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ブスだけど着飾らない、素の私を愛してくれる人がいればいいけどね。

 ドーナツを食べて、

 豚のようなイビキをかいて寝ていた私は、


 また夢を見ていた。


 その夢の中で私はフツメンの男子で、


 今回も女の子とのデートだった。


 驚くことに、その相手は、妹(次女)だった。


「お人形さんみたいな子とのデートもいいけど、

 でもやっぱり豚みたいなデブスとのデートの方が楽しいかな。

 だってブスの方がいろいろと萌えるし、燃えるじゃん。」



 その男子というか私は、頭の中でそう呟いていた。

 私の意思とは関係なしに。


 そして、その男子は妹と、あつい抱擁をし、キスをしていた。

 すなわち私と妹がキスをしていた。



 目覚ましの音に、


 目を覚ます。



 今の夢は何だったのかしら。


 だから私は別に男になりたいわけじゃないし、


 そして何で妹(次女)とキスしちゃうのよ!?


 私って、そんな願望あったっけ?


 いーや、ないわ!


 とはいえ寝ぼけ眼の妹(次女)を見ると、

 夢であついキスを交わしたということもあり、

 すごく意識し出してしまっていた。


 夢のとおりというか、

 いつも通りの、

 柔道をやってて大柄で豚顔なデブスの妹だけど、

 見るたびに夢でのキスを思い出して、直視できなかったわ。


 次女「どうしたのさ、姉貴。」


「何でもないわよ。」



 ほどなくして、妹(三女)が起きてくる。



 今日は昨日約束した通り、

 豚顔の三姉妹でスイーツ食べ放題の店に出かけることに。


 出発する際、

 お母さんに

「あれ、マスクつけなくていいの?」

 と聞かれる。



 三女「いいのよ、ママ。今日のお姉ちゃんはマスクをつけないで、でかけるのよ。

 自分の鼻を自信持って、見せることにしたんだもんね、

 ねぇ、お姉ちゃん。」


 経緯は多少異なる気もするが、頷いた。



 そうすると、なんとお母さんが涙を流していた。



「ど、どうしたの?」



 母「今まであなたが外に出るときはマスクをしてたじゃない。

 それを見るたびに、こんな豚のような鼻に産んでしまって申し訳ないって思っていたのよ。

 だから、産まれてきたままの鼻を見えるように歩いてくれるってのが

 嬉しくて、嬉しくて、ついつい泣いちゃったわ。」



 なんて大袈裟な。

 まるで引きこもりが外に出てみるみたいな感じじゃない。

 でもそんな風に思われていたことに今まで気づかなかったわ、反省、反省。



 玄関を出て、豚顔の母親に見送られながら、

 私達、豚顔三姉妹は駅へと歩いて行った。


 三姉妹で出かけるのも久しぶりだったが、

 それよりも、私がマスクを装着しないことの方がインパクトが大きいので

 なんか不思議な感じだったわ。



 あー、いい感じ。

 鼻の穴を新鮮な空気が通っていく。


 妹達の言ったとおりだわ。


 途中、男子高校生の集団が通った際には、怪訝な顔がされ、

 凄いブスがいる、豚みたいな女がいるって

 思われているのは表情から伝わってきたけど、


 それより何より、この新鮮な空気や解放感がたまらない。



 ホント、マスクをつけてた私がバカみたいよ。




 電車に乗って10分も経つころには、

 他人から見られる豚顔の自分というものに恥ずかしさも無くなってきた。


 時々、凄いブスだなーと見られている視線も感じるけれども、

 思っていたほどではない。




 スイーツ食べ放題の店に着く。

 人気店のようで待ち時間30分とのこと。

 メニューを見てては、よだれが出てくる。

 私達って、まるで三匹の子豚かしらね。



 その間、周りを見渡すと、

 大なり小なり、ぽちゃっとしている子が多いし、

 中には豚鼻な子もいる。豚顔の私が言うのもなんだけど、ブスが多いわね。


 私達、豚顔三姉妹に勝るようなインパクトのブス女性とかデブ女性はいなかったけど、

 なんか安心したわ。


 私は今まで何を気張っていたのかしら。


