鳥人間という名のマスコットキャラクター
更新遅れました!!すみません!!
関係ない話ですがイヤホンしながら小説書いたり読んだりしていて電車で降り損ねるって怖いですね(やらかした人)
街の門を素通りした後俺達は飛行船乗り場に来ていた。
「やっぱりいるわけないか」
「雇い主が別れる前にあんなこと言ってたからね」
「喧嘩でもしたんですか?」
「もしもなんかあったらネス達を送り届けてやれってだけだよ」
「もしかしてこうなる事分かってました?」
「なんとなく事件に巻き込まれる気がしたからね……」
嫌な予感ってのは物凄い当たるな、それ以外はてんで駄目なのに。
「さてと、これからの予定としては金をある程度稼いで飛行船に乗ってソロガスにまず行く、そしてアガナ達と合流だ」
俺の言葉に皆が視線をこちらに向け頷く事で肯定する。
「ならまず金稼ぎだな、クエスト受けに行くよ」
〜〜〜
この街のギルドは前の街よりも少し大きく中の活気も二倍近くある、だがその分汗やら血やらの匂いがする。
ここ匂いキツくないか?まぁ冒険者ってのは戦って稼いでるし、この世界では風呂なんて貴族でもたまにしか入らないらしいしこれくらい仕方ないか。
『いや、あなたのいた世界が凄いだけですよ?』
『マスターうらやましー』
『まぁあの世界が凄いのは認める。でもアス、お前そんなこと思ってないだろ』
『そんなことないよー』
『まぁそういうことにしといてやる』
依頼板に貼られているクエストを流し読みすると━━━━そこには懐かしい名前がというかこの世界に来てから4日しかたってないが。
ゲテモノ鶏肉求む
最近店の鶏肉が尽きかけてきた、そこで近くの森に出るというチキンランナーを10体程取ってきて欲しい。
報酬は状態が良いもの程高く払う
推奨ランクF
【報酬】最低金貨3枚最高金貨6枚
「これで良くね?」
「いいけど」
「いいのだ」
「いいです」
「あのゲテモノは勘弁しやがってくだ━「いこーいこー」………。」
一人を除いて肯定らしいし行く事にするか、久々にあの鳥人間に会うのか……楽しみではないよ?!
『私は楽しみです』
『下心丸見えだよ、食べたいんだろ?』
『うっ、そんなことは……………あり、ます』
ファルちゃん顔を赤く染めて可愛いな。
その考えが読めたのか分からないがより一層顔を赤く染める。
「どうしたんだ?ファル、顔が赤いのだ」
「え?えぇ?な、何でもないですよ」
「いいから早く受けに行くぞ」
クエストの紙をひっペがしてクエストカウンターへ歩みを進める。
「これを受けたいのですが」
「はい、ではこちらに手を当ててください」
クエストカウンターのお姉さんは水晶をカウンターの中からだし、そう指示してくる。
「こうですか」
俺は言葉と共に水晶へ手を当てる。
すると水晶の上へ薄い光の画面が現れた、それには俺のステータスが書かれておりそこにはバーサーカーとキチーンと書いてある。
それを見て俺は冷や汗を滝のように流し苦笑いを浮かべる。
「はぁ、仕方ないですね。今回は私が確認を怠ったということにしといてあげます」
「ありがとうございますっ!!」
〜〜〜
「ルアンさん、ここです!!」
あの後森へ来た俺達は鳥人間捕獲のプロの指示に従いあのアホでも引っかからないであろう罠を仕掛けていく。
「気になったんだがファルって俺と会う前はどうやってこのゲテモノ共を捕まえてたんだ?」
「普通に人型になってちょちょいと」
「アレ?でも人型になったのって最近じゃないのか?」
「あれは傷が深くて変身出来なかっただけです」
「そうなのか」
「マスターおわったー」
「おい待てそこには!」
気付いた時には時すでにおすし、そこには逆さまに吊り下げられてブラブラと揺れるアスがあった。
「ぶ〜らんぶ〜らん」
「お前わざとやってないか?」
「そんなわけないいたってしんけん」
そんな格好で言われてもなぁ……。
「わたしがほんきをだせばこんなのよゆうでぬけれる」
アスはそう宣言すると足に縛り付けられた蔦を外そうと健闘し始める。
しかし縄に手が届かず蔦を解けずにうーんうーんと唸って同じ動作を繰り返す、不覚にも可愛いと思ってしまった俺がいる。
「下ろして欲しい人はなんて言うの?」
「お、おろしてください」
「はい、よく出来ました」
可愛く宙ぶらりんになったアスを降ろしてやると罠を貼る前に見つけた広場へと全員を連れて行く。
「よし、ここらで休憩するか!!」




