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死ん━━━でないの?

目が覚めるとそこはいつもの白い部屋だった。



あぁ、結局死んだんだな。短い異世界ライフだった。



「何を勝手に終わらせようとしてるのですか?」

「異世界を救う旅」

「何でそんなに嫌がるんですか」

「めんどくさい」

「即答!!しかもそんな理由?!」


事実異世界に来てから1週間も立ってないのにどれだけ物騒なことが起きまくったことか。


ゴリラさんやアスと会ったとこにいたポンコツ幹部、アモンにアガナ、そんでもって誘拐犯に狼だぜ?そりゃ嫌になるさ。


「うぐぅ、確かにそうですね……普通はこんなに阿呆みたいにトラブルに巻き込まれることはないんですが…………運悪過ぎじゃないですかね」


ステータスにも書いてあった通り俺の運はどん底なのだろうね、これでも死ねないのは一種の呪いかもな。


「話を戻しますがあなたはあのフルムーンウルフにナイフを放ちそのまま気絶しました」


そこまでは覚えているが………その後はどうなったんだ?


「あの後あなたが放ったナイフはフルムーンウルフに直撃し腹を貫通し木々を二、三本倒して止まりましたよ。それによりフルムーンウルフは息絶えファルさんたちにも気付かれましたね」


俺の傍にはファルがいるのか、なら安心だな。


「あ、言っときますけど起きたら一発ぶん殴られる心構えはしておいてくださいね?」


前言撤回、安心出来ねぇし起きたくもねぇ。


「所でシファーさん?良くもまあ俺の妹に変なこと吹き込みやがりましたねぇ」

「え?いもう、え?変な事?」

「有罪判決、シファーはくすぐりの刑」

「え?いや、私何も」

「証拠はあるんだよ!さあ処刑の時間だァ!!」

「うわあぁぁ!!」



〜〜〜



「うぅ、穢されたもうお嫁に行けない……」

「いや、くすぐっただけだししかもお嫁って。堕天使って結婚すんのか?」

「そりゃあしますとも、好きな相手がいれば結婚したくなるでしょう?」

「お、おう」


そうなのか、んじゃぁそんときゃ応援でもしてやるかな。


「言質取りましたよ」


迂闊だった、こいつ心読めるんだった。


「ふっふっふ私のことを侮るのが悪いのです」


ワースゴイナー。すっとんとんな胸を張って何をしたいのでしょうね。


「すっとんとん?!」


その言葉にシファーは無い胸を抱え涙目でこちらを見てくる。


まぁすっとんとんなのは本当だし別にねぇ……で、ここに呼ばれた件について聞きたいのだが?


「理由は簡単ですとも、ルアンさん、無茶し過ぎなんですよ!!何ですか俺TUEEEEって!そんな分けないでしょう!実力で言えば私の方が上ですからね?!」


あ、そうだったの………俺、シファーに負けてたのね………


「なんでそんなに傷ついてるんですか!!そんなに私弱そうに見えます!?」


うん、見える


「うわあぁぁん!!」


急に泣き出したシファーに近寄り子供をあやす様に頭を撫でてやる


幼い子供のようにね!


「幼い子供じゃありません!」


おや?随分と元気なようだこんなに元気なら慰めはいらないねさっさと帰ることにしよう。


「起きたらファルさんがいますけ━━」


やっぱり戻りたくないいぃぃ!!

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