリフネ型強襲揚陸艦
英語表記:Amenotorifune Type Amphibious Assault Ship
地球側コードネーム:リリー級(LILY)
姉妹艦:3番艦「タニグク」
開発:アマツヒコネ造船会社
全長:233m
全幅:31m
カラーリング: 地球風の低視認性塗装
機関部:アメノホアカリ・クカ-17核融合炉×2
推進装置:3基
重力制御装置:2基
カタパルト:無し
速力:240km/h以上(大気圏内飛行時)
乗組員:440+500人(乗組員+陸戦隊)
艦載機:サキモリ20~30機
艦載艇:空気浮揚式上陸用舟艇×5
運用者:ルナサリアン軍事武門
武装:10cm速射砲
6連装誘導弾垂直発射装置×3(18セル)
対空光線銃×6
30mm対空機関銃×6(CIWS)
近接防空墳進弾発射機×3
防御兵装:光学防壁「ショウマキョウ」
備考:艦橋は左舷側に配置
ルナサリアンが地球侵攻作戦のために建造した全領域強襲揚陸艦。地球上の戦いで必要不可欠となる上陸作戦を想定した兵科「陸戦隊」の展開及び火力支援を重視しており、更には限定的ながら支援艦としての能力も有する。なお、地球側の強襲揚陸艦と異なり固定翼機は搭載できないが、前線では鹵獲した地球製ヘリコプターを艦載機として用いる事例もあったようだ。
タケイワタツ型巡洋艦
英語表記:Takeiwatatsu Type Cruiser
地球側コードネーム:クレア級(CLAIRE)
姉妹艦:1番艦「タケイワタツ」
2番艦「ユラヒメ」
3番艦「アスハ」
4番艦「ツナガイ」
5番艦「ヒコヤイ」
6番艦「アマツマラ」
7番艦「ミクマリ」
8番艦「オトゴサヒメ」
9番艦「キンシ」
開発:アマツヒコネ造船会社
全長:201m
全幅:23m
カラーリング:灰色ベースの月面迷彩
機関部:アメノホアカリ・ジカ-22核融合炉
推進装置:4基
重力制御装置:2基
射出機:サキモリ用可動型射出機×3
速力:380km/h以上(大気圏内飛行時)
乗組員:120人(サキモリ運用要員は含まず)
艦載機:サキモリ5機
運用者:ルナサリアン軍事武門
武装:20.3cm連装砲×4
15.5cm速射砲×3
6連装誘導弾垂直発射装置×8(48セル)
対空光線銃×10
30mm対空機関銃×8(CIWS)
近接防空墳進弾発射機×4
防御兵装:光学防壁「ショウマキョウ」
ルナサリアン艦隊の主力を担う宇宙巡洋艦。ルナサリアンは軽巡洋艦や重巡洋艦といった区分を持たず、サイズ的にもこれらの中間となる大きさを採用している。人的資源に乏しいルナサリアンは省力化を推し進めており、本艦級も船体規模のわりに乗組員は少ないが、それゆえ緊急時のダメージコントロールに脆弱性を抱えている。
特設指揮艦
英語表記:Special Command Ship
ベース艦型:タケイワタツ型巡洋艦
射出機:全基撤去
艦載機:運用不可
運用者:ルナサリアン軍事武門
武装:20.3cm連装砲×2
15.5cm速射砲×2
6連装誘導弾垂直発射装置×5(30セル)
対空光線銃×8
30mm対空機関銃×6(CIWS)
近接防空墳進弾発射機×2
防御兵装:光学防壁「ショウマキョウ」
タケイワタツ型巡洋艦をベースに急遽建造された指揮統制能力を重視した艦。テストベッドとして最初にこの仕様へ改装された"アワナミ"を筆頭にごく少数のタケイワタツ型が特設指揮艦に生まれ変わり、戦争末期の防衛戦に投入された。艦載機運用能力のオミットや一部武装の撤去などが行われ、その分の余剰スペースに指揮通信用の強力な電子機器を搭載している。
ワダツミ型駆逐艦
英語表記:Wadatsumi Type Destroyer
地球側コードネーム:ダイアナ級(DIANA)
姉妹艦:1番艦「ワダツミ」
6番艦「サホヒメ」
8番艦「ツヌグイ」
9番艦「オカミ」
10番艦「アシナダカ」
17番艦「ナオビ」
18番艦「イヤ」
開発:アマツヒコネ造船会社
全長:143m
全幅:20m
カラーリング:灰色ベースの月面迷彩
機関部:アメノホアカリ・クカ-17核融合炉
推進装置:2基
