集合
「それじゃあいきますよ?」
「頼む」
メフィストフェレスの言葉に力強く即答するとメフィストフェレスは空中に文字を描き始めた。
「創造神様のステータスの底上げには成功です」
「早いな、一分も経ってないだろ」
「これでも私結構お偉いさんなかんじなんで」
メフィストフェレスはルアンの褒め言葉に肩を竦めると今度はキーボードの様な半透明な板をカタカタと叩き始めた。
「ルアン、あれ何してるの?」
「あれはたぶ━」
「あの破壊マシーンの情報を出来る限り弄ってるんです」
ファルの疑問にルアンが答えようとしているとメフィストフェレスが左右の手で別々の事をしながらもその疑問に即答する。
「もうちょっと待っててくださいね、あと少しで終わるとこです…………お客さんですね」
黙々とキーボードを打ちながら話していたメフィストフェレスだが来客に気が付きその手を止めた。
「あ、ごっめーん、もしかして遅れちゃった?」
「んだ、お前か」
「やだなぁ素っ気ないなぁ容赦無いなぁ」
突然の来客にその場にいた全員が警戒するもその来客がハデスだとわかった瞬間その警戒が解かれる。
「それで?今どう言う状況よ」
「俺が邪竜神とか言うやつにぶん殴られて撤退したとこだ」
「あら〜恥ずかしいこと聞いちゃったねぇ〜ぅおっと」
ハデスのニヤニヤ顔にメフィストフェレスによって調子が戻り更に強化されたルアンが回し蹴りをするとハデスが寸でのところでそれを避ける。
「まったくもぅ、ルアンちゃんはほんっと容赦なく蹴ったりしてくるんだからぁ」
ハデスは口ではふざけてそう言いながらも楽しそうな表情で笑う。
「へぇ、ハデスさんってこんな風に笑ったりするんですねぇ?」
「あらら〜?メッフィーちゃんじゃない、君こそ世界を弄るの嫌いなはずなのにそんな風にキーボードカタカタするなんてね?」
「あらあら、楽しそうな空気ですね」
メフィストフェレスとハデスが何やらふざけて言い合っているとそこへアテナが乱入してきた。
「取り敢えず地上にいる人達に助力して来たので私も参戦することにしました」
「アテナさんがいれば百人力ですねぇ、はい!データの書き換え終わりです」
「そんじゃ、神三柱と悪魔一柱そして全然悪くない可愛い邪竜であのふざけた神を名乗る阿呆をぶちのめしに行くか」




