不審な動く死体
「イガラシ、今はどんな状況なんだ?」
「今はさっきルアンが指揮をとった時ようにゾンビの殲滅をしながら仲間を呼ぶために街に後退して行ってるところだよ」
「よし、よろしいこのままこいつらを殲滅して一息つきたいところだ」
━━轟
魔法使い達が各々自分の範囲攻撃魔法を打ち込みゾンビ共を消していく。
それでも撃ち漏らしはあるらしく前衛達にゾンビ達が襲い掛かってくる。
「これどんだけやってんだ?」
「この道具の針がここからここまで動いたあいだだよ」
「お、この世界にも時計はあるのか」
「これを知っているのですか?しかもこの世界って」
「あぁ!し、知っているとも!この世界って言うのは俺の故郷では地域の事を言ってるんだよ!」
「ホントかなぁ?」
イガラシはからかうように言うとニヤニヤとしながら目の前までよってくる。
「アス、あいつらを潰しに行くぞ」
「りょうか〜い」
イガラシから逃げるようにしてアスを連れてゾンビ共を殲滅しに行く。
今思ったがアスの戦うところ見たことないな、少し戦わせてみるか。
「アス、あいつらを頼む━━」
「マスターおわったよ」
「?!」
い、今起こったことをありのままに話すぜ、俺はアスの戦うところを見たくてゾンビの殲滅を命令した、そうしたら何故かアスがブレてゾンビ共の首が飛んでいった。
何を言ってるかわか(ry
とにかく今のでわかったことはアスはかなり強いということだ。
「アス、今のどうやったんだ」
「かんたんかんたん、まずマスターのスキルの時の無視をつかっ━━」
「まてまてまてぃ、お前いつからそれ使えるようになった」
「マスターもファルとかからもらってるでしょ?それとおなじだよ」
「もう俺あいつら斬ってくる……」
俺は前衛の冒険者達を軽々と飛び越え抜刀術の容量で横薙ぎに首を斬るとそのまま走り出し次々にゾンビの首を斬り行動不能にしていく。
「こいつらが腐ってたらバットでブン殴って顔面爆散させてたのになっ!」
素早く振った刀が目の前のゾンビの首へと吸い込まれていき
━━ヒュン
「え?」
「はぁ?」
首を着られぬよう腕を首まで上げたままのゾンビと俺は思わぬ事態に困惑し情けない声を上げる。
気を取り直し先に動いたのはゾンビと思われる何かの方だった、その何かは踵を返し逃げようとする。
━━がそれを許す程俺は甘くはない。
何かの前へ回り込み腕をドラゴンのものに変えるとその鋭い爪で薙ぎ払いを行う、すると何かはそれを避けるために後ろへ飛び跳ねた
━━ところを俺が首に猫になる鈴を付け確保する。
「はい確保、大人しくしないとドラゴンの爪で引き裂くぞ?」
「ニャ……」
「いいか?今から言うことに嘘偽り無く答えろよ?嘘をついたら地獄を見るぞ?」
「お前は魔族か?」
「ニャ!(誇り高き魔族に決まっているだろう!他の下等な種族などと一緒にするな!)」
「ハイ次、お前はこの騒動を起こした主犯か?」
「ニャ(俺のはずがないだろう)」
「はい有罪」
━━グシュッ
鋭い爪が腹に刺さり鮮血をあげる。
「ニャァ!(や、やめろ!)」
「やだね、お前は死ねない。解放されたいなら本当のことを言えいいな?」
脅しと共に腹の中を爪で掻き混ぜると死なないように回復して質問攻めへと戻る。
「さて、次の質問と行こうか」
シファー「今日も解説コーナー始めていきましょ━━」
ルアン「はい、今日は冒険者の制度についてだ」
シファー「ルアンさん?!ちょっと、勝手に進めないでくださいよ。冒険者の制度についてですが」
冒険者は各ランクに分かれておりF~SSまである。
クエストには特に規制はなくどのランクの冒険者がどのランクのクエストを受けても問題は無い。
しかしクエストのランクは一般的にそのランクの冒険者に相応しいものとなっているので無理に上のランクを受けるものは少ない。
上のランクを受けるものは馬鹿者か余程の強者かのどちらかにわかれている。
シファー「と言うかんじですね」
ルアン「つまり規制はしないが死んでも知らんって事だな」
シファー「その通りだと思います」
ルアン「成程な」
シファー「今日はここらでお開きです」
ルアン「また次回!」