重力制御装置:2基
速力:420km/h以上(大気圏内飛行時)
乗組員:71人
艦載機:無し
運用者:ルナサリアン軍事武門
武装:12.7cm連装砲×2
6連装誘導弾垂直発射装置×6(36セル)
両舷艦対艦墳進弾発射機×10(左右5基ずつ)
対空光線銃×6
30mm対空機関銃×6(CIWS)
近接防空墳進弾発射機×2
防御兵装:光学防壁「ショウマキョウ」
ルナサリアン艦隊の主力を担う宇宙駆逐艦。時速420km/h以上という地球側の艦では追い付けない俊足に加え、近距離戦用の艦対艦墳進弾を持つことから雷撃戦(ロケット弾や短射程ミサイルによる艦隊戦)を得意としている。
ヒメコンジン型輸送艦
英語表記:Himekonjin Type Support Ship
地球側コードネーム:スージー級(SUSIE)
姉妹艦:12番艦「第十二号輸送艦」
24番艦「第二十四号輸送艦」
開発:アマツヒコネ造船会社
全長:200m
全幅:23m
カラーリング:灰色ベースの月面迷彩
機関部:アメノホアカリ・ジカ-22核融合炉
推進装置:1基
重力制御装置:2基
速力:220km/h以上(大気圏内飛行時)
乗組員:100人
艦載機:無し(サキモリの露天係留は可能)
運用者:ルナサリアン軍事武門
武装:30mm対空機関銃×4(CIWS)
防御兵装:光学防壁「ショウマキョウ」
支援装備:大気圏突入殻
ルナサリアン艦隊の主力を担う宇宙輸送艦で、建造数があまりに多いことから同型艦は艦名の代わりに番号で振られている(ネームシップのみ艦名有り)。分類上は輸送艦だが補給能力や病院機能も備えており、その実態は多目的支援艦であると言える。特別な改造を施された一部の艦は大型大気圏突入殻(カプセル)を底部に装備でき、これは量産型超兵器「タケミカヅチ」の運搬に用いられた。
ヤマタオロチ
英語表記:Yamataorochi
地球側コードネーム:ドラゴン(DRAGON)
分類:超巨大航空要塞
開発:アマツヒコネ造船会社
全長:320m
全幅:532m
全高:100m
カラーリング:純白
機関部:アメノホアカリ・チカ-02核融合炉
推進装置:アクル・チハ-01複合循環発動機×18
重力制御装置:2基
速力:710km/h以上(大気圏内飛行時)
乗組員:725人(サキモリ運用要員は含まず)
艦載機:サキモリ64機
無人護衛戦闘機「オンリョウ」多数
運用者:ルナサリアン軍事武門
武装:熱圧力弾頭誘導弾発射装置×4
8連装誘導弾垂直発射装置×32(256セル)
対空光線銃×24
30mm対空機関銃×20(CIWS)
近接防空墳進弾発射機×8
防御兵装:電波欺瞞紙散布装置
欺瞞火炎弾射出装置
改良型光学防壁「ヤタノカガミ」
特殊兵装:広域電子妨害装置
ルナサリアンの軍事技術を結集した超兵器の一つで、伝説上の生物であるドラゴンを彷彿とさせる姿や白いカラーリングから「純白の飛竜」とも呼ばれる。戦略爆撃機と航空母艦を折衷したような設計コンセプトを持つ本艦は高い飛行性能と艦載機運用能力を誇るが、最大の特徴は何と言っても核兵器並みの広域大量破壊能力を持つ戦略兵器「熱圧力弾頭誘導弾」や実体弾すら弾く強力なバリアフィールド「ヤタノカガミ」の存在である。それに加えて大量の無人戦闘機を運用できる本艦は攻撃力・防御力・機動力のあらゆる面において地球側の艦艇を圧倒する能力を持ち、北アメリカ戦線では驚異的なアウトレンジ戦法でアメリカ及びカナダの主要都市を次々と制圧。アメリカ軍による最初の総攻撃の際はバリアフィールドと無人戦闘機によって攻撃を全く寄せ付けず、高い防空能力とサキモリ部隊の奮闘で逆に返り討ちにしてみせたという。弱点らしい弱点が無く攻略は極めて困難だが、バリアフィールドを突破できれば多少は勝機を見い出せると考えられている。
ヤマタオロチ2号機”テンリュウ”
変更箇所:武装として大陸間炸裂弾頭誘導弾と広域電離気体砲を追加
追加武装用のスペースを確保するため、艦載機運用能力を大幅に縮小
搭載機を特殊誘導弾の支援に特化した機体へ載せ替え
広域電子妨害装置をオミット
