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【完結済み】MOBILE FORMULA 2132 -スターライガ∞-  作者: 天狼星リスモ(StarRaiga)
第1部 BRAVE OF GLORY

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【BOG-20】GALE STRIKE

凍えるように冷たい流氷の海。

そこが、疾風の勇者――ルと北の海からやって来た悪魔ナ――の決戦の地。

三日三晩に亘る苦しい戦いの末……。

疾風の勇者は仲間たちと共に悪魔の首を見事討ち取り、傑出した勇気を証明してみせたのだ。

悪魔は暗く冷たい水底へ封印され、二度と目覚めることは無い。

(固有名詞の部分だけ不自然に掠れている……)

※「新訳オリエント神話-第8章 疾風編-」より抜粋。

 たった6機のMFによる激しい猛攻に身悶えるナキサワメ。

だが、火災と浸水が発生し満身創痍になりながらも、その身体は依然として水上にとどまっていた。

「くっ……応急処置急げッ! 弾薬庫と動力炉の消火を優先しろ!」

ダメージの影響により停電が発生する中、少しでも艦を生き長らえさせるべくダメージコントロールを指示するカンナヅキ。

「ダメです、間に合いません! 損傷が大きすぎます!」

モニターに表示されている損傷部位の情報がどんどん赤く染まっていく。

今、乗組員の多くはダメージコントロールに尽力しているが、それがいつまで持つかは分からない。

各部署からも「これ以上の作業は命に関わる」と悲鳴に近い報告が上がってきていた。

……いよいよ、決断の時が来たのかもしれない。

「……我々は地球人を侮っていたようだな」

「ええ、ナキサワメがここまで追い詰められるとは……」

カンナヅキの言葉には乗組員たちも同意せざるを得なかった。

彼女らはシミュレータや月の人造海で厳しい訓練を積んできたが、その予測を遥かに上回る敵と相対しているのだ。

残念ながら、実戦経験に関しては不毛な争いを繰り返してきた地球人のほうが豊富らしい。


「全乗組員、今から私が言う事をよく聞け。ただし、手は止めるな」

艦長席から立ち上がったカンナヅキは艦内放送で全ての部下へ呼び掛ける。

戦闘指揮所の乗組員たちは彼女の方を一瞬振り向くが、すぐに自分の仕事へと戻った。

「現在の戦況は我々が圧倒的に不利であり、この艦がいつまで持つかは分からない。そして、私はこれ以上部下を危機的状況に晒したくないと考えている」

黙々と仕事に取り組む乗組員たちを見渡し、言葉を続けるカンナヅキ。

「戦闘指揮所を除く全乗組員は直ちに脱出装置へ移動せよ――おそらく、これがお前たちへ出す最後の命令になる」

口には出さなかったものの、彼女は「敵を撃退しフォート・セバーンの母港まで帰還するのは不可能」だと考えていた。

幸い、ここはフォート・セバーンに比較的近い水域なので、気の済んだ敵機が帰ってくれれば基地から救難機を飛ばすことができる。

いつ沈むか分からない艦内に留まらせるよりも、脱出装置で外へ放り出すほうが生存率は多少高まるだろう。

