長い廊下
ファルの手を引きつつ無駄に長い一本道をゆっくりとこんに手を添え警戒しながら歩く。
「静かだな」
ゆっくりとはいえ先程から止まることなく歩き続けているにも関わらず道の終わりが見えず同じような装飾の道がただひたすらに続いているだけだった。
『あ〜る〜じ〜ひ〜ま〜』
あまりの何もなさにこんがぐでぐでと溶けそうなやる気のなさが滲み出ているトーンで退屈を主張してくる。
「こん、ちょっと待っててね。多分この後ロキをぶっ飛ばすのに使うと思うから」
『それじゃあ待つ〜』
「ふふふっ、ルアンお父さんみたいだね」
こんがファルにも感じ取れる念話でルアンと話しているとその様子を見たファルは小さく笑った後にふざけ半分に言う。
「お父さんって……」
『それじゃあファルがお母さん』
「おかっ?!お母さん?!」
「それも悪くないな」
「ルアンまで!?」
こんの放った発言がファルの顔を上気させ心拍数を上げる。
「別にルアンが良いならお母さんになっても良いけど……」
「良し、じゃあ決まりだな。こんな場所じゃなんだが」
『それじゃあこれが終わったらお祝いしなくっちゃ』
こんさんや、それは死亡フラグってやつやよ…………
ルアンがその言葉を心の中にそっとしまい顔を前に向け遠くを見ると微かに両開き扉のようなものが見えた。
「二人とも、もうそろそろっぽいぞ」
『こんの出番来た!』
「ふぅ、緊張してきた……」
この先にロキがいる、恐らくこれが最後の戦いになるであろう。