その他ハード・ソフト両面のマイナーアップデート
ヤマタオロチ1号機”ヒリュウ”の同型艦。竣工自体は同時期に開始されたが、本艦は先進的な軍事技術の採用により建造期間が長引いてしまい、目標とされていた1号機との同時運用は叶わなかった(1号機戦没後に実戦配備)。超兵器潜水艦「ナキサワメ」で運用実績を持つ”炸裂弾頭誘導弾”と近距離用試験武装の”広域電離気体砲”が追加され、より攻撃的な運用が可能となった。ただ、それらの性能とトレードオフにされた部分も少なくなく、尖った能力を最大限活かすには有能な艦長が求められる超兵器である。
無人護衛戦闘機「オンリョウ」
英語表記:UAV Escort Fighter Onryou※
地球側コードネーム:LUAV-02 ウータ(UTA)
分類:無人護衛戦闘機
開発:アメハヅチ重工業航空兵器課
設計者:アメヅキ・ライカ
生産形態:量産機
全長:11.6m
カラーリング:灰色ベースの制空迷彩
発動機:ライジン・キデン-11電動機
推進装置:1基
最高飛行速度:M0.97程度
装甲材質:リモネシウム・コバヤシウム合金相当の金属
機上電探:無し(母機とのデータリンクに依存)
乗員:無人機(完全自律飛行)
運用者:ルナサリアン軍事武門
機体価格:12億テルヨ
武装:キガ-09丁航空機関砲×2
短射程空対空誘導弾
防御兵装:無し
※ルナサリアンの発音に基づいた表記
ヤマタオロチの護衛機として運用されている無人戦闘機。普段は母艦の側面や主翼裏面に半埋め込み式で格納されており、敵襲時など必要に応じて射出・出撃することで防衛や露払いを行う。電気エネルギーを推進装置で推力へと変換する珍しい方式を採用する機体であり、飛行時に「幽霊の泣き声」と称される不気味な高音を発するのが特徴。機上レーダーさえオミットするほどの徹底した軽量化により極めて高い運動性を発揮し、MFとも互角以上のドッグファイトが行えるとされている。
誘導用無人偵察機「サキガケ」
英語表記:UAV Reconnaissance Aircraft Sakigake
地球側コードネーム:LUAV-03 ウルプ(ULPU)
分類:無人偵察機
開発:アメハヅチ重工業航空兵器課
設計者:アメヅキ・ライカ
生産形態:量産機
全長:11.6m
カラーリング:灰色ベースの制空迷彩
発動機:ライジン・キデン-11電動機
推進装置:1基
最高飛行速度:M0.97程度
装甲材質:リモネシウム・コバヤシウム合金相当の金属
機上電探:無し(母機とのデータリンクに依存)
乗員:無人機(完全自律飛行)
運用者:ルナサリアン軍事武門
機体価格:9億テルヨ
武装、防御兵装:無し
オンリョウの設計を流用して開発された無人偵察機で、基本スペックは同機とほぼ同じ。こちらは偵察用機器を搭載するため完全非武装となっている。実戦では偵察部隊によって単独運用されるほか、超兵器ヤマタオロチ2号機の艦載機としても用いられた。後者が搭載するタイプは特殊誘導弾の最終誘導を支援する機能が追加されており、戦略兵器の命中精度向上に貢献している。
ナキサワメ
英語表記:Nakisawame
地球側コードネーム:ノーティラス(NAUTILUS)
艦種:超巨大潜水空母
開発:アマツヒコネ造船会社
全長:215m
全幅:48m
カラーリング:暗めの紺色
機関部:アメノホアカリ・チカ-01核融合炉
推進装置:超伝導電磁推進機
速力:45ノット以上(潜航時)
乗組員:155人
艦載機:無人戦闘機「カゲワニ」多数
運用者:ルナサリアン軍事武門
武装:大陸間炸裂弾頭誘導弾発射管×4
4連装誘導弾垂直発射管×12(48セル)
61cm魚雷発射管10門
防御兵装:囮装置(魚雷発射管から使用)
