マスクをはずして鼻の穴が丸見えの豚鼻を見せるのは、徐々にね・・・
マスクをせずに大衆の面前に豚鼻を晒して開放的な気分になった私は、
妹達とスイーツ食べ放題をしたのちに、家で焼肉を食べて、その後寝ていた。
夢の中では、例のフツメン男子が出てくる。フツメン男子から話しかけられているような、
デートだったのかな?
よく分からないけど、そんな夢だった。
目を覚ますと、まだ午前5時。
いつもより早すぎるが、二度寝もできなさそうなので、洗面所へ向かう。
鏡を見ると、細い目で突き出た豚鼻の、豚みたいな顔がうつっており、
「うーん、今日もブスねー。
前世でどんな悪行をしたらこんな顔に産まれるのかしら。」
もちろん理論としては、間違ってないんだけどね。
細い目で少し豚鼻のお父さんと、目は大きいけど鼻の穴が丸見えのお母さんという、
両方のブスなところを受け継いだだけだから。
だけれどもお父さん以上に細い目で、お母さん以上に豚鼻だから、
神様って本当に残酷よね。
豚顔が美しいとされる世界だったら絶世の美女かもしれないけど、
生憎この世界では醜いドブスでしかないわ。
私も夢に出てくるようなフツメン男子に産まれていたかったなー。
今の顔では、
ホント豚に産まれた方がモテモテで人生幸せだったんじゃないかと思う時もあるわ。
などと、マスクを外して豚鼻を晒して気丈に振る舞っていた昨日とは一転、
ブルーな気持ちになっていた。
可愛い妹達(一般的にはブス)と行動を共にしていると、気にならなくなるが、
鏡を見ては、やはりこの豚面が気になる。
昨日は開き直って、がっつり食べちゃったけど、
まだまだこのネガティブな気持ちからは抜け出せなさそうね。
妹達には悪いけど、今までの人生で培った、
自分は豚顔のブスという価値観はなかなか抜けないわ。
そんなことを考えているうちに、妹達が起きてきて、朝食となり、
登校時間となる。
次女「姉貴、昨日言った通り、マスクしないで行こうぜ。」
そんな風に微笑む豚顔のデブスな妹の笑顔を見ては悪魔のようにも思えた(^-^;が、
妹達に従い、駅まではマスクをつけずに歩いてきた。
突き出た鼻の穴を新鮮な空気が通り過ぎていくのはいいのだけれども、
やはり周りの視線が気になってしまった。
路線が違うので、
妹達と分かれて別のホームで電車を待つ。
その間も、周りからの視線が痛い。
もちろん被害妄想なんだろうけど、
目が合う人すべてが心の中では、凄い豚顔のブスがいると思っているように、
見えてきてしまう。
はは、こんなんじゃダメねと思いながらも・・・・そう思ってしまう。
だから妹の電車が行ったのを確認してから、
私は持ってきていたマスクを装着したわ。
そんなこんなでやっぱりマスクが必要だと感じていた私だったが、
昨日のこともあり、
少しずつ開放的にもなりたい自分もいた。
大学に着き、授業を受けて、
空き時間に親友のマリと図書館で勉強することに。
そこで言ってみた。
私「ねぇ、今日からさ、マリの前ではマスクを外してもいいかしら。」
マリ「え、いいけど、どうしたの!? 大丈夫なの?」
そうして私はマリの前でマスクを外し、鼻の穴が丸見えの豚鼻を晒す。
今まで私は大学では、マリにだけマスクを外したことがあった。
ただ今回は、マリの目の前とはいえ、図書室の一部分でもあるので、
外部から見られる可能性も無くはない。
マリ「先週までその鼻をあんなに恥ずかしがっていたのに、どうしたのよ?」
私「ううん、少し開放的になろうと思ってね。いつまでも鼻を隠していたんじゃ窮屈だし。
本当、少しずつだけどね。ひょっとして嫌!?」
マリ「ううん、嫌じゃないよ。その方が素顔が見れていいと思う。
本音を少し言うなら、あんたの豚鼻を独り占めできなくて残念なんだけどね。」
この会話からも察せられる通り、マリは女が好きな、レズである。
しかも私の醜い豚みたいな顔がブスだけどたまらないって言ってくる、ブス専である。
マリの体型は肉付きが良く、顔も肉付きがよくて、目は大きいが離れていて、鼻は団子っ鼻。
似てる動物を挙げるなら、タヌキといえるような一般的にはデブスよ。
そんなデブスにも関わらず、醜い豚顔の私を好きになってるから、
マリの頭の妄想では、
タヌキ似のデブス(マリ)と豚似のドブス(私)が愛し合っているらしい。
レズもののエッチな映像には、綺麗な人達が出ているし、
百合系の漫画では美少女ばかり描かれているが、
現実のレズは残念ながら、どうしようもないブスどうしよ。
って、いけないわね。話の流れで私もレズになってたけど、
私は純粋にノーマルで男性が好きなのよ。
この細い目で、鼻の穴が丸見えで突き出た豚鼻である、
養豚場の豚みたいな顔して何言ってるんだ?
