表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
314/330

ロキ戦

ルアン達が手を触れていないにも関わらず両開き扉がギギギィッと音を立てながら徐々に開いていく。


そして、その開いた扉の先ではロキがいかにもラスボスが座りそうな玉座に腰をかけ頬杖を着いていた。


「もう来たんですかぁ〜?ちょっと早すぎなんですけど〜」

「悪いが俺は物語の主人公達みたいに変身だのなんだのを待ってあげるようなお人好しじゃないんでね」


ロキが見るからにやる気のない様子とトーンでルアン達に文句を言うとそれにルアンが肩を竦めながら答える。


「あ、やられちゃいましたね。案外脆いなぁ」


ロキがはルアン達を横目に空中に手に握った杖で魔法陣を一瞬で描くと次の瞬間に魔法陣が光だしそこからファフニールが出現する。


「はぁ、使えないトカゲ……さっさとこんなかにでも戻ってな」


ロキはボロボロになったファフニールを見るといつもより低い怒気を含ませた声を発し手に持っていた水晶玉をファフニールに向かって投げつけた。

するとファフニールは黒い煙となり水晶玉へと吸い込まれていき、煙が全て宝玉へと吸い込まれるとピシリと水晶玉にヒビが入る。


「さて、創造主様。遊びましょう?命をかけたゲームで」

「あのなぁ、人はそれをゲームとは言わない。殺し合いだ」


ロキは玉座から腰を上げ杖を取り、ルアンはこんを構え、ファルが手足を変化させる。


しばらくの間部屋全体は静寂に支配され、次の瞬間ロキは無数の黒い刃を出現させ、それに対抗するためルアンは隕石のような岩を出現させる。


それらはルアンとロキの丁度中間でぶつかり合い互いに砕け散っていく。


「俺は左から行く、ファルは右から頼む」

「うん!」


ルアンが短く指示を出すと二人は二手に分かれてロキまで近ずいて行く。


二人が岩と刃のぶつかり合う地点を抜けると岩が砕け散り先程まで二人が立っていた場所にザクザクと音を立てて突き刺さる。


「まだ続きがあるよ?」


左右から走ってくる二人に向け腑抜けた声でロキが言うとまだ突き刺さっていない刃達が二人目掛けて追尾してくる。


「めんどくせぇ!!」

「せっ!!やっ!!はっ!!」


追尾してきた刃にルアンはこんで一刀のもとに断ち切り、ファルは手足の爪を使い蹴る殴るなどで打ち砕いていく。


「やるねぇ」

「おおそうかい」


━━カィン


ロキとルアンが短く会話をするとロキの後ろから何かが弾かれた音がする。


「駄目だよ創造主様、こんなので楽しいゲームを終わらせるなんて」


ロキは先程弾かれた物を拾い上げルアンに見せびらかす。


「死角からでも防がれるたぁね」

「歪みも感じとれたし何より今はフリーだからね、いくらでも防げるよ?」


ルアンとロキは薄ら笑いを浮かべながら武器を構え直す。


「直ぐに終わらせてやるよ」

「まだまだ遊びましょぉ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