ルナサリアンの軍事技術を結集した超兵器潜水艦。人工的に造成された海しか持たないルナサリアンが大型潜水艦を所有する理由はあまり無いため、本艦は当初から地球侵攻作戦への投入を想定し建造されていたと考えられる。地球へ運ぶ際は部位ごとに分解したうえで数隻の惑星間輸送艇(HLV)へ搭載し、先遣艦隊が押さえている地域に降下してから仮設ドックで再組み立てを行う。推進には「超伝導電磁推進」と呼ばれる特殊な方式を採用しており、ロシア海軍のタイフーン級を上回る巨体ながら45ノット以上の俊足で水中を駆ける。各種誘導弾や61cm酸素魚雷といった強力な武装や無人機運用能力もさることながら、本艦最大の武器は弾道ミサイル並みの射程と戦略兵器級の広域制圧能力を誇る「大陸間炸裂弾頭誘導弾」である。ナキサワメの存在意義はこの武装の運用にあり、隠密性に優れる潜水艦という特性を活かした作戦行動で地球側を大いに苦しめた。なお、本艦は全領域艦艇相手だと短射程誘導弾しか使えないため、通常時は味方巡航艦隊と行動を共にしている。
無人戦闘機「カゲワニ」
英語表記:UAV Fighter Kagewani
地球側コードネーム:LUAV-01 アーシュラ(URSULA)
分類:無人戦闘機
開発:アメハヅチ重工業航空兵器課
設計者:アメヅキ・ライカ
生産形態:量産機
全長:10.2m
カラーリング:暗めの洋上迷彩
発動機:ライジン・キデン-10電動機
推進装置:1基
最高飛行速度:M0.90程度
装甲材質:リモネシウム・コバヤシウム合金相当の金属
機上電探:無し(母艦とのデータリンクに依存)
乗員:無人機(完全自律飛行)
運用者:ルナサリアン軍事武門
機体価格:16億テルヨ
武装:速射式航空光線砲×2
防御兵装:無し
ナキサワメが運用するタイプの潜水艦艦載型無人戦闘機で、オンリョウを設計したアメヅキ・ライカの作品の一つ。元々はナキサワメ、ヤマタオロチ共に本機を搭載する予定で単に「無人機」と呼ばれていたが、後にヤマタオロチ側は改良型の機体(オンリョウ)を搭載機とすることが決まったため、そちらとの区別ができるように「カゲワニ」という公式名称が付けられた。搭載スペースが限られる潜水艦の中に収容する必要があることから、全長を10m程度に纏めたうえで主翼の折り畳み機構まで有しており、MFを除く航空機としては最もコンパクトな部類に属する。兵装もエネルギー供給式で実包を必要としないパルスレーザー砲だけに留め、徹底した軽量化及び省スペース化を図っている。なお、本機は水中発進には対応しておらず、出撃の際は母艦を浮上させる必要がある。
無人戦闘機「ヨタカ」
英語表記:UAV Fighter Yotaka
地球側コードネーム:LUAV-04 ウネルマ(UNELMA)
分類:無人宇宙戦闘機
開発:アメハヅチ重工業航空兵器課
設計者:アメヅキ・ライカ
生産形態:量産機
全長:10.8m
カラーリング:暗色系の宇宙迷彩
発動機:ライジン・キデン-10改電動機
推進装置:1基
最高飛行速度:M1.0程度
装甲材質:リモネシウム・コバヤシウム合金相当の金属
機上電探:無し(母艦とのデータリンクに依存)
乗員:無人機(完全自律飛行)
運用者:ルナサリアン軍事武門
機体価格:10億テルヨ
武装:速射式航空光線砲×2
防御兵装:無し
戦況悪化に伴う宇宙への主戦場移行を見据え、カゲワニの生産ラインを流用して開発された宇宙用無人戦闘機。カゲワニに施されていた大気圏内用装備をほぼ全てオミットすることで構造のシンプル化を図り、低重力環境での運用に特化した機体特性へと変更されている。なお、地上でも推力で無理矢理飛ぶことは可能だが、揚力を効率的に発生させられないため運動性は大きく低下する。
タケハヅチ
英語表記:Takehadsuchi
地球側コードネーム:ランドシップ(LANDSHIP)
艦種:陸上戦艦
開発:アマツヒコネ造船会社
建造数:3隻
全長:220m
全幅:40m
カラーリング:砂漠迷彩
機関部:アメノホアカリ・チカ-03核融合炉
推進装置:空気浮揚式推進機構(ホバー推進)
速力:150m/h以上
乗組員:1370人(陸戦要員は含まず)
搭載車両:主力戦車80両
対空車両40両
運用者:ルナサリアン軍事武門
武装:100cm単装砲
35.6cm3連装砲×5
8連装誘導弾垂直発射装置×10(80セル)
対空光線銃×16
30mm対空機関銃×26(CIWS)