と思われるかもしれないけど、私はノーマルよ。
いつか素敵な雄豚と出会えるのを夢見てるの。
白馬の王子様じゃないのかって・・・ははは、そこは現実見えてるさ。
おっと、話を戻すわね。
そして私は、鼻の穴が丸見えの豚鼻を晒しながらマリと勉強していた。
途中、通路を通る人達の視線が気にならなくはなかったけど、
マリと一緒なら大丈夫と思えて、勉強に熱中していたわ。
4時限目が始まる10分前となる。
私「よし、マリ、教室に行こうか。」
マリ「いいけど、本当にその豚鼻を大教室にさらしに行くの!?」
私「行くわよ。」
そうして私達は教室を目指すが、
途中の廊下では図書館とは比較にならないほどの数の学生と会い、
私のもの凄い豚鼻に向けられた視線(自意識過剰だろうが)に耐えられずにいた。
思わず、俯いてしまう。
「パシャ」
見ると、マリが私を撮っていた。
私「何撮ってるのよ!?」
マリ「いや、醜い雌豚なのに恥ずかしがっているのが貴重だなって思って。
ほら、ブヒーって鳴きなよ。」
私「うるさい!タヌキは森に帰りな!」
マリの言葉は相変わらずキツイ。
醜い雌豚なんて、これが好きな人に向ける言葉かとは思うが、
マリの中では一種の愛情表現らしい。
私は正直言えば、雌豚とかって言われるのは嫌いだが、
ただ、今までの学生生活を振り返ると男はもちろん女にも心を閉ざしていて、
こんな風に思いっきり話せる人がいなかったので、
何だかんだでマリとの友情は続いている。
あ、あくまで友情だからね。
私の中では恋愛に昇格させる気はないから。
そうして授業開始3分前。
400人ほど入るであろう大教室は8割以上うまっており、
今、席に着こうとすると、300人以上が私の醜い豚顔を見てしまう可能性がある。
私は、決めたわ。
私「やっぱり、マスクするわね(^^;」
マリ「え、なんで?」
私「ちょっとまだ早いわ。臆病でゴメンね。」
マリ「そんなことないわ。
少しずつでいいから豚鼻をさらけ出すリハビリをしていけばいいのよ。
焦らないで。
醜い雌豚が自分の顔に自信を取り戻すまで付き合ってあげるから(^^♪」
良いシーンだったのに、最後の一言が余計よ!!
ま、焦らず、少しずつね。
2週間ぶりです。
作者も美人同士の百合よりも、ブスどうしの百合を想像していた方が萌えます。
作者もこの主人公のように、朝起きて豚顔女性になっていたら、
同じく豚顔の女性と百合関係になってみてもいいかもとか思ったりもします。
漫画とかアニメの欠点って、よほど悪意のある書き方をしない限り、
美少女しかいないのが欠点ですよね。
ブスとか豚顔の方が可愛いのになー。
早朝に書いた、短編の「豚顔化兵器」のように、
世の中の人がもっと豚みたいな顔したブスになるといいのになーって強く思います。
というわけで久しぶりの投稿でしたね。
また、マイペースでやっていきます。
前回も書いた気がしますが、
もうちょっと少ない分量で小出しに書ければいいのでしょうけれどもね。