ウザイほど登場☆
━━ブヴァンン!!
輝く草原とアスとファルとの会話に気を取られていたその時竜車の上空を黒い物体が通過しその直後竜車事全員吹き飛ばされる。
「うおっ?!」
「敵襲、ドラゴン、結構強い」
「要所だけ説明ありがと!!」
「ルアン達は二人で頑張って着地して!わたしは竜車の方をどうにかする!」
「了解!」
不意の襲撃に少し驚きつつ瞬時に体勢を建て直し襲撃して来た者を睨み付けるとそこにはファルと瓜二つのドラゴンが空を舞っていた。
「まーたファフニールと戦う羽目になるのか」
「え?また?」
「ちょっと冥界でね」
と言うかファフニールと敵対すること多すぎやしないか?普通こういうのって一回倒してはい終わりだよな、何なんだ?この世界ではこのボスクラスを一般兵みたいに量産でもしてるのか?
「何事じゃ?!」
「丁度いい!レヴィ手伝ってくれ!」
「うぅむよく分からんがわかったのじゃ!!」
レヴィはそう言うと水龍へと変身し臨戦態勢に入る。
「あらあらもう、怖いじゃない」
全員臨戦態勢に入っているとロキの口から気の抜けた声が発せられる。
「まさか、ルキか!!」
「あぁ惜しい!!私の名前はロキ「ー山脈」よ。いやちょっと何してくれてるのかしら?!」
「みんなやっちまえ」
「話を聞かない子ね!」
号令に合わせて全員で攻撃をするもロキは人型へ戻り易々と交わすとゆっくりとファルへ近づくと虚空から水晶玉を取り出し次の瞬間ファルから黒いものを吸い出し始めた。
「何をしてる!」
「ちょーっとお掃除をね」
「ちょーっとじゃねーよ!!」
【憤怒】を発動させロキへ全力で殴りにかかる━━
━━しかしその一撃をロキはギリギリ当たらない程度で避け吸い出し続ける。
「あれ?もう終わり?案外残っているの少ないわねぇ」
しばらく最小限の動きで全ての攻撃を交わし続けたロキは真っ黒になった水晶を見ると何処かへと消えていってしまった。
「あいつ……何しにきやがったんだ…………」
息も絶え絶えになった俺がポツリと呟くと空からひらりひらひと何かが落ちてくる。
[貴方の愛しいファルちゃんの邪竜としての力を全て頂きました。ファルちゃんは弱体化してはいないと思いますがそれと同等かそれ以上の力を持った邪竜は頂いたので悪しからず。
PSやあやあ、ルアン君。狙いが単調すぎて避けるのが楽勝だよ?心が律儀に狙いを定めてるおかげでバッレバレだったね♪もっともーっと強くならないと私と私のファフニールには勝てないよ(笑)じゃーねぇー♪]
「んだ、これ…………不味いな、これは」
落ちてきた物に書いてあった事を読み額から冷や汗が垂れる。




