嵐の前の静けさ
今回短めです
ロキ組が弾幕の中を強行突破している中、転生者組は舗装の全くされていない道を集団になって歩いていた。
「本当にこんな所にいるのか?」
「女神が言っていた事なのだ、信じる他ないのだ」
「ま、そうだな」
アガナとアウルが先頭でボソボソと話し合っていた。
現在転生者組は一番戦力の高いアガナ、アウルを先頭、最後尾に戦力の高いケトとフィルが担当し戦力の低いメンバーをなるべく守れるように考慮されていた。
「やけに静かで気味わりいです」
「確かあの女神は転生者はとんでもねぇ戦争を引き起こそうとしてるとか言ってたな」
「それとそのまま戦争で大量の犠牲者が出れば封印されていた魔王とやらが復活するとか言う話も出ていたのだ」
魔王、それは創造神が作り出した世界リセット装置だとアテナからの説明を受けた。
そして魔王の力は神々にも届きうる、もし何らかの要因で強化でもされようものならそれでこそ神であるアテナ達にも手がつけられなくなってしまうらしい。
その為転生者組はその魔王を復活させようと企てている転生者を倒し戦争を止め魔王の復活を阻止しなくてはならない。
「戦争がおっぱじまる前にさっさと転生者とやらをぶちのめすぞ」
「アガナ、三時の方向にそれらしき物が見えた」
アガナが気合を入れている中アガナ達の集団の前にイカズチがスッと現れ転生者のいると思わしき建物の場所を指す。
「んじゃ取り敢えずそこに向かってみるか」
イカズチはガシガシと頭を掻きながら進むアガナの後に付き、全員揃って前進していく。




