拷問の時間
次回からは通常通りです。
「おやおやぁ?変態さん、こんなんでへばってるんです━━かっ?」
━━ゴキッ
腕のへし折れる音と共にOKAMAの腕がくの字に曲がる。
念の為に抵抗出来ないようにもう片方の腕と両足も折っとくか。
OKAMAの両手両足を折ると仰向けに倒し、顔の横にしゃがみ込み睨みを効かせて質問をする。
「おい、お前らのボスは何処だ?」
「………」
「ほう?面白い、ならこちらにも考えはあるんだけど━━ねっ!」
思い切り腕を踏みつけ更に追い打ちでグリグリと捻る、するとそれに連動するように苦痛に悶える呻き声が聞こえてくる。
「早く教えてくれない?出ないと指先からじっくりと全部の骨へし折ってくよ?」
「………」
「あぁ、そう。じゃあ了解ってことでいいんだね?」
━━パキッベキッ
予告通り指先からじっくりと骨を折っていく、途中気絶しそうになったところに状態異常を回復する魔法をかけ夢へ逃げることを許さない。
「そろそろ吐いた方が身のためだぞ?言っとくが殺しもしなければ気絶させもしてやらねぇかんな?」
その言葉を聞いた瞬間地に伏せデク人形と化したOKAMAのただでさえ醜い顔がより一層汚く歪む。
「お前が自害しようとしたら回復し痛めつけ、お前が気絶しそうになったら回復しまた痛めつける、そうしてお前が情報を吐かないってんならお前の心が折れるまで骨を折り痛めつける。フェアな条件だろ?」
「この、悪魔が………」
「悪魔?ははっ!悪魔なんてまだ優しいほうだよ、対価を払えばその分だけの見返りが来る。それに比べて人間は自分の欲だけ叶えようと略奪のみを繰り返す。な?悪魔なんて優しいだろ!!」
━━バギィ!
今度は手を砕け散らない程度に踏みつけ粉砕骨折一歩手前にする。
「ぐぅあぁぁ!!」
「あんまり効果無さそうだけどこいつでも使ってみるか」
徐ろに魂浄刀を抜刀し、斬りつけてみると心なしか先程よりも顔色が悪くなり、ひどく疲れた様子になっている。
「魔王について教えてくれるか?」
「わ、わかった……」
「よしよしよろしい」
〜〜〜
このOKAMAから聞いた情報によるとこの空間を出て先程の道へ戻った後この建物の中央の階段から上がっていくと魔王に会えるらしい。
しかし、OKAMAから得られた情報はそれだけだった。
部下はあまり魔王については知らないようだ。
出来れば弱点かなんかを知りたかったんだけどな……。
そんなことを思っていると先程までの空間が消えフィルの元へ戻ってきた。
「フィル喜べ、魔王に会えるぞ?」
「グォオ!」
一頻りフィルと話すと魔王に会うために中央の階段へと足を進めていく。