「脱出装置の作動を確認次第、放棄された区画は閉鎖する。閉じ込められたくなければ素直に従え……この命令はしっかり記録しているからな」

艦内放送を切るとカンナヅキは艦長席へ腰を下ろし、誰とも無しに呟くのだった。

「戦闘指揮所に配属された連中は運が無かったな。だが、お前たちがいないとこの(ふね)は一歩も動けんし攻撃もできんのだ」


 しばしの沈黙の(のち)、戦闘指揮所で最も若い乗組員が艦長へ向かって微笑む。

「でも、ボクたちを信頼してくれて嬉しいです。カンナヅキ艦長の指揮下でナキサワメの能力を最大限引き出す――そのために月で訓練を重ねてきたのですから」

彼女の言葉に対して他の乗組員たちも賛同の意を示す。

「艦長の顔に泥は塗りません! 沈む瞬間まで職務を全うする所存であります!」

「力尽きるまでは徹底抗戦……それが月の民だ!」

「沈む時は上を飛んでいる地球人共も道連れにしてやりましょう!」

危機的状況を前にしながら乗組員の士気は最高潮に達しつつあった。

「この娘たちをあの世へ連れて行くのは惜しいな、艦長」

それを見た副長は名残惜しそうにカンナヅキへ語り掛ける。

「最善は尽くすさ……総員、有終の美を飾るぞ! 月の民の執念深さを地球人に教えてやれッ!」

軍帽を被り直したカンナヅキは再び立ち上がり、乗組員たちの姿を1人ずつ見渡しながら頷くのだった。


「敵艦の攻撃、更に熾烈化! 悪魔め……ついに本性を現したわね」

対空ミサイルと無人戦闘機の対処に追われ、忌々しげに悪態を吐くスレイ。

「だが、悪魔はもう瀕死だ。6機の集中攻撃で一気に畳み掛けるぞ!」

彼女の機体に纏わりつく無人戦闘機を撃墜しながらアヤネルは「悪魔」へ狙いを定める。

その時、ナキサワメの船体から黒い物体が複数射出され水上を漂い始めた。

「救難信号……全機、あれは脱出装置だ! 間違っても撃つんじゃないぞ!」

リリスは謎の黒い物体が脱出装置であると判断し、誤射をしないよう部下とゲイル隊へ注意を促す。

この戦争はルナサリアンが憎いから始まったわけではないのだ。

彼女らが既に戦う力を失った「漂流者」だとしたら、銃を向ける理由は無い。

「あれの中には人が乗ってるんだろ? じゃあ、『ノーティラス』は誰が動かしているんだ?」

「考えられるとしたら、人工知能による自立運転……そうでなければ説明できませんわ」

乗組員が全て脱出したと思い込んでいるのか、アーダとローゼルはあまり実りの無い会話を繰り広げる。

それに対しセシルはもっと現実的な見解を持っていた。

「……(ふね)と運命を共にするつもりで残った連中がいるのだろう。奴らが沈むか私たちが墜ちるか――究極の我慢比べになってきたな」

「決意、覚悟、誇り……ルナサリアンもオリエント人も、根底にあるモノは――」

ローゼルの言葉を遮るようにナキサワメから再び炸裂弾頭ミサイルが放たれる。

いつ弾薬庫誘爆を起こすか分からない状態で発射する勇気にも驚かされるが、気になるのはミサイルの軌道だ。

先程まではデービス海峡方面へ向けて飛ばしていたのに対し、今回は自らの真上にミサイルを撃っている。

……その軌道では自分にも「鉄の雨」が降り注ぐはずだが、大丈夫なのだろうか?


