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対邪竜戦

━━ドゴォン


レヴィが吹き飛び壁にぶつかる事によって轟音と共に壁と天井が崩壊しレヴィに降り注ぐ。


「ぐっ、クソ……何じゃあのトカゲモドキめ…………強いではないか……」

「う〜ん、もうそろそろ終わりにしてくれないと僕の腕がちぎれちゃうかなぁ」


吹き飛ばされ悪態をつくレヴィにアスモデウスが疲れ切った顔で腕を懸命に動かし続ける。


「貧弱男、手を止めんるじゃないぞ!!」

「そんな事言われてもなぁ」


ぐったりとしているアスモデウスにレヴィが喝を入れるように叫ぶと龍のものへと変えた身体でファフニールに向かって突っ込んでいく。


「くたばれ!!」

「ヴルアァァ!!」


レヴィの繰り出した鋭い鉤爪でファフニールを引き裂かんと腕を振り抜くもファフニールの身体には軽く抉れる程度の傷しかできなかった。


「変われデカいの!!」

「う、うるさいわゴリラ!!」


ゴオルは龍の姿になっているレヴィに臆すること無く怒鳴りかけると右手に担いでいるグレートソードを腰の辺りに寝かせて構え、間合いに入った瞬間ファフニールに逆袈裟斬りを放つ。

振るったグレートソードはファフニールに吸い込まれて行くもファフニールが腕を振り下ろし爪で弾くことによって防がれる。


「あぁクソが!」

「ゴリラ……ゴオル伏せて!!」

「あぁ?!」


ゴオルの一撃が弾かれたのを見てヤマトがカバーする為に開いていた砲門から魔弾をファフニールに向け一斉に発射する。


ファフニールに着弾した魔弾は轟音を鳴らしながら爆発し室内を震わせる。


「二人とも下がって!!」


ヤマトの忠告に後ろへ飛び退き距離を取った二人は先程までいた場所にファフニールの一片の光すら反射しない鋭利な爪が振り下ろされているのを見て額に冷や汗を浮かべる。


「さっきからいくら攻撃しても軽傷しか与えられねぇ、何か策は無いのか!?」

「僕の音楽付きでこの結果じゃあ辛いね」

「お手上げじゃ、帰ってらぁめんなる物でも啜るとするか」


もう既に諦めモードに入っていた四人は油断をすること無くふざけていた。


「流石に試練とやらで鍛えられて避けられはするが━━」

「どうにも主砲用意、発射!!こうにも━━」

「決め手にかけてるのお」


こうしてふざけながら悩んでいる間にもヤマトは砲撃、レヴィはブレスに体当たりなど、ゴオルは斬撃を行っている。


「ねぇ、ふざけてる中悪いけどあのドラゴン煙あげてるよ?」


アスモデウスのその発言に他三人が目を見開きファフニールを見た。


するとアスモデウスの言う通りファフニールは傷口から微かな黒い煙を上げながら動いている。


「これってもしかすんのか?」

「さっきよりも動きが鈍かったりもするし」

「オマケに若干苦し気な顔までしておる…………」

「「やるか!!」」


アスモデウスの一言により一気にやる気になった三人は声を上げながら攻撃のスピードを上げていく。


「はぁ、僕もう限界なんだけどなぁ」

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