異世界の買い物は楽しいね
作戦会議が終わり俺とアウルは仲間の元へ戻ることにした。
━━その道中
「ここの人間達は少し頭が悪いのだ」
「どうしてだ?」
「まず、このような大規模戦闘には作戦をある程度立てないと勝率はぐんと下がるのだ」
「まぁ普通はそうだな、だけどアイツらにはなにか秘策があるとも取れる」
「この街を見たところ戦争に使えそうな兵器を作っているようには見えないのだ」
「でももし作っていたとしてももう使ってる可能性も…でも、兵器ではない可能性もあるし」
しばらく顔を見合わせて互いに肩を竦め
「「どうでもいいか」」
考えることを放棄した。
〜〜〜
ファル達の元へ戻り今回の件について説明をして宿をとる班と必要なものを買う班に別れるとことにした。
「アウル、イガラシ、エル、付いてきてくれ。今回の事で必要なものを買いに行く」
「えぇ、ルアン私は━」
「宿が取れたら部屋割を自由に決めていいかr━」
「行ってきますっ!!」
おぉ、速い速い流石ドラゴン身体能力が違うね。しかも宿とり班の全員を担いでいったし……。
「よ、よし。行こうかねぇ」
「まずどこに行くのだ?」
「道具とか見に行こうか」
「何故だい?」
「俺は相手の頭に話し合ってこの戦争を終わらせるつもりだから武器や防具など要らないからだが?」
「ルアン、君は正気かい?」
「何でいちいちそこらの奴らを殺さにゃならんのだ、疲れるし無駄に恨みを買うつもりは無い」
それを聞いたエルは顔を引き攣らせ苦笑いをしている。
「流石はルアンだね」
「やっぱりルアンなのだ!」
「それ、褒めてんのか?」
「「全然」」
「だよねー……そんな事はいいから見に行こうぜ」
ギルドの周りには冒険へ出るのに必要なものを揃えやすいように店がいくつもたっている。その中によろず屋という看板を見つけ、そこへ入ってゆく。
「いらっしゃい」
中に入るとまず多種多様の色がついた液体が入っているガラス瓶が目に入ってくる。
「別に珍しくもない普通のポーションだよ」
カウンターには少し無愛想で目の下には少しクマができている青年がおり、不思議そうに見る俺にどう思ったのかそう声をかけてくる。
「俺の故郷ではポーションなんて無くて珍しくてね」
「見たところ戦争参加者だろ?」
「聞いてたのか?」
「あんだけ大声で言ってたら聞きたくなくても聞こえるよ」
「だよな…」
━クイクイ
青年と話していると袖を引っ張られる感覚がする。
「なんだ?」
「早く買い物を済ませた方がいいと思うのだ」
「そうだな」
そこからはかなりの時間をかけ道具を見て回ることにした。
中には使うと匂いを消すものだったり周りの音が消える道具まであった。これは頭の回らないやつが見ても要らねえだろこんなもんと思うだろう、だがこういう普通は要らないだろうと思う物ほどあると助かる時がある。
「ルアン君行くよ」
「もうちょっと見させてくれ」
「本当にあとすこしだよ?」
このあとめちゃくちゃ買った