 まるで軌道エレベータのように夜空を真っ直ぐ翔け上がっていく炸裂弾頭ミサイル。

ナキサワメへ攻撃を仕掛けながらセシルはその様子を静観していたが、「違和感」に気付き突然声を荒げる。

「……ッ!? 全機攻撃中止! あの炸裂弾頭ミサイルは私たちを狙っているぞッ!!」

どうやら、ナキサワメは自らの命に代えてでもセシルたちを倒す作戦に切り替えたらしい。

炸裂弾頭ミサイルに巻き込まれたらどうなるか――ジブラルタルで見た惨劇が脳裏をよぎる。

「死にたくなければ今すぐ安全高度まで上昇しろッ!」

セシルの指示に従いスレイ、アヤネル、ブフェーラ隊の3機はすぐに攻撃を中止。

最大推力で安全高度への急上昇を開始する。

ところが、肝心のセシル自身はたった一人で超兵器に対する攻撃を続けていた。

「隊長、何やってるんですか!? 早く上昇しないと……!」

言い出しっぺの隊長の行動にスレイは焦りと不安感を募らせる。

「もう一息だ! ならば、私がリスクを冒してでもトドメを刺す!」

「無茶を言うな! ガキじゃないんだからリスクよりも確実性を取るべきだ!」

冷静に自らの行動意図を述べるセシルであったが、彼女を心配するリリスは強い口調で無謀さを指摘した。

「止めるな、リリス! そんな事よりもお前たちは安全高度まで行ったのか!?」

自分の事を棚に上げて僚機の身を案じる戦友に呆れ――いや、ある意味では感心しつつ肩をすくめるリリス。

「……もういい、撃ち落とされても回収してやらないから」

「その時はルナサリアンの脱出装置に乗せてもらうさ。だから、私の身をそこまで案じるなよ」

妙なところで口達者なセシルの無事を心の中で祈り、リリスはフルスロットルで安全高度への到達を急ぐのだった。

「(勇気というか蛮勇というか……そこがあんたと私の違いかもしれないね)」


「弾着まで5、4、3、2、1――!」

「総員、衝撃に備えろ!」

カンナヅキが戦闘指揮所に残った全乗組員へ対ショック姿勢を命じた直後、ナキサワメの上空約9500ftで炸裂弾頭ミサイルが起爆。

爆雷攻撃を受けた時に匹敵する衝撃が船体を揺らし、それからしばらくすると「ガンッ」という金属同士がぶつかるような音が戦闘指揮所内へ不気味に響き始めた。

「何だ? この音は?」

「炸裂弾頭の弾殻がナキサワメへ降り注いでいるんだ。安心しろ、この艦は自分の武器には耐えられる仕様になっている」

部下の疑問に答えながら通信士へ状況報告を求めるカンナヅキ。

発射から起爆までの猶予はこれまでで最も短かったため、敵機を巻き込んだ可能性は高いと思うが……。

「敵機の反応……え? 嘘でしょ……!?」

「どうした? 何があった?」

狼狽する通信士からヘッドセットを半ば強引に借り受け、カンナヅキは敵部隊の通信傍受を試みる。

「――長! みんな! 無事――!?」

「(今話している女はかなり若い声をしているな)」

当然ながら傍受している通信は地球人の言葉で話されているうえ、時折ノイズが混じっているため具体的な発言内容までは分からない。

ただ、話し方からは互いの無事を確認し合っていると思われる。

「――1より――しろ!」

「こちら――辛うじて――ましたわ……」

「ブフェーラ――へ――装甲――った」

「(この3人はおそらく同じ部隊の所属だろう)おい、傍受している通信を艦内放送で流せ」

通信士へそう指示するとカンナヅキは彼女にヘッドセットを返却し、自らの指定席である艦長席へと戻って来るのだった。


「しかし、不思議なものだな。我々月の民に多少は地球人の言葉を理解できる能力があったとは」

戦闘指揮所内に流れる地球人たちの通信を聞き、少しその内容を理解できた副長は自分自身の能力に驚いている。

「いや……じつは理に適っているのかもしれん。オリヒメ様は『我々とごく一部の地球人は共通の祖先を持つ』と仰っていたが、その根拠の一つが言語の互換性だと私は思っている」

一方、カンナヅキはそれが個々人の才能に起因するものではなく、むしろルナサリアンが話す「月の言葉」とごく一部の地球人の間で用いられている「オリエント語」の互換性にあると考えていた。

