図書館は静かに
この小説いったいどこを目指しているのだ?
と思った作者であります。
見知らぬ女性が去った跡俺は魔導書ではなく魔法に関連する歴史の本などを読み漁り始めた。
中にはアウル達の事を書いてある本まであったがそこまで詳しく書いてあることは無くただそんな奴がいる、と書かれてあるだけであった。
その後も色々な本を読んだが特に今の俺に使えそうなものはなく、出てくるものは英雄の物語ぐらいであった。
まぁ、今度来た時にじっくりと読みたいとは思うが……だが今は必要が無いので読み飛ばす。
そんな事をしていると今度は一人の子供?が近寄ってきた。
「あんたそれ読む気あるの?」
その子供は赤い髪を揺らし目の前で腕を組みこちら茶色の眼で睨むと━座っていても俺の方が高いため上目遣いなのだが━司書さんに怒られない程度に声を上げる。
「今は無い」
「何それ、私は読む気のないのにそうやって本を取ってくやつがムカつくのよ」
「あぁ、これが読みたかったんだなら言えばいいのに」
俺はこのまま絡まれて読書の邪魔をされないように今まで読んでいた本を渡すと立ち上がろうとするが━
「あんたねぇ、さっきから本を取ってきてはパラパラと読むだけでそんなんなら来なきゃいいじゃない」
「ちゃんとあれはあれで読んでたぞ?」
俺の発言に子供は苦虫を噛み潰したような顔をしてこちらを見ると机をバン!と叩くと口を開く。
「なら!さっき読んでいた魔導書の魔法を5つ言ってみなさいよ!!」
「簡易魔弾、魔施錠、氷結造形魔法、気絶電流、生命を刈り取る宴、これで満足か?」
「知らないわよそんな魔法!」
「そんならもっかい見直しとけにわかロリが、じゃあな」
そう言うと俺は図書館を出てファル達の待つ宿へ行くことにした。
「本当あぁいうのめんどくさいよな〜『ファル、何処の宿屋にしたよ』『浅霧亭だよ』『りょうかーいこれから行くわ』……帰るか」
〜〜〜
浅霧亭に入ると目の前にはファルとアスが待っていた。
「あ!ルアン!」
「マスターおそいー」
飛び込んでくる二人を受け止めわしゃわしゃと頭を撫でると部屋まで案内してもらい、ベッドへダイブする。
部屋割は俺とファルらしい。
「こんな時に図書館に行ってたんだって?」
「ん?そうだよ?」
「余裕だね」
「逆だよ、余裕が無いからひたすら何か無いか探してたんだよ」
「珍しいね、いつもならめんどくさいって言って何にもしないはずなのに」
「流石に何度も死にかけたらファルがもたないだろ?ファルにはこれ以上心配かけたくないんだよ、この世界に来てから初めて会った友達だからね」
顔をファルへ向けるとそこには顔を覆い耳を赤くしているファルがいた。
「嬉しい事は嬉しいけど私は友達いじょ……ゴニョニョ」
「うん?」
「なんでも無いよ」
さっきの事があるからファルが天使に見える、世界がこんな子で溢れていたらいいのに。
「ルアン、腕枕してくれない?」
「いいぞ?減るもんじゃないし」
「ふふふ、ありがとね」
まぁ当然その夜もまともに寝れなかったとさ。
シフ「いきなりだけどシファーちゃんの解説コーナーはっじまっるよー」
ルア「え?ほんとにいきなりだな」
シフ「最近めっきり出番のないシファーちゃんが作者に頼んでこのコーナーやる事になりましたー」
ファ「確かにシファー出番ないね」
シフ「だからその分次回からスキルや魔法の説明を頑張っていきますよー!!」
アス「ふぁいとー」




