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sideイカズチ

アガナ達とか別れたイカズチ、イガラシは現在複製された転生者達を集中的に狙い着々と殺していっていた。


「シッ!!」


イカズチは息を腹から吐き出し、身体全体を使い目にも止まらぬ斬撃で転生者の首を跳ねる。

斬られた転生者の首は赤い血をまき散らしながら跳び、残された首から下は心臓の鼓動に合わせ血を噴水のように噴き上げる。


━━ドサッ


落ちてきた首と残された首から下が地面に落ち、倒れるとその転生者の身体がぐずぐずに溶け、やがてひとつの水溜まりのようなものになった。


「こいつもハズレか、イガラシ、次に行くぞ」

「了解兄さん」


イカズチとイガラシは短くコミュニケーションをとると次のターゲットへ向け直ぐに移動を始める。


「止まれ!!」

「っ!?」


イカズチが何かを察知し大声でイガラシに叫び、足を止めさせる。

するとその数秒後、一本の槍がイカズチ達の目の前の地面を抉り突き刺さる。


「チッ、外したか。やるじゃねぇか、コソコソしてるひ弱野郎のくせに」

「生憎と殺気には敏感でな」

「ほぉ、そりゃ面白い。ひ弱な上に小心者(チキン)ときたか!!」


馬鹿にした笑いを浮かべながら槍を投げた張本人と思われる男がイカズチ達にゆっくりと歩みを勧めてくる。


「お前ら暗殺者ってのは正面切っての戦闘が得意じゃねぇらしいな」

「ほざいていろ、残念ながら今はターゲット以外はどうでもいいのでな」


イカズチは男にそう吐き捨てると電気を身体に這わせ男の横を通り過ぎようと走る、しかし男はイカズチの電気をものともせず横を通り過ぎようとしたイカズチに蹴りを入れた。

男の蹴りが見えていたイカズチは避けられないことを悟ると蹴りが当たる上半身を後ろに下げ威力をなるべく殺し、数メートル吹っ飛び直ぐに動ける状態で着地する。


「あの速度で反応するか」

「イガラシ、ここで足止めは非効率だ。お前だけでも行け」

「気を付けて、兄さん」

「無論だ」


イカズチはイガラシの心配の言葉を男から目を離さずに答えると得物を取り出し戦闘態勢に入る。


「冥土の土産に覚えときな、俺の名前はクルーダ、お前の心臓を刺し貫く者だ」

「イカズチだ」

「ほぉ?名乗る事ぐらいはできるか。覚えといてやるさ、お前が俺を楽しませてくれるような奴ならな」



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