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壁の向こうには

ドガラガラと音を立てながら土魔法手作りだしたドームの一部が巨大な何かによって壊される。

その破壊されたドームの一部から土や石でできた大きな人型の人形が顔を覗かせた。


「んだありゃ」

「何ってゴーレムに決まっておろう?ルス、周りの索敵をよろしくなのだ」

「はい!」


ドームの一部から顔を覗かせた大きな人形にアガナは至極当然な質問をするとアウルは何故わからないと言わんばかりの口調で言い捨て、ゴーレムから視線を外さずにルスに指示を出すと魔法の構築を始める。


「アス、我輩が合図したらドームを解いて欲しいのだ」

「了解」


アウルの指示にアスは短く返事をするといつでもドームを解除し攻撃出来る体制に入る。

それに応じてアガナ達もドームが解除された時すぐさま攻撃に移れるよう各々得物を構えじっと待つ。

そして数瞬後ゴーレムがドームの三分の一を壊し終え、それとほぼ同時にアウルの魔法構築が完了しゴーレムに向かって放ち━━


━━人形の頭をくしゃくしゃに潰しサラサラの砂へと変化させた。


「や、やったか?」


傭兵団の新人がおっかなびっくりそう口にする。


「あー、アウル」

「うーん、アス」

「「これはフラグだね(なのだ)」」


アスとアウルが顔と声を合わせそう言ったその瞬間巨大な人形が起き上がり頭を再生し始める。

更に、空中に大きな魔法陣が描かれそこへ向け地面が根こそぎ吸い寄せられる。


「ありゃ何だ!?」

「あれは恐らくあの人形と同じものを作り出す魔法なのだ。何処かに術者がいるはずのだ、ここにはゴーレムと戦う為に半分の戦力を術者にもう半分をぶつけるのだ」

「そ、それなら私が術者を……倒します」

「私も行く!!」

「私だって、千里眼だけの猫じゃないってところを見せないと」

「大丈夫なのだ、みんなあのおっそろしい試練を体験したのだ、こんなの序の口なのだ!」


アウルが仲間たちに向け元気よく拳を突き出すとその場の全員が円になるように拳を突き出す。


「こんなもの直ぐに終わらせるのだ!!」

「「おう!!」」



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