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異世界初習得魔法

ナイフを時の無視などを使いなんとか避け続ける事━体感時間で━二分程度。

ファル達を連れた仮面について行くと祭壇のようなものが見えてきた。



これがネクラニートだかを復活させるための祭壇か?



『ネクア・フィートですよ』

『ネクアでもネクラでも変わんないわ』

『一応邪神の類いで普通なら恐れる筈なんですけどね』



正直この世界の事なんて殆ど知らない俺にはおそれろという方が難しい。



『そういえばルアンさんは異世界から来た人でしたっけ……』

『ああ、そうだけd……』

「さあお前ら!!その小娘共を我らが神へと捧げるぞ!!」



煩いなこいつ潰そうかな?せっかく俺がファルと話しているのに邪魔をするとは万死に値する。



『それってふざけてます?』

『ん?半分ね』

『半分は本気なんですね……』



こんなやり取りをしていると俺にナイフを投げまくっている仮面以外の仮面達が祭壇部屋から出ていった。



これはチャンスなのかな?



俺は 潜む者()欺く気配()幻影魔法()を発動させてファル達を回収しようと一歩踏み込んだ瞬間肩にナイフが刺さる━━



━━勿論幻影なんだけどね!!



「さっきからうろちょろうろちょろ鬱陶しいんですが?」

「あ〜やっぱりバレてた?」

「やっぱりも何もさっきからナイフ投げてるんですが」



この人話しながらもちゃっかりナイフ投げてきてるよ……まぁ効かないからいいけど。



飛んでくるナイフを右に左に避けながら会話を続ける。



「で?ナイフを投げるのをやめて欲しいのだけれども?」

「寝言は寝て言いやがってください」

「デスヨネー」



一頻り会話を終えると急に襲ってくるナイフの本数が増え時々擦りそうになる。注意深くナイフの軌道を見ると一直線に向かってくる筈のナイフの軌道が変わっていた。



「これは魔法の類いなのか?」

「侵入者である貴方に教える必要無いです」

「そこをなんとか〜」

「煩いです早く消えやがって下さい」

「冷たいねぇー」

「敵ですから当然です、だから死にやがって下さい」



ふざけたように話しているとナイフちゃん━声が女の子っぽいしナイフ投げまくってるから勝手に付けた━はイラついた用でナイフを一気に五本出すとそれをバラバラの方向に投げた。するとナイフはカクンと方向を変え俺へと向かって飛んでくる。



しかしそのナイフ達は俺に届く前に床へと落ちてゆき、その光景にナイフちゃんは呆然と立ち尽くすのみだった。



俺がただふざけていると思いましたか?俺は裏では真剣に解析・・習得・・をする為の時間を稼いでいたのですよ。



「何をやがりました」

「君の魔法を死ぬまで借りただけだが?」

「ふざけるやがるなです!!」



今度は一気に十五本のナイフを出し先程と同じ容量で俺に向かって投げるが俺に届く前に落とされ更に一本のナイフが返ってくる。



まさか自分のナイフが帰ってくるとは思わなかったのだろう、そのナイフは仮面の端を捉えナイフちゃんの顔を掠めながら通過して行く。



「う、嘘だ…」

「これの何が嘘だと?」



そろそろMPが無くなりそうになったため十八番を解き、ナイフちゃんへと歩みを進める。



「降参してくれるかな?あまり人殺しはしたくない、まぁこれだけ情けを掛けて尚立ち向かってくるっていうならその時は━━


━━潰すぞ?」



今までのやる気の無い声ではなく殺気を持った低く脅すような声でそう告げた。



そうナイフちゃんに言うとへなへなとその場に座り込んだ。



「よし、いい子だそのままそこで座ってろ」



まぁ自分の能力を完封されて更には自分で投げたナイフが返ってきたら俺だってああなるな。



「さて、さっさとこんな薄気味悪いとこ出るぞ」



ファル達に付けられている拘束具などを外すとお気楽に言う。



「ま、待ちやがって下さい」

「あ?死にたいの?」

「さっきのナイフはどうやって返しやがったのですか」

「ナイフのベクトルを変えただけ」



俺がせっかく教えてやったのに満場一致でわからないと返ってきた。



「お前が使っていた魔法はベクトルを変える魔法だろ?」

「ベクトルとは何なんですか」

「使用している本人すら知らないって……ナイフの動きをコントロールした、とだけ覚えとけ」



なんで俺は敵に塩を送ってんだ?どうせナイフは俺に通用しないからいいんだが。



「……に…しやがれ………です」

「何言ってんだ?」



ナイフちゃんは顔を赤く染め何かを言ってくる。



「私を仲間にしやがれってんです」



どういう風の吹き回し?

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