例えば、地球人は自分たち月の民のことを「ルナサリアン」と呼んでいるそうだが、奇しくも月の言葉で月その物を指す場合は「ルナサ」と言うのだ。

また、オリエント語を話す捕虜たちは月の言葉を「少し古風」だと感じているらしい。

「……そういう考察は専門家に任せるとして、我々は軍人としての職務を果たすまでだ」

だが、2つの言語を巡る疑問を払拭できなかったのは他ならぬカンナヅキであった。


 結論から言えば、ゲイル隊及びブフェーラ隊の面々は炸裂弾頭ミサイルが起爆するまでに安全高度へ到達することはできなかった。

しかし、G-BOOSTERを構成する増加装甲が守ってくれたおかげで機体へのダメージは最小限に抑えられ、結果として「鉄の雨」を耐え抜いた初の事例となったのである。

「ルナサリアンめ、無茶苦茶な攻撃をしてくれる。増加装甲が無かったら即死だったかもしれない」

今回ばかりはさすがのアヤネルも死を覚悟していたらしく、コンバットスーツの中は冷や汗でじっとりと湿っていた。

「ゲイル1より全機、もうG-BOOSTERの増加装甲には頼れないぞ! 次の炸裂弾頭ミサイルを撃たれる前にケリを付ける!」

他の面々より遥か低空にいたセシルも増加装甲のおかげで一撃は耐え切れたが、増加装甲無しで「鉄の雨」を防げるという保証は無い。

つまり、炸裂弾頭ミサイルの発射インターバルの間にナキサワメを沈めなければならないのだ。

「行けッ! 弾薬とエネルギーを使い切るつもりで火力を集中させろッ!」

もはや使い物にならないG-BOOSTERをパージしたセシルのオーディールMはノーマル形態へと姿を変え、これまで胴体下面に装備していたレーザーライフルを右手で構える。

