創造神のステータス
「まず、創造神様、貴方様はこの世界全てを作りだした至高のお方です」
「いや、だから俺そんなことした記憶は」
「当然です、貴方様はこちらの世界でもこちらに来る前の世界でも創造神出会った時の記憶はございませんので」
…………どういう事だ?【唯一神】が出てからの話が全く訳の分からないものになってきているんだが。
「はいはいっ、創造し…………いや、今はルアン君の方がいいかな。ハデスさんとこの世界はね、君であって君でない君に作り出されたんだよ」
「俺であって俺でない俺?」
「そそ、うーん前の世界で言うゲーム?の中に記憶を消去しているのだと思ってくれた方が伝わりやすいかな?」
困惑している俺にハデスはどうにか理解しやすいよう噛み砕きいつものニヤニヤ顔で説明をしてくれる。
「つまりはあれか?俺は自分の作った所に自分が作ったことを忘れて入ってるってことか」
「大正解、その通り」
「だがそれなら何で造られた側の二人がそんなことを知っているんだ?」
「それは創造神様が私達にそうプログラムし、そして私達が自我を持った時から親子のように接し会話をしてくださったからです」
ほぉー、そっちの俺は自分で作ったキャラに話しかけるほど友達がいなかったのか。
いや、それとも彼女いなくて悲しくて作った息子や娘(仮)に話しかけていたか。
「せっかくだからルアン君、ステータス見てみよう」
「そ、そうだな」
ルアン[創造神]
HP0~Infinity MP0~Infinity
腕力0~Infinity 守備力0~Infinity
魔力0~Infinity 俊敏性0~Infinity
器用0~Infinity 運-9999999плоцукормзаЯЮ
スキル
【唯一神】
【憤怒】
【傲慢】
【怠惰】
パッシブスキル
邪竜の彼氏(笑)『早くくっつけよ意気地無し!!』
創造神
魔王神
堕天使の灯火
「何?この謎にツッコミどころしかないステータス……創造神はまだ分かるが邪竜の彼氏(笑)って何だよ!ステータス喋ってやがるし、『早くくっつけよ意気地無し』ってふざけてんのかよ。そしてステータス運だけ文字化けするレベルで低いってどういう事だよ!!」
「まぁ神様だからねぇ~」
「それで済ませようとしてんじゃねぇ」
「あらっ、バレた?」
俺がツッコミどころしかないステータスとハデスのふざけきった返事に切り返しをしているとそこへアテナが割って入って来た。
「創造神、【唯一神】のスキルを手に入れたからには今までのイージーモードからおい待てって!!これ死ぬから!精神が死ぬから辞めてくれ!!レベルに引きあげますね♪」
「果たしてそれをレベルと呼べるのか、という疑問が湧いてきたのだが俺は間違ってるのだろうか」
「アテナちゃんは昔からネーミングセンスないからねぇ」
アテナの酷いネーミングセンスとこれ以上キツくなる試練に苦笑いするしか無かった。




