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ファッキンガデス便

ロキ組とアホ転生者組に別れた後、ルアン達ロキ組はアテナが探し出したロキのいる次元の穴へと向かっていた。


『本日はファッキンガデス便をご利用頂き誠にありがとうございます、本便は次元の穴へと向かいそこに特攻をします。その際、事故る可能性があるのできちんとシートベルトの着用をお願いします』


機内にルアンのふざけた発言が響く。

現在ロキ組はルアンの幻影を元にヤマトが作ったプライベートジェットサイズの飛行機に乗っていた。


「まさかこんな風に空が飛べる日が来るなんてね……なんて言うかもう、ルアンは何でもありだね」

「だよねー、マスターはなんでもあり」


少し呆れたようなファルにアスが肩を竦めながら答える。


「流石は好敵手、こんなことも知っているとはな!!」

「う~んこの空の旅を歌にしたら面白そうだね」

「ほおぉ、この鉄の塊がここまでの速度と高度を叩き出すとは思わなんだ」

「まさか死ぬ前に雲の上に来る事があるなんてな……」


ファルとアス以外にも各々初めて乗る飛行機に興奮し窓の外を見ながらワイワイと騒いでいた。


その頃操縦室では、操縦桿では無くゲームのコントローラーを握るルアンがいた。

ルアンの頼みで操縦は向こうの世界でやっていたゲームと全く同じものにしてもらっていた為、ゲームのコントローラーを握り操縦していた。


「あー、分かっていたけど面倒だな……」

『全員今すぐシートベルト付けとけ、ちょーっと荒い運転するぞ!!』

「おっしゃ!!被弾ゼロにしてやらぁ!!」


ルアンは乗客であるロキ組にシートベルト着用を促し警告すると時空の穴から出てきた砲台やら何やらの攻撃に備える。


そして、ルアンが気合を入れコントローラーを握った数秒後、砲台達からの弾幕が次元の穴の前に展開された。


「滾ってきた!!」


ルアンの気合いの入った掛け声と共に機体が大きく傾く。

すると次の瞬間機体の上部、右翼スレスレを砲台の弾が通過して行く。

次々に迫り来る弾幕を右へ左へ一回転半回転し全て避けていき━━


━━最後の最後、次元の穴の目の前で真正面から被弾し爆発し落ちて行った。


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