表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/330

ここをでませう

「で、結果こうなったと」


俺の腕にしがみついた邪神(笑)を指差しファルがジト目をこちらへと向けてくる。


「まさか私達が戦ってる間に遊んでいたとは思わなかったよ?」

「はい、申し訳ありません」


俺は額を石造りの床にくっつけ土下座をしながら謝ると頭上から溜息が聴こえてくる。


傍から見たら俺は少女に対して土下座して許しを乞っている男。今の状況を考えるとかなりかっこ悪いな俺。



〜〜〜


「んじゃ、街に戻るか」

「ねぇ、ルアン反省してる?」

「なんか喋り方変わったな」

「怒ってるのに敬語を使うとでも思ってるの?」

「アス〜馬車の場所わかる〜?」

「わかる〜」

「ちょっと!無視しな━」

「イガラシ、えぇと、まぁいいや邪神も行くぞ」

「はいはい」

「うぅん、了解なのだ」


後ろからなにか聞こえるが多分幻聴だろう、さっきまで幻影魔法使いと戦ってたし?まだ効果が残ってるんだろう。


なんて考えてると後ろからポカポカファルが叩いてくる━ドラゴンだからポカポカじゃすまないのだが━



〜〜〜



「馬車の場所わかるって言ったよな?」

「し、しらないな〜」

「うん、わかったよ」


アスのこめかみをグリグリとしながらもう一人の存在を思い出し問いかける


「ナイフちゃんはわかる?」

「ナイフちゃんって何なんですか、馬車の場所程度わかります」

「じゃあ案内よろしく」


アスとファルからジト目で見られているが知ったことではない、アスに関しては場所を知らないのに知ってると言ったのが悪い。

ファルに関しては心当たりが無いな(すっとぼけ)


「これの事でいいですよね」

「あぁ、確かそれだったな、ってか乗れりゃあ何でもいいが」

「で、誰が運転します?」

「あ、」


その間抜けた声に全員から冷たい視線が突き刺さる。


━━取り敢えず頭を下げる事にした。



「はぁ雇い主はどっか抜けてるね」

「返す言葉がございません」


こんな事ばっかしてると自信無くなってくるよな……


『何をいまさら言ってるんですか』

『さり気なく俺の心を覗くな。いつから出来るようになったんだよ』

『街に入る前です』


街に入る前から心の中を覗かれてたのか………プライバシーさんはログアウトしたようですね。


『誰ですかそれ……』

『男には必要不可欠なものだよ』

『そうなんですか』


そんなやりとりをしている中俺以外のメンバーは既に馬車へと乗っておりなんなら出発しようとしてる始末だ。


「仕方が無いので私が運転してやります」

「ありがたやありがたや」

「変な事を言いやがってないで早く乗りやがってください」


その言葉に従い馬車へ乗り込むと走行を━━否、暴走を始める。


「いやぁーーー!!」

「待て待てまて!!」

「おぉおーはやーい」

「ふっははは!!面白いのだ!!」

「うぅっ気持ち悪い」

「おい!大丈夫かイガラシ!!」


バカ二名を除く全員が絶叫するもナイフちゃんには聞こえずそのまま爆走を街につくまで続けたのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