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落とし穴の上(ヤマトside)

すみません遅れました

「ルアン?!」


好敵手の恋人?らしき黒い少女がストンと落ちた好敵手を追って穴に飛び込む、その後を追おうと他の皆が穴に飛び込もうと動くもそうは問屋が卸さなくその穴が瞬間的に塞がってしまった。


「好敵手!!」


知らず知らずの間に僕は声を上げ、好敵手の消えた場所に拳を叩き付けた。

しかし先程まで穴が空いていたはずの床はピクリともせず、床を殴った反動で逆に手が傷付き神経を遡ってくる痛みから逃れるように手首からプラプラと手を振る。


「まだまだ!!」


痛みに理性がリミッターをかけようとするがそれを無視するように先程よりも振りかぶり速度を出して振り下ろす。


すると完全に振り下ろし終わる前に腕を持ち上げられる感覚が伝わってきた。


「おい、そんなことをしても無駄になるだけだ。ここは信じて後で合流してくれることを祈ろう」

「…………わかった」


腕の感覚が気になり腕を見上げた僕はゴオルと呼ばれている大男が速度をつけ振り下ろした僕の腕を簡単にとめ、更には再度殴れないように拘束まで始める始末だった。

そこまでされてしまっては腕を止めざるをえなかった。


「うんうん、賢明な判断だねぇ?これからファフニールちゃんと戦ってもらわなきゃ行けないからねぇ」


後ろから聞き覚えのある声が聞こえた瞬間弾かれるようにして僕とゴオルという大男が声の主の反対側に飛び距離をとる。


「おっ、良い反応だねぇ」

「構え━━」

「おっとまずいね」

「━━放て!!」


距離をとった僕は相手の場所を見る事無く二桁はいく砲門を開放し声の主を蜂の巣にする。


━━しかしそう簡単に行くことは無くその弾は全て間に現れた黒い物体により全て弾き消された。


「あ〜怖い怖い、良い子だねファフニールちゃ〜ん?」


その言葉に僕の脳が一瞬でその黒い物体の正体に気付いてしまった。


睨んだだけて心臓が麻痺し死に至りそうな緑の瞳、噛まれたら骨すらも蒸した芋のように簡単に噛み潰しそうな口、一度羽ばたいただけで家出すら吹き飛ばしそうな翼、そして闇より暗いその鱗、それを見た瞬間僕の身体には寒気と鳥肌が走り回った。


「ふふふふふ、その顔待ってたよ…………さぁもっともっっとみせね!!」

「グルアァァァァア!!」


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