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暴食  作者: 大人童話
1/1

未定

 別に深酒をした訳ではない。

 普段からあまり呑むタイプでは無く。

 ましてや、記憶が無くなるまで呑むような呑み方もしない。


 今、置かれている状況に宮守 朱愛は混乱していた。

 TVで見た事のあるような、緑というより黒に近いような森に

 周囲に散乱している朱愛の営業鞄から出た資料の紙。


 昨晩、新規の大きな契約を成し遂げ

 同僚達と飲み会をしていたのは覚えている。


 意識の無くなるまで呑んだつもりはない。

 身体に異常は無く、着ているスーツにも別段変わった所はない。

 襲われた訳では無さそうだ。

 とにかく、人がいる場所にいかなくては

 ここが何処なのか。

 こんな異常な状況であるにも関わらず

 何故か私は冷静でいられた。


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