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ケト・フィルside

イカズチとクルーダが対峙している時、ケトとフィルは転生者を探しながら業火やナイフの雨で地上の争っている人間達を殲滅して行っていた。


「思ったんすけどご主人と同じ種族をこんなに殺して大丈夫なんすかね?」

「別にいいですよ、兄ぃ以外の人間は正直どうでもいいです。兄ぃに転生者やらなんやらの暗殺を頼まれたんだからそいつをズタズタにぶち殺すです」


ケトのさも当たり前のように答えた回答にフィルは内心苦笑いをしていると何かが急接近しているのを感じとった。


「来るっすよ」

「んなこたわかってるです」


先程まで緩んでいた二人の気がピンッと一瞬で張り詰められる。

ケトとフィルが向かってくるものに対し、戦闘態勢に入っていると何も無かった空間が歪みだし徐々にシルエットを写し出していく。


「フッ!!」


相手が仕掛けてくる前に方を付けようとケトがナイフを投擲するも、それは歪んだ空間にある何かによって弾かれてしまった。


「おお怖い怖い。お嬢ちゃん、可愛い癖してかなり乱暴だねぇ?」


歪みが完全に消え去り、全体像が顕になるその時。

茶色の長い髪が生えた頭をポリポリと掻いている色男が笑いかけて来る。


「うっせーですチャラオ」

「チャラオ?なんだい?そりゃ」

「チャラチャラしてるちゃらんぽらんの事を言うです、兄ぃがそう言ってたです」


ケトは露骨に嫌な表情を顔に出し、ルアンに教えられたチャラ男の意味を答えると男に向かい中指を立てた。


「おや?それは何のサインだい?」

「うるせぇくたばりやがれクソ野郎です!!」


ケトの暴言と共に飛んで行ったナイフとフィルの火球を色男は乗っているヒポグリフを華麗に操りひょいひょいっと全て躱す。


「どうだい?俺のヒポグリフ捌き、こいつはグリフォンと馬の交配から手間暇かけて作り上げてきた良作だぜ?」

「くだらねぇです、異種交配なん…………ぞ……あれ、もし兄ぃと結ばれたら必然的に………いやいや何考えてんですか!!」


ケトはヒポグリフ誕生の方法を聞き、あらぬ妄想をし始め勝手に恥ずかしがっていると色男は何を勘違いしたのか舌なめずりをした後。


「お嬢ちゃん、こんなむさ苦しいところよりももっといい事しようぜ?」

「うっせぇ、黙らねぇとそのぶら下がってるもんぶった斬るです。それにキモイんですよその長ったらしい髪にそのいけ好かない顔面そしてそのめでたい脳みそ、いっそ頭全部取り替えて来やがれです」


即座にセリフとその態度をケトの言葉のナイフで切り裂かれた。


「良いねぇ、今までそんなこと言ってくる女はいなかった。ますます君が欲しくなっちまったなぁ」

「私をどうにかしていいのは兄ぃだけです、そしててめぇは面倒だからここでぶち殺しとくです」



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