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土塊人形

メア達が術者を探しに離れてしばらくすると二体の人形が出来上がる。


「こいつらはここで何度倒しても意味は無いのだ、術者が解除するか死なない限り動き続けるのだ」

「つまりメア達が術者を倒すまで耐久戦って事だよね」


今までアスののほほわんとしたところしか見ていなかったアガナやサツキ、傭兵団の一部のメンバーは目を丸くしながらアスの分かりやすい説明に頷く。


「その通りなのだ、いつもその状態でいればいいのだ」

「能ある鷹は爪を隠す、そういう事」


アウルがアスに知的モード()でいればいいと言うとアスはサラリとそれを流す。


そんな中、人形達は片方はアウルとアス、片方はアガナ達傭兵団と二手に別れ抗戦体制に入る。


「アガナ、そっち任せた!気を付けて!」

「アホゴーレム娘とガリ勉娘だけのそっちよかマシだ!!」


アスの忠告にアガナは冗談を混じえながら人形へと向き直る。

すると次の瞬間には人形が拳を振り上げており、後ろの傭兵達が狼狽えているのが感じて取れた。


「お前ら見てろ」


アガナはそう一言だけ団員達に言うと剣を水平に寝かせ刃を後ろに向けた状態で拳を振り上げた状態の人形を見据え━━


━━人形の拳が振り下ろされる。


振り下ろされるタイミングよりも数瞬早く飛び上がったアガナは身体を捻り助走を付け、拳がアガナの下を通り過ぎるその瞬間構えていた剣を力一杯振るい身体を高速で回転させながら通り過ぎる人形の腕をどんどんと輪切りにしていく。


切られた人形の腕はズルリと地面へと落ちていくと砂どうしが集まってうねりを上げていた。


「オラ!お前らもボケっとしてんな!次は守らねぇからな!! 」


アウルは人形の肩に立ち、首を切り飛ばすと同時に下で呆然としている団員達に一喝する。

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