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ライドオン

空からファルが降りてくると俺はファルに駆け寄る。


「どうだった?道は分かったか?」

「えぇ!!もちろん!!」

「おお!!それじ「さっぱりわかりせん!!」………。」


人型に戻ったファルが無い胸を張り堂々とアホ発言をする。


「俺の聞き方が悪かった、聞き直そう。どの方向に街があった?」

「ふぇ?見てませんよ?」

「なんのために見てきたの?!」

「さて、何のためですか?」


いや、言わなかったけどさ……言わなかったけれども察しようよ!話の流れ的にどう行けば帰れるか見る所でしょう!


「ごほん、これから帰るためにどこに向かっていけばいいのか確認して欲しかったんだけど。わからないなら最初に聞こうね?」

「あ、うん、ごめんね?」


たく、可愛いから許す!


『マスターはふぁるにはあまあま、わたしにはからから。ひいき?』

『そういう事じゃないが……まぁアスに対しても甘い方だと思うぞ?』

『うそだー』

『いや、実際にアスじゃなかったら膝枕拳が飛んでる場面が多々あったぞ?』

『よかった、わたしならゆるされるのか』

『そういう事じゃねぇかんな?!』


アスと他愛のない会話をしながらドラゴンに戻ったファルに乗り大空を舞う。

ファルの背中はつかまるところがほとんど無くそんな中ファルは張り切って猛スピードで高度を上げてゆく、それはさながら位置エネルギーを運動エネルギーに変換して加速してゆくジェットコースターのようだ。


「ちょっとファルさぁんんんんん?!」


俺が口を開けると不意に眼の前に千切れた何かが現れる、それは良く見ると食いちぎられた鳥達の残骸であった。


それを避けきれず顔面でキャッチし、傷口から溢れ出る血をもろに浴びることとなった。


もうやだおうち帰りたい


血を拭いてあたりを確認すると木々がまるでおもちゃのように小さく見える程の高度にいた。


「ほおぉぉ、こいつぁすげぇ」

「綺麗だね」

「ああ、そうだな本当に綺麗だな」


そうそう、街の方角を覚えておかなければ。


あっち側にあるのか。いや、その後ろには大きな木があり、威風堂々と立派に立っている。


「あれはなんだ?」

「大樹ユグドラシルだよ、あそこには生命の秘術が眠っているとされているらしいんだよね」


ほほぅ、それは面白そうだな。将来行ってみるのも面白そうだ。


さて、そんなことよりもさっさと街に戻る方が先だな。


「ファル、このまま降りて街に向かって歩いて行こうあいつらも一緒に」

「そうだね!んじゃあ降りるよー」


はい、案の定かなりのスピードで降りて行きましたとも。

当然だが空へ上がる時よりも早く、それはジェットコースターを越えて飛行機並みに


「おいおいおい!!ばかだろおおぉぉああぁぁぁ!!」



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