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直感エルフと割り込み怠惰

奴隷達と別れた後俺はボスの部屋へと向かって歩き出している


「ふふふっ今頃見張り達は奴隷を追うのに苦労しているんだろうな」

「そういう事だったのね」

「誰だ?」


後ろを振り向くとエルフの少女が立っていた


「エルフの嬢ちゃんですか」

「言っておくけれどこれでも20年は生きてます」


少し怒り気味にエルフが言う


「で?何の用?」

「あなたが信用出来ないから監視してるだけです」

「信用出来ないなら俺から離れた方がいいんじゃないの?」

「あなたが教えた道が本当に見張りに見つからないとは限りません。先程の発言もありますしね」

「ここで切り殺すと言ったら?」

「奴隷のまま酷い扱いを受けて死ぬよりもましですよ」


エルフは悪戯っぽく笑うと首を差し出してくる


「オイオイ間に受けるんじゃねぇ」

「あなたが言ったのですよ?」

「調子狂うなぁ……何が願いだ?」

「ここから安全に出ることです」


うぅん、これまでの発言に嘘は一つもないが怪しいし一度鑑定をしてみるか



サツキ[奴隷]


Hp38/38 Mp60/60

腕力12 守備力 36

魔力35 俊敏性24

器用42 運 60


ユニークスキル


第六感Lv5



第六感


勘が当たりやすくなる更に運値にプラス効果




運が皆無の俺には是非とも欲しい能力だな。第六感の効果であっちより俺についてきた方がいいと思ったのだろうか?


「君は勘が良く当たるかい?」

「はい、大体は」

「じゃあ賭けをしよう」

「賭け……ですか」

「君が勝ったら付いてきてくれてもいい、もし負けたらあの奴隷達とは違うルートでここから出てもらう」

「わかりました飲みましょう」

「今から銀貨を投げるから表か裏か当ててくれ」

「了解です」


俺は銀貨を親指に乗せ勢いよく弾き宙に舞わせる

弾かれた銀貨は球を描くほどの回転をしながら手に落ちてくる


「どっちだ」

「表」

「…………ついてないな、表だよ」


何故ついてない、など言ったのか俺には全く理解出来なかった。

知らぬ間に無意識にそう言っていた。



「本当にこれから君は俺に付いてくる気か?」

「もちろん」

「はぁ、なら来い、足でまといにはならないでくれよ……」

「足でまといにはならないわよ!」

「だといいんだが…」


『エルフを仲間にしましたニックネームを付けますか?』


いや、それは付け………ってポケ●ンか!!


『ナイスノリツッコミだねぇ』


この声はあの時のあいつか


『あいつは酷いよあいつは、僕の名前はベルフェゴール、気軽にベルちゃんでいいよ?』


お前は気軽過ぎるわてかお前性別どっちだし。男の娘か?男の娘なのか?


『失礼だなぁ、ボクっ娘で何か悪い?』


てかベルフェゴールは男じゃねぇのか?!


『何処の世界の話だよ』


俺の世界の話だよあぁもういいやこの件はどうでもいい


『はいよ。あ、それと君の能力の狂化は普通のヤツらとは違うからね?』


それってどう言う事だ?


『はいまた後でね〜』


あ、おい!


「あなた名前は?」

「はっ、あぁ名前なルアンだお前は?」


さっきまでベルフェゴールと話していたために反応が可笑しくなったがあくまで冷静を装う。


「サツキよ、よろしく」

「お、おうよろしく」

「もう知ってるって顔ね」


ん?俺ってそんなに顔に出る?


「ん?いや?俺の故郷でそんな名前あったな〜って」

「あなたエルフ領出身?」

「うーん少し違うかな」

「なんだ、エルフ領出身なら甘味処を紹介しようかと思ったのに」

「何?!甘味処?!あるのか!!」


思わず懐かしい━懐かしいと言うほど昔ではないが━ワードに食いついてしまう、しかも和菓子好きの俺にはたまらなく行きたい場所でもある


「凄い食い付きようね……いいわ特別に今度紹介してあげる」

「ありがとう!!まさかこの世界にもあるとは……」

「この世界にも?」

「あぁ、別の大陸にもって事」

「ふーん」


サツキが怪しげな視線を送ってくるがお得意のスルースキル(ただの無視)を発動する


「言っとくが俺はこれからここのボスとやらを抹殺しに行くから」

「あんた馬鹿じゃないの?!」

「これは可愛い猫からのお願いなのでね、断るに断れん」

「それって」

「奴隷の子だよ猫人族の二人、ボスとやらを抹殺しないと村が襲われるんだとよ。流石にここでみすみす見逃す訳にはいかないしね」


本当に何時になったらボスの部屋に着くのやら

奴隷部屋にベルフェゴールにサツキに俺の足止めせんでくれ……

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