 こんな豚顔なのに美人と張り合おうとしてたのかしら・・・。


 バッカみたいだなと笑えてきた。



 席に着くと、

 80分2000円で食べ放題が始まり、

 私達はスイーツを取ってきては、むさぼりつく。


 次女「姉貴。てっとり早く太りたいなら、ほとんど噛まずに飲み込むといいよ。」


 私「いやいや、それじゃあ本当、本末転倒じゃない。」


 と冷静を装っていたが、


 鏡にうつった鼻の穴が丸見えの自分と目が合って、



 あぁそうだ、今日は周りの目を気にしないんだ!!




 そう思い、

 私は顔にクリームがついても気にせずに、それこそ豚のように食べた。

 スプーンやフォークも使わず、

 それこそ素手でケーキを口に入れてむさぼりついた。


 終了後、

 三女「お姉ちゃんの食べ方、本物の豚みたいで良かったよ!!」


 と、食べている最中の画像と動画を見せられる。


 その時の私は、顔一面にクリームがかかっているにも関わらず、

 左手にショートケーキ、右手にチーズケーキを持ち、

 必死の形相で、

 それこそ養豚場で豚が餌を食べるときのように、むさぼりついていた。



 私「恥ずかしい。こんなの、撮られてたの。」


 次女「でも、良かったよ姉貴。姉貴のそういう弾けたところが見れて、

 今日は良かったよ。」


 私「そうかな。ねぇ、本当に引いてない?」


 三女「引くわけないじゃん!!

 そういう素のお姉ちゃんがいたほうがいいと思うわ。

 そうすれば素敵なお姉ちゃんに、男も寄ってくるはずよ。」



 それはないんじゃないか、

 さっきの餌にむさぼりつく豚みたいなのを見て寄ってくる男は、いないだろうとも思ったが、

 とりあえず素を出して自信持ってればいいのねと納得する。


 家では豚顔の両親が今日の私のマスク外しを祝って、焼き肉を大量に準備してくれていた。



 えぇぇ・・・また太っちゃうじゃない。でもいっか、今日ぐらい気にしないで、

 それに少し肉もつけたいしね。


 スイーツでお腹を満たしたのが嘘のように、

 私達、豚顔三姉妹は3人で10人前の肉を食べ、

 また一歩、体型が豚に近づくのでした。




 三女「それじゃあお姉ちゃん。明日の大学も、バイトもマスクつけちゃダメよ。

 そして着飾らず、素のお姉ちゃんを出してね!!」



 な、なんだって、

 正直、大学やバイトの身近な人にはまだ早いかなと思っていたけど・・・


 でも今日これだけ吹っ切れたんだし、

 何とか明日も自信持って、

 外にこの立派な豚鼻を見せていこうかしらね。

なんか、普通の話というか、いい話になってきてますね(;^_^A

コンプレックスなんか気にする必要がない! 自意識過剰なだけよ!

という、いい話に。


作中でしつこいように豚みたいな顔とか、豚顔とか豚鼻とか豚顔三姉妹とか

ブスとかデブスとかそういうワードがたくさん出てきています。

それは、豚みたいなブス設定を風化させないためですね。


物語の序盤でブス設定をしていても、

途中から普通の文章の書き方になったりすると、

読んでる途中で読者が登場人物のことをブスに思えなくなってくる可能性があるので、

(私は他の方の作品を読んだときにそういう経験があります。)

こまめに容姿の豚顔については記載したいと思います。


本当は漫画とかで挿絵で表現できればいいんでしょうけどね。

私にはそれを実現できるだけの画力はありませんので、皆様のご想像にお任せしますが。




そして、

申し訳程度に、以前はフツメンの男だった設定が入ってきますが、

さて、どうやって話をつなげていきましょう・・・

それは考え中です。



やっぱり豚顔の女性って可愛いなーって、今日も思いました。

豚顔最高!!



明日、明後日はなるべく更新したいですが、

正直、更新できるか分かりませぬ。


主人公同様、気張らずに、1000字ぐらいでおさめられれば大丈夫なんでしょうけど、

文章構成力もそれほど自信はなく・・・。

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