上空から降下してきた他の5機も同じように変形し、使える武器を用いて超兵器潜水艦への攻撃を開始した。

「ゲイル1、ファイアッ! ファイアッ!」

「ここで沈め! ブフェーラ1、ファイア!」

6機の蒼いMFによる一斉攻撃が炸裂弾頭ミサイル発射装置を完全に沈黙させ、それとほぼ同時にこれまでで最も巨大な爆炎がナキサワメの船体前半部分を呑み込む。

発射装置の下に配置されている弾薬庫がレーザーの高熱で誘爆を起こしたのだった。


「ここまでくると哀れだね……全身を炎で焼かれているのに、沈むことさえ許されないなんて」

爆発炎上しながらも水上に浮かび続けているナキサワメ。

その姿を見たスレイは超兵器に対し一種の憐れみを抱いていた。

「ああ、戦争さえ無ければこんな寒い所まで来なくてよかったのにな」

彼女の純粋な心にアヤネルも理解を示し、終焉を迎えつつある超兵器へ同情を見せる。

「……そう思っているのなら、私たちの手で介錯してやるべきだ。彼女にはこの水底で静かに眠ってもらおう」

放っておいてもいずれは沈むと思っているが、セシルは最後のトドメを刺すべくレーザーライフルをナキサワメのブリッジへ向けていた。

スレイとアヤネルの機体も同じく武器を構えようとしていた時、ブリッジの中から十数人の人影が続々と現れる。

暗闇で少し分かり辛かったものの、彼女らは救命ボートを展開させ離艦しようとしているらしい。

「あの救命ボートたちが離れたら攻撃開始だ。まだ撃つんじゃないぞ」

セシルの指示で構えていたレーザーライフルを下ろし、ゲイル隊はブフェーラ隊と共に3艇の救命ボートが安全な距離まで離れていくのを見守る。

「もう人は乗っていないのかな……?」

救命ボートの姿を眺めながら呟くスレイ。

「これで残った奴がいるとしたら、それは『(ふね)と運命を共にする』という懺悔によるものだろう。スレイ、アヤネル……トリガーを引く覚悟はできたか?」

隊長からの意思確認に対し二人はレーザーライフルの再照準で応えた。

「隊長、また人が出てきた――いや、無反動砲を構えているぞ!?」

その時、擬似スコープ越しに新たな人影を視認したアヤネルが声を上げる。

「構うな、撃て! 私にはやることがある!」

「何をするつもりだ、隊長!? ……仕方ない、誤射に気を付けて撃たなければ!」

彼女の制止を振り切るように突然急加速するセシルのオーディールM。

結局、アヤネルとスレイは隊長機を避けるように一斉射撃を開始するのであった。


 最後まで残ってくれていた乗組員たちを「イカダ」で退艦させ、機密データの処分を済ませたカンナヅキも艦内からは脱出していた。

だが、彼女の目的は生き延びることではないのだ。

「(見事だ、地球人……しかし、無抵抗のまま沈められるわけにはいかない!)」

白兵戦用に常備されていた無反動砲を携えながら火の手が迫る甲板上へ降り立ち、カンナヅキはこちらに向かって来る蒼いモビルフォーミュラを照準に捉えた。

「(あれが私たちの(ふね)を沈めた敵……!)」

次の瞬間、無反動砲から強烈なバックブラストと同時に砲弾が暗闇へと撃ち出される。

しかし、所詮は無誘導且つMFを捕捉するには(いささ)か弾速が遅い武器である。

敵機は華麗なローリングで攻撃をかわし、瞬く間にカンナヅキのもとへ迫って来た。

ルナサリアンの軍艦に常備されている無反動砲は使い捨てである以上、もはや打つ手は無い。

それでもなお、彼女は武器を構えたまま敵の姿を睨み続けている。

今までは暗闇のため見えなかったが、ここまで接近されたことでようやく色や形が判別できるようになった。

地球の空をそのまま纏ったかのような蒼色に彩られた敵機――オーディールMは蒼い光の刃を取り出し、最後まで戦い抜こうとしたカンナヅキへ襲い掛かる。


 そうか……あの機体の搭乗者にとって……私とナキサワメは平等……だったのか……!


彼女は最期に敬礼しながらビームソードの光に呑まれ、その肉体は跡形も無く消えていった。

そして、別の敵機から集中攻撃を浴びていたナキサワメも一際大きな爆炎を上げ、鉄壁のようにみえた巨体をハドソン湾へと沈めていく。

まるで、喪われた主の後を追い掛けるかのように……。


「沈む……ナキサワメと艦長が……一緒に……!」

「艦長はあの(ふね)を愛されていた。共に静かな水底で眠れるのだとしたら、彼女にとって本望だったのかもしれないな……」

涙を浮かべながら呆然とする通信士の肩に手を置き、声を掛けて慰める副長。

「総員、ナキサワメ及び同艦の魂と共に星の海へ旅立たれたカンナヅキ・アスカ艦長に敬礼!」

ある者は脱出装置の中、またある者はイカダの狭い船上で敬礼を行う。

直後に上がった巨大な水柱がナキサワメとカンナヅキの返答だったのだろうか。

私たちは先に星の海で待っているよ、と……。


 栖歴2132年4月14日――。

地球側にとって最大級の脅威であった超兵器潜水艦「ナキサワメ」はゲイル隊及びブフェーラ隊の神懸かり的な活躍により排除。

超兵器撃沈の一報はルナサリアンのフォート・セバーン潜水艦基地からチューレ前線基地を経て瞬く間に敵味方双方へと伝わり、戦局に少なからず影響を与えようとしていた。

月の人造海

ご存知の通り月面に「水を(たた)える海」は存在しない。

しかし、ルナサリアンは何百年も前から地球の海を模した水場を多数擁しており、彼女らは文字通り「月の海」と呼んでいる。

元々は魚介類の養殖や生態系保全を目的に建設されたものだが、潜水艦の試験運用など軍事目的でも使用しているらしい。


擬似スコープ

MFの銃火器にはスコープが付いていないが、代わりにカメラが搭載されドライバーはHIS上に投映された映像を見ながら照準を行う。

なお、このカメラは録画機能を持ちガンカメラの役割も担っている。


イカダ

ルナサリアンの言葉では主に「救命ボート」など小さい船を指す。


新訳オリエント神話

オリエント圏の国々で広く親しまれている「オリエント神話」の現代語訳バージョン。

これに対してオリジナル版に相当する原本は「旧訳オリエント神話」と呼ばれ、現代のオリエント人にとっては分かり辛いモノとされている。

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