あなたは崇めますか?
更新遅れました、すみません。
前から歩いて来たローブの人物は何やらブツブツと呟いて歩いていた。
俺がこいつには近寄らない方がいいと考えたが時すでにおすし、ではなく遅し。
「ふふひひひ、あなたはサタン様を崇めますか?」
「あ、そういうのいいんでさような「崇めますか?」おい、人のはな「崇め━━」やっかましゃー!!」
あまりのやかましさにその場を離れようと全力で走るがローブの人物はスライド移動でこちらへ寄ってくる。恐らくあれは定番のフライやらなんやらの魔法だろうとは思うが怖い、とことん怖い。わかるであろうかこんな怪しいローブの人が自分のことをスライド移動で追ってくる恐怖が。
「ふひ、ふひひひひひ」
あれに追っかけられて怖くない人の方が少ないと思う。
せっかく気持ち良く夜空を見上げながら散歩していたのに全くもってサタンという奴に会ったら一発ぶん殴らないと気が済まない。
俺は後ろを確認し、ローブの人物が追ってきていることを確認し溜息をつくと脚に力を入れ地面を踏みしめ高く飛び上がる。
そこから建物の屋根を伝い宿屋へ全速力で移動する。
〜〜〜
はぁ、疲れた。なんであんな奴がいるんだよ。
サタンって何なんだよ、多分七大罪にいる憤怒のサタンだろうけども。
ん?サタンって、ルシファーだったって話があったような?
いや、あんな可愛らしいシファーがあんな気持ち悪い信者を生み出す奴になるわけない。
「今日は寝るか……」
俺は忘れていた、俺の部屋が女子会という巣窟になっていたことを。
━━━ガチャッ
扉を開けた瞬間何かが飛んできたのが分かったがその何かを避けることができず直撃する。
「んが?!」
「なんだ、マスターか」
「何だじゃねぇよ…俺寝るから部屋変えてくれ」
「やだ」
「おい」
「ルアンさんは寝てていいよ」
ファルさん何を言っているのでしょう女子会の中寝れるわけないじゃないですかやだー、と言いつつ寝るんだけど。
俺は白くある程度ふかふかしたベッドに倒れ込むと目を閉じる━━
━━とそこにファルとアスが飛び込んでくる。
「背もたれ確保ー」
「これでよっかかれるー」
「お前ら謀ったな………」
「でなきゃこの部屋で寝ていいなんて言わないよ」
この後結局俺は寝落ちした。




