再会と試練
バ○スによって潰された目が徐々に元の調子を取り戻し目の前にかなり大きな人影があることに気付いた。
「知り合いにこんな大きな人いたっけか?」
まだハッキリと目が見えない俺は手探りしながら人影に近づき━━
━━ボスン
フラフラとしながら歩いていると誰かの大きく頑丈な胸板にぶつかりバランスを崩した。
「おっと、危ねぇな」
そしてその声が聞こえた時少し目尻に熱いものが込み上げてきた。
「ゴオルさん、生きてたんですね」
「おう、まだ少し記憶が曖昧なところもあるがちゃんと生きてる」
ゴオルさんの顔を見ることは出来ないが声色から喜んでくれているのだろう。
ゴオルさんが生きていてくれてよかった
「ゴオルさん、今度どこか行きましょうね」
「あー、すまねぇが俺は今あのトカゲのブレスだかなんかでかなり遠くにぶっ飛ばされてな、神さんはこれらが終わったら元の場所に戻すって言ってたからどこかに行くなら随分と後になりそうだ」
「何時になったって良いですよ、待ってます。だから一緒に行きましょう?」
俺のその発言にゴオルさんはちょっと困ったような声色で答えると俺から離れていく。
「さぁ皆さん、これから十二の試練を行います。全員バラけて魔法陣に一人づつのっていってください」
アテナはパチン、と指を鳴らすと俺の事をよくわからない力で魔法陣にのせた。
「さぁ皆さん、ここでは死んでも死なないので思う存分ボロ布になってきてくださいね?」
アテナがそんな物騒なことを言った瞬間浮遊感と疾走感がグチャグチャと伝わってくる。
「さぁ、ルアン貴方には飛びっきりの試練を与えてあげましょう」
「今この状況で出される試練は全て鬼畜だと思うんだけどもそれは」
「さぁ、私の作りだしたルシファーちゃんマークⅣを見事倒してみなさい!!」
「いやツッコミどころしかないんだが?!」




