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OKAMA

更新遅くなりました

城内は外のように派手ではなく赤を基調とした落ち着いた雰囲気であり、広さ的にはフィルと二人並んで歩いてもまだ余裕ができるほどの幅が広い。


「中は意外と落ち着いてるんだな」

「グォオォ(こんなところ知らない)」

「上層部に突っ込んだからかな?」

「グォオ?(そういうもの?)」

「多分」


俺がそう答えるとフィルは紅く爛々と輝く目を光の入らないジト目にして見てくる。


「仕方ないだろう?こんなとこ初めてだから分からないんだよ」

「グォ(適当だなぁ)」

「まぁいい、急ごう早くしないと城の連中が集まってくるだろうし」



フィルを連れて今までのRPGの経験を活かして玉座がありそうな場所を探していく。


「グォッ?(自信満々に進んでるけど道わかるの?)」

「分からない」

「グォゥ…」


暫く歩いていると踏み込んだ場所から紅く怪しい光が輝き出す━━


━━光が収まった時隣にいたはずのフィルは消えており見知らぬ空間へと移動させられていた。


「おやおやぁ?こおぉんなところでなあぁぁにをしているのかしらぁん?」


隣にいたフィルの代わりに頭は電球の如くツルツルピッカピカ、顔はゴブリンの様な不細工、そして体は見事な逆三角形━━だけならば強そうな魔族だと納得出来るであろう。


しかし、ソレは体をクネクネと動かし顔には化粧をしている。

━━そうOKAMAがいたのである。


「あらぁ?ぼおぉや私にみとれちゃってるのぉぉ?ヤダっ私って罪なオンナ♡」


言葉が出なかった、人は恐怖を前にすると喋れなくなると聞いたことがあったがまさか本当のことであったとは。


「でもねぇ、坊や。ここに人間が入ることは許されてないのよおぉ!!」


OKAMAが大きく腕を振りかぶり俺へとめがけて拳を振り下ろした。

それを見てやっと正気に戻った俺はその拳を後ろへ飛ぶことによって避ける。


━━ドゴン!!


轟音と共に城の床が飛び散りOKAMAの腕が30センチ程埋まっている。


「あらぁ?ちょっとやりすぎちゃったかしらぁ?」


こういう時ってたしかこういうんだっけな。

おうち帰りたい………

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