近接防空墳進弾発射機×8
防御兵装:光学防壁「ショウマキョウ」(2番艦以降)
ルナサリアンの軍事技術を結集した超兵器の一つで、広大な大陸の制圧を目的に建造された陸上戦艦。超兵器では珍しく量産化が確認されており、陸上戦艦を旗艦とする編制は「陸戦旅団」と呼ばれている。戦艦並みの火力と防御力に加え、戦車を大きく上回る機動力を誇る本艦はまさに「陸の王者」であり、中東やオーストラリア大陸の制圧に多大な貢献を果たした。艦首に装備されている100cm砲は絶大な破壊力と超長射程を誇り、敵側の拠点や主要都市を一方的に砲撃することを可能としている。また、本艦が運用される地域にはルナサリアンの前線基地が存在しないため、艦内に司令部施設を有することで移動基地としても機能する。艦載機は存在しないがその代わりに多数の戦闘車両を搭載し、必要に応じて船体後部のハッチから発進させる。
タケミカヅチ
英語表記:Takemikadsuchi
地球側コードネーム:サイクロプス(CYCLOPS)
分類:超大型機動兵器
開発:軍事武門技術廠
設計主任:シモヅキ・ルナ
生産形態:量産予定
生産数:11機(量産試作型8、試作機3)
全高:25m
カラーリング:地球風の都市迷彩
機関部:アメノホアカリ・チカ-04核融合炉
装甲材質:リモネシウム・コバヤシウム合金相当の金属
機上電探:オモイカネ・キデ-17大型電探
乗員:2名
運用者:ルナサリアン軍事武門
主な搭乗者:カレハヅキ・シノ&テルヅキ・ミク
武装:胸部大口径機関砲×2
胸部速射光線砲×3
五指内蔵型光線砲×2(両手マニピュレータ)
機体内蔵型誘導弾発射機構×10
近接防空墳進弾発射機×2
防御兵装:光学防壁「ショウマキョウ」
備考:頭部はツインアイ型、ゴーグル型、モノアイ型の3タイプ
ルナサリアンの軍事技術を結集した超兵器の一つで、軍事武門直轄の研究機関で設計開発が行われた(実機の建造はアメハヅチ重工)。本機は開発当初より一定数以上の生産を想定した”量産型超兵器”であり、いくつかの設計案の中から人型ロボットが採用された。これは「戦略兵器に必要な能力を最小限のパッケージングでまとめられるため」とされている。決して巨大な兵器ではないがその分小回りが利きやすく、本機を初めて受領した第1戦略機械化巨人大隊は市街戦を想定した訓練に従事。初陣となったワシントンD.C.攻略戦には量産試作型8機が投入され、全機未帰還という犠牲と引き換えにワシントンを壊滅せしめた。
サイカチ
英語表記:Saikachi
地球側コードネーム:ビートル(BEETLE)
分類:局地戦用宇宙戦闘艇(雷撃機)
開発:軍事武門技術廠
設計者:コパヅキ・フルコ
生産形態:量産試作段階
全長:40m
カラーリング:暗色系の宇宙迷彩
機関部:アメノホアカリ・チカ-04核融合炉
装甲材質:リモネシウム・コバヤシウム合金相当の金属
機上電探:オモイカネ・キデ-17大型電探
乗員:2名
運用者:ルナサリアン軍事武門
主な搭乗者:カミナリヅキ・エイシン&メジロ
武装:大口径光線砲
後方速射式連装光線砲
24連装小型誘導弾発射装置
接近戦用大型補助肢×2
防御兵装:光学防壁「ショウマキョウ」
高機能自己防衛装置
ルナサリアンが従来の全領域戦闘機の一部を置き換える宇宙用戦力として開発した試作兵器。コンペティションでタケミカヅチに惜しくも敗れた設計案をベースとしており、核融合炉やアビオニクスが共通しているのはその時に軍事武門から提示された要求仕様の名残と云われている。戦闘機とは異なる宇宙での運用に特化した設計が特徴で、曲面を積極的に利用した個性的なフォルムは地球人からは"カブトムシ"などと呼ばれていた。しかし、その見た目とは裏腹に兵器としてのポテンシャルは非常に高く、当時発見されたばかりの純心能力に対応した脳波コントロールシステムを火器管制の補助に利用するなど、先進技術を積極的に取り入れた意欲作でもある。実戦投入された戦いでは地球側に大きな損害を与え、元となった設計案と純心能力者の優秀さを証明してみせた。




