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見える者見えない者

すみません予約を失敗してしまい遅れてしまいました。

「ルアン、この世には見える者と見えない者がいるのだ、見えない者はいわば一般人の事なのだ。だがルアンは見える者、つまり一握りの人材なのだ!!」

「は、はぁ……そうなのか」


いや、いきなりそんなこと言われても………ねぇ?


「うゅ?嬉しそうではないな」

「そんな大層なものいらねぇし、ただただ平和な生活ができればいいんだがな魔法使えて面白いし」

「ルアンはひねくれているのだ、普通なら喜ぶ所なのだ。我輩ならば喜んで抱きついてしまうと思うぞ?」

「そういう事は好きになった人にしなさいよ?」

「ルアンは嬉しくないのだ?」

「まぁアウル見たいな美少女なら喜んで受け入れるが」

「んな?!ご、ごほん、とにかくルアンは優秀な人材なのだ!!」


少し頬を赤く染めて誤魔化すように声を大きくして言う。


「あーはい、まぁ素直に受け取っておきますよ。それと、見える者ってのは具体的にはどんなやつのことを言うんだ?」

「ある者は未来が見える、ある者は心の声が見えるという、ある者は千里の万物が見えるという、つまり!見えるものは見える者によって違うようなのだ」

「ほぅ、つまり俺は何かが見える者だと?」

「もうルアンは分かってるはずのだ」

「やっぱりステータスの事か」


ステータスというものが何かわからないようでアウルは首を傾げて不思議そうに返事をする


「多分それの事なのだ、ルアンはさっき魔力量と言ったのだ」

「言ったな」

「魔力量は目に見えなく使った量の把握も難しい、この魔法を何回分と数えても正確に多いか少ないかは分からないのだ。その魔法の魔力消費量が多いのか少ないのかすらわからぬのだから元より魔力量など分からないのだ。それをルアンは自分の魔力量は少ないと言い切った、それは見えているということだと推定したのだ」

「な、なるほど、わからん」

「つーまーりー!!普通わからないものをすぐに断定するということは見えていると思ったのだ!」


なるほどな、俺のあの発言からその考えに至ったのか……流石現役研究者。


「まぁどうだっていいさ、俺はまともに寝れてないから寝るよ」

「あ!!待つのだ!ルアンが能力を明かすまで寝かせないのだ!」

「ん?じゃあ添い寝するって事?」

「んぇ?!そ、そんな事しないのだ!」

「ハイじゃあ寝かせてね〜」

「ぬうぅぅ!!」


まぁ、アウルの事だ、諦めてくれるであろう。


「ならいいのだ!!我輩だって研究者のはしくれ、知りたいことがあればなんでもするのだ!!」


あれぇ?おかしいぞぉぉ?なんか本当に入ってきたぞぅ?


「さぁ!早く教えるのだ!」

「勘弁してください……」


この後スキルについて細々と説明させられましたとさ。



〜〜〜


アウルに説明をし終えて寝ている俺の腹に衝撃が走った。


「うぶふっ!!」


痛みによって意識が覚醒し目の前に人影が映し出される、その人影には見覚えがある。


「ル〜ア〜ン?これはどういうこと?」

「ファル、これはだな」

「ふん!」


ファルはぷいっと顔をそむけると拗ねたように言う。


「晩御飯の時間だから呼んであげたのに」

「うちの妹可愛すぎじゃないですかね」

「私は妹じゃないですけど?」

「俺の中ではもうそう思ってるからよろしく」


俺は本当は嬉しいが嫌な顔を作ろうとしている顔になっているファルを放置して晩御飯を食べに食堂へと降りてゆく。


「飯だ飯だ、はよ行くぞ二人共」

「「わかった」のだ」


さーて今日の晩飯はなんだろな?

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