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切った首

首を吹き飛ばしたアガナは剣に付着した血を一振することである程度振り払うと次に向かってくる首を先程と同じように切り飛ばす。


「温いな」


余りにも簡単な直線的な動きに疑問を抱いていると落ちた首がまだ動き下にいる者達を襲っていることに気がついた。


「あの野郎共!!」

「待って、あれは私が処理する。私は大地があった方が強い」

「任せた」


すっかり知的な面を隠すことのなくなったアスの言葉にアガナは素直に従うと龍の頭達へと向き直る。


「あいつの首を落すだけじゃ無駄だ!やるなら消し飛ばせ!!出なけりゃ下に被害が及ぶ!!いいな?!」

「「おおお!!」」


アガナが剣を掲げ叫びそれに呼応した兵達も一斉に剣を掲げ龍の頭達へと立ち向かっていく。


「ふぅーーー…………うし、あいつに教えられた技でも使ってやるか」


深呼吸の後ニヤリと笑ったアガナは二本の剣を納刀すると左足に全神経を集中させ━━


━━爆風の様な暴風を巻き起こす跳躍により首達の元まで一瞬で間合いを詰め一つの首を十字に斬り捨てる。


「あと六つ」


剣を振り抜いた姿勢で龍の頭達を通り過ぎるアガナが独り言を呟くと後ろから悲鳴に近い声が聞こえてきた。


なんだ?


着地と共に前転し勢いを殺し振り向くと最初に切り飛ばしたはずの首がグヂュゲジュと生々しい音を立て再生を始めていた。


「おいおい嘘だろ?」


アガナが再生をする首に呆然としているとそれを逃すまいと首の一つがアガナへ向け先程の直線的な動きとは違うウネウネと予測のしずらい軌道で向かっていった。


そしてアガナがそれにやっと気が付いた頃には目の前で口を大きく開けた直前だった。



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