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骨と空気とドラゴン

皆無さん完全(では無いが)復活!!

薄暗くカビ臭い空間に骨が砕かれる音と爆発音が響き渡っていた。


「あーー!!クソだるい!!」

「ちょっとルアン、口より手を動かしてよ!!」

「やってますぅー!!口と一緒にても動かしてバランバランのこっなごなに砕いてますぅー!!」


襲い来る骨達を相手にファルは手足をドラゴンのものへと変え骨たちを殴り粉砕していた。

そんななかルアンはと言うと先程まで怖がって動かなかったファルの代わりに迫り来る骨達を相手取っていた為若干疲労の色が出ていた。


「流石にこれだけの量が四方八方から来るのはキツイ……」

「もう!こんなのでへばってちゃ駄目だよ!!」

「誰のせいだ!」


ファルとルアンは互いに背を向け痴話喧嘩を━━


「「痴話喧嘩じゃない!!」」


━━しながら迫り来る敵を倒していく。


ルアンの前に立ちはだかるものはこんによって尽く斬り伏せられ、ファルの前に立ちはだかるものは鉤爪と打撃により粉々になる。


しかし、しばらくの間骨達を倒していると骨の残骸達とまだ動ける骨達が一箇所に吸い寄せられる。


「何だ!?」


急な事に少し驚き、ファルを先程のように抱き寄せ集まりだした骨達から距離を取るように飛び退く。


「はわわわわ!!」


後ろへ飛び退く際、ファルを強く抱き締めるとそれに反応するように上擦った声を上げる。


結構可愛かったです、ありがとうございます。


━━と、多少のおふざけをしていると先程まで並の人間程のサイズだった骨達は合体し巨大な一つの骨のモンスターが出来上がる。


しゅうぅぅ、と蒸気の音が聞こえてきそうなほど顔を真っ赤にしたファルの頬を優しくペチペチと叩き正気に戻すと、今度は目の前に現れた超巨大な骨のモンスターにファルから抱き着いてくる。


あ〜うん、可愛いけどこれどうしようか。この状態だとあんまり動けないし…………久々にあれ、使うか。


現状に少し面倒に思ったルアンはファルにそのまま動かないように指示をするとスキルを発動する。


それと同時に骨のモンスターの軽く硬いこぶしが先程まで二人が立っていた場所に振り下ろされた。

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