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仲間として

ゆっくりと意識が覚醒していく。


ふわふわとした意識がしっかりと元に戻っていきぼやけた視界が澄んでゆく。


━━そこには顔が全て見れない程近づいたファルの顔がありその顔は怒ったような泣いているようなどちらとも取れる顔をしていた。


はぁ、この世界で死にそうになったの何回目だ?そして付いてきてくれる仲間をこんな顔にしたのは何回目だ?そろそろ自分に嫌気がさしてきたな。


また怒られるな……


しかし俺に当てられたものは叱りの言葉ではなく今にも泣きそうなファルであった。


「ルアンさん、あなたが私を置いて死んだら私も死んで追いかけますよ」

「ファルが俺のために死んでもいいって言ってくれるのは少し嬉しいがお断りだな、妹じゃなくて大事な仲間に死んで欲しくはないよ」

「今なんて?」

「大事な仲間に死んで欲しくはないよって」

「その前に言った事です」

「さぁ?何の事?」

「わたしもいれるー」

「お、アスも入れ入れ仲間外れは寂しいらかね」


━━ガツン


「ッッだあぁぁぁぁあ!!」

「骨折れてんのわかって言ってやがります?」

「逆にこいつ相手に一人でこの被害って方が可笑しいんだけどね普通こいつはBランクパーティーでやっと倒せるか殺されるかぐらいなんだよ?」


そりゃあ死にそうにもなるわな……確かにこんだけの被害で済んだのは奇跡にも近いかな。


「んで、犯人は?」

「逃がしたやつは知らないけどこいつがいるせいであいつらはこの森から逃げちまったよ」


その台詞にイガラシやケトは少し微笑み「あぁそれなら仕方ない」「迷惑な犬っころです」などと呟いている。


「こいつ差し出したら二束三文だろうが無いよりマシか」

「にそくさんもん?」

「確か大した金にならないみたいな意味だったよ」

「いや、お腹に穴が空いてますけど懸賞金とか出るよこれ」

「流石情報屋そういう所はかなり頼りになる」

「そういう所って!」


腕の痛みを堪えながらフルムーンウルフを次空間に入れ森から出ることにする。


そしてそこでやっと気付いた


「帰り道覚えてるやついる?」


やはり誰も返事を返さなかった。


「どーすんの?!」

「知らねぇです」

「あっはははーここの情報は無いからね〜」

「あっち」

「犯人探しに夢中で覚えてませんでした」


うん?


「アス、本当にそっちであってるの?」

「ゴーレムの記憶力舐めない方がいい」

「ゴーレムの記憶力っていいの?」

「「そんな話聞いたこと無いよ」ねぇです」


━━マジか


「ファル、少し飛んで確認してきて」

「了解です」

「そろそろその喋り方やめたら?」

「んぅぅ…じ、じゃあやめるよ」

「改めて行ってらっしゃい」

「分かった」


ドラゴンに変身したファルがご機嫌に飛んでゆく。



さて、今のうちに魔法の練習でもするさね。

目覚める少し前


ルアン「そういえばフルムーンウルフってあるけどこっちの世界にも月があるのか?」

シファー「いいえ、この世界にはあなたの知っている月はありません。ですが月のようなものでガヂデグメと呼ばれています」

「変な名前だな、それは置いといて、月じゃないものが月と読まれているなら他のやつも翻訳されてんのか」

「シファーちゃんスーパー翻訳プログラムですよっ」

「お、おお凄いな」

「でしょう!そろそろ時間ですね、行ってらっしゃいませ〜」





時間ミスりました